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幼児教育の種類
このブログの読者様は非常に教育に熱心な方が多いので、やはり幼児教育の効果というのを気になさる方が多いようです。
結論から言いましょう。
幼児教育はするに越したことはありませんが、やり方を間違えると大きな弊害を生むので注意が必要。
まずは幼児教育の種類のお話をしましょう。
幼児教育も多種多様にあり、細かいことをいうときりがないので、大まかな分類に分けると以下のようになります。
- 右脳教育
- 左脳教育
- 情緒教育
- 先取り学習教育
右脳教育
右脳が主につかさどると言われる図形や空間認知能力、音楽・運動神経などを鍛える教育。
文系的な脳を育てる教育。
左脳教育
左脳が主につかさどると言われる言語能力や読解能力、数値処理能力を鍛える教育。
理系的な脳を育てる教育。
情緒教育
感受性や感情表現、芸術性や感性を豊かにする教育。
いわゆる副教科教育。
先取り学習教育
学校で習う内容を、予め学ばせてしまう教育。
その名の通り、先取りで優位性を確保することを目的としています。
英語や算数が代表的。
右脳、左脳教育のウソ
ついこの前まで、右脳は文系的な脳、左脳は理系的な脳、と言われていました。
しかし最近では脳科学が発達してきていまして、右脳にも左脳にも同じ役割をする所があることがわかってきたのです。
一昔前まで『右目から入ったものは左脳に、左目から入ったものは右脳に行く』と言っていたのですが、聞いたことありませんか?
実は右目の半分は右脳、左目の半分も右脳に視神経がつながっていることがわかっています。
つまり、脳科学的には左右どちらに入ろうが、半分ずつ右脳と左脳に行くということなんですね。
右脳教育や左脳教育は無駄なの?
無駄なのかというとそうではありません。
一般的に女性は空間認知能力が高く、男性は数値処理能力が高いと言われています。
そして、脳の活動は女性は右脳が活発で、男性は左脳が活発な事が多いのも事実です。
ですが、あくまで統計学的結果であって、絶対ではないのです。
幼児教育を受けた子は成績が良くなる?
全然関係ありません。
能力を発揮する場は学校のテストだけではありません。
世界の国旗を全て言える子が社会の成績がよくなるわけではありません。
もし世界の国旗を全て言える子を、社会の出来る子にしたければ、国旗から場所、場所からその国の文化・気候・歴史、と広げるものを提供しなければなりません。
興味を持たなければここでストップです。
つまり、幼児教育はきっかけであって、その先でどう発展させられるかは、その先の知識との出会いにかかっているとも言えます。
幼児教育と英才教育の違い
幼児教育の種類の1つとして英才教育があります。
つまり、幼少期に多種多様な経験をさせることを目的とした、幅広い教育が幼児教育。
その中でも特定の分野に特化し、将来に活かすために強化していくことを狙った教育が英才教育。
英語やくもんの算数の先取り教育も英才教育と言えますし、ピアニストも目指して小さい頃からピアノを学ぶのも英才教育と言えます。
経験としての枠組みなら、幼児教育でしょう。
いつから始めるべき?
広い意味での幼児教育なら、早いに越したことはありません。
しかし実力不相応なのに強制しても何も頭に入りません。
子供の成長と向き合いながら、子供が学んでいる事に合わせて進めるといいでしょう。
記憶力が良くなるなら、成績にも効果があるのでは?
確かに一定の効果はあります。
例えば一時期流行ったフラッシュ記憶ですが、確かに記憶力は増加します。
実際にファイの勉強法にも取り入れている手法の一つでもあります。
しかしながら、いくら記憶が出来ても、入試で問われるのは『なぜ?なに?』です。
知識だけで入れる学校は結局のところ中堅どころまでいけばいい方。
その先の社会人までは通用しません。
まして今はスマートフォンが1台あれば、知識の部分はほとんど解決してしまいます。
つまり、それなりの中学・高校・大学を狙うなら、また社会人になっても通用する勉強をするのであれば、単に覚えるだけではなく、知識を絡めるきっかけを与えてあげる必要があるということです。
幼児教育の弊害は?
たくさんあります。
幼児教育を子供にしている親は、かなりプライドが高い親が多い。
それゆえ、
「私はこれだけの事を子供にしてきた!」
というある種の自己陶酔が生まれる場合が多いのです。
すると、うまくいかなかった時にヒステリーになるんですね。
結果的に子供の感情教育がうまくいかなくなる事が多くなり、破綻します。
子供に対して理想を持つなとは言いません。
しかしながら、幼児教育をさせる以上,
『子供はありとあらゆる分野に興味を持ってしまう可能性がある』
『興味を持った分野に突き進んでしまう可能性がある』
という事を認識した上で始めて下さい。
子供の頃にいくら計算が速くたって、入試で数学しか出来ない子は受からないのです。
いくら難しい漢字を知っていても、文章が読めなきゃ受かれないのです。
こういった能力の偏りを認めてあげる覚悟で始めて下さい。
幼児教育をしていないと追いつけない?
そんなことはありません。
幼児教育が必ずしも学力という意味で効果を上げるとは限りませんし、最大の問題点は何をするかよりも、誰が何のために施すか、です。
特に親が。
そのため、幼児教育をしていてもうまくいかないこともありますし、していなくても自然と幼児教育を施す環境になっている場合もあります。
大切なのは過ぎてしまったことに対する後悔よりも、今できることをしてあげることではないでしょうか。
結局記憶も定かでない幼児期がどうだったかよりも、どんどん経験して吸収していく今うまくいっている子が最終的には勝つのです。
結局幼児教育はしておくべき?
正直、しておくに越したことはありません。
やればそれなりの効果、スタートダッシュができます。
しかしながらその効果はどこへ発揮されるかは予測がし辛い。
どの道へ進むかは、その先の教育との出会いにかかっていて、幼児教育は結局きっかけでしかありません。
特化された部門については大変効果があります。
例えば音楽やスポーツ。
やはりやっているのとやっていないのとでは雲泥の差が出ます。
その道一本で行く!と幼児の段階で決まっていて、子供もそれに興味を持っていれば、幼児教育はかなりの効果を発揮します。
つまり、あれはダメ,これはダメという状態になるなら、するべきではありません。
あれもいいな、これもいいわ、というどんな未来に対しても寛容でいられる状態なら大きな効果を生み出すでしょう。
ファイでは子育てのアドバイザーも実施していますので、心配な方はご利用下さい(^^)/
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