日本初!勝手に勉強する子ができる塾

今からできる思考力を鍛える中高一貫対策「摩周湖はなぜ霧がかかる?」

摩周湖

摩周湖とは

今回は中高一貫対策のための対策として,どういう勉強が必要かを,実際に私が授業した時の様子を書き下ろしてみます。今回のお題は「摩周湖」。なぜ摩周湖かというと,子ども達の話の中で「苫小牧(とまこまい)」に始まり,「まりもっこり」のゆるキャラの話が出て来たためです。

「まりもってどこの湖で有名なんだっけ?」

「えーっと摩周湖だっけ?」

「違うよ。阿寒湖だよ。」

「え?阿寒湖ってどこ?」

「北海道じゃなかったっけ?」

「じゃあ摩周湖は?」

「え~っと北海道?」

これは全部生徒の会話です。「え?中学受験生なのに阿寒湖・摩周湖を知らないの?」と思うかも知れませんが,以前の塾で丸暗記の勉強させられてきた子は割と簡単に忘れてしまうものです。もちろん中高一貫を受けるにあたってもある程度は思考力が必要になりますので,最低限のことは頭に入れておいてもらわなければなりません。しかしこれらは自分の手で調べれば割と頭に残るのでそんなに問題ではありません。

ではここからが中高一貫校で必要とされる思考回路です。

苫小牧ってどこですか?

摩周湖にはなぜ霧がかかりやすいの?

まずは霧がかかった摩周湖の様子を見てみましょう。

 ⇒ 霧の摩周湖の写真

このような霧が摩周湖ではよく発生するのですが,この理由をいきなり子どもに聞いても大抵「???」で終わってしまいます。しかしとりあえず聞いてみます。そして様子を見ながら周辺知識から攻めていきます

摩周湖って何?」

北海道の湖…?」

「そうそう,北海道の湖。北海道には他にも有名な湖なかった?」

阿寒湖?」

「そうそう,阿寒湖!他には?」

「ん~洞爺湖

「そうそう。他にも屈斜路湖とか支笏湖とかあるけど,ところで阿寒湖で有名なものといえば…?」

「まりも!」

「じゃあ摩周湖は何で有名?」

「透明度が日本一高い湖!」

「そ,そしてその透明度と霧は大きく関連があるんだけど,何だと思う?」

ここからは実際の授業の誘導の手順で解説していきます。まず必要なのは熱の伝わり方。

3つの熱の伝わり方

熱の伝わり方には大きく3つの伝わり方があります。

  1. 放射:赤外線で伝わる
  2. 対流:流体が対流することで熱を運ぶ
  3. 伝導:物体を熱が伝わっていく

まずはこの3つを子供の口から出させます。もし出てこなければ,実際の現象を元にヒントを出して,何とか思い出してもらいます。ここから湖の透明度との関係を考えてもらいます。透明度が高いことと影響をするのは…?

そう,放射です。透明度が高いため,湖の中のほうまで太陽の光が届きやすくなります。すると放射により湖の内部が温められやすくなります。すると何がおきるでしょうか?

液体が温められるとどうなる?

暖められた水は密度が小さくなるため軽くなるんですね。暖められた水が軽くなり,上昇することがわかれば,湖の中で対流が起きることがわかります。空気に比べると湖の水は冷たいため,水が対流することにより,相対的に湖表面の気温は下がることになります。

ここまで誘導できればこの先にまだまだ進めます。しかしながら,出てこないようならば,突っ走って先を教えていっても理解できずに混乱するだけなので,各分野の復習をしっかりやっていった方がいいでしょう。

霧が出来る条件とは?

空気が冷やされて,露点に達するために,空気中に水を蓄えきれなくなり,水として空気中に出てくることにより発生します。飽和水蒸気量という言葉をやるのは中学生になってからですが,空気が冷やされて雲が出来るという所までは小学校でもやります。ここまででも十分ですが,もう少し派生させましょう。

なぜ霧が晴れずに立ち込める?

これは摩周湖がある特徴を持ってできた湖だからです。それがカルデラ湖というものです。カルデラ湖とは火山の噴火で出来たくぼみに水がたまってできた湖のことです。このようにしてできた湖は四方が囲まれているので,空気が対流しにくいんですね。そのため発生した霧が吹き飛ばされること無く留まってしまう事が多いのです。

思考力を身につけるには,なぜ?なに?を徹底的に考えさせろ!

なんとなく授業を聞いているだけでは「ふ~ん?」で終わってしまいます。ここを考えさせることにより,思考力が身に付いていきます

先生側としては,派生させられる知識が必要ですが,受験のプロでしたら大したことではないでしょう。昔ながらの先生ですと一方的に説明する方も多いのですが,説明するよりも,誘導していった方が頭に残りやすくなります。

そして思考力を養うお題はいくらでも子供の話に転がっています。今回の目的は思考力の養いなので,最低限の知識は知っていることを前提として解説してしまいましたが,もし知識があやしければ,その場所に戻って勉強すればいいのです。親であれば,一緒に考えてあげればいいのです。もちろん親が教える場合,正しい理由がわからないかもしれません。しかしながら,考えることが大切なのであり,考えることを目的としているので,答えが合っているか間違っているかはこの際あまり気にすることではありません

PHIではいつも子ども達の疑問からこのような授業を行っているため,テキストを用いた授業はほとんどしていません。しかし子ども自身が興味を持っているので,テキスト以上のことを学んでしまうんですね。そのため小学生が中学,高校の内容を学んでいることも少なくありません。時には大学レベルの専門的な話すら要求してくるほどです。これが積み重なって,結果的にテキストを使わなくても,問題をガリガリ解きまくらなくても,受験レベルの内容が解けるようになってしまうんですね。今の塾で伸び悩みを起こしている子は勉強のやり方が根本的にわかっていない,もしくは間違っている可能性があります。PHIでは勉強のやり方,頭の使い方から徹底的に指導しているので,受験だけではなくその先に通じる勉強の仕方を身に着けることができます。現状を打破したい方はご連絡下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUT US

1981年生、千葉県出身の学習法診断師。独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて、大手進学塾で実績、成績上昇率共にトップを取り続け、個別指導塾、家庭教師でもミラクルと言われる多数の逆転合格を打ち出す。2013年に進学塾PHIを作り、2015年に株式会社学習法指導塾PHIを設立。子供たちを対象とした勉強のやり方の指導を初め、親へも教育に関する子育て指導を実施。教育活動の一環として、高校や大学での指導、セミナー活動、塾や学校の先生など教育者に対するコンサルティング、動物介在教育など、多岐にわたって教育業に携わる。

カテゴリー

著書