わかっていても試してみることが大切
物が落下するまでの時間は,重さに関わらず変わらない。
大人にとっては当たり前のこの現象は,ガリレオがピサの斜塔から物を落として実験したことでも有名ですね。
しかしこんな当たり前のことも,子どもはまだ知りません。
そして最近の子は行儀よく育てられていることが多いためか,物を投げたり飛ばしたり落としたりといった時の物体の運動のイメージがつかめない子が多いのです。
というわけで実験させてみました。
実際には子どもがやる実験なので誤差が大きく出ます。
でもそれでいいのです。
答えはテキストに書いてある。
重さが違っても同時に落ちることはわかっているのです。
しかし実際にやってみると微妙にズレる。
ティッシュと消しゴムでやれば明らかな差が出る。
このズレがなぜ起きるのかを考えさせる。
これが学ぶ力になるのです。
今回は特に何も誘導していませんが,
・手を放すのが同時になっていない。
・高さが同じになっていない。
・空気抵抗。
・弾んだときで比較しているので,大きさの違いで大きいものの方が早く地面についてしまう。
・同じものじゃないから弾み方に差がある。
・落下距離が短いから判別しにくい。
といった誤差の要因が出てきました。
大人の常識は子どもに通用しませんので,こういった経験を通して学ばせてあげることで,該当単元が出てきたときにリンクしやすくなります。
物を落とした時に考えさせてみて下さいね(^^)/
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