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和同開珎:「かいちん」か「かいほう」かのちんぽう論争

受験にどう役立つ?

和同開珎は通貨の歴史において外せない重要な通貨の1つ。

教科書にも写真が載っており,入試でも写真が題材として出ることもよくあります。

和同開珎って?

和同開珎というのは708年に作られていた皇朝十二銭の中でも一番古い通貨。

日本で作られた通貨で一番古いのは683年頃から作られた富本銭(ふほんせん)と言われていますが,実際に流通していると言えるかどうかは諸説あります。

そのため,入試では

・日本で作られた一番古い通貨:富本銭
・日本で流通した日本製の一番古い通貨:和同開珎

となっています。

なぜ「ほう」?

実は皇朝十二銭,和同開珎以外は全て「〇〇〇宝」と書いて「なんちゃら〇ほう」と読むのです。

そして「珎」の字は「宝」の字の略字体なのです。

宝の旧字体である「寶」の真ん中にある字を抜き出したのが「珎」という字なのです。

ということは,当時は「ほう」と呼んでいたのではないか,と考えられるのです。

ちなみに富本銭を作る際に参考にしたのは唐(中国)の開元通宝で,やはり読み方は「ほう」でした。

なぜ「ちん」?

実は「珍」の異体字も「珎」なのです。

もともと「珍」という字は貴重という意味で,宝と同じ貴重性を表す字だったのです。

そしてこの漢字は記録に残る限りでは「ちん」としか読んでいません。

そのため,「ちん」と読んだのではないか,とも言われています。

教科書では?

教科書に載っている和同開珎の説明

国の検定を受ける教科書では,「ちん」と「ほう」両方が書かれています。

そのため,結論はどちらでもいい,ということになります。

ただし,以前の教科書では「ちん」しか載っていないものも多く,今の先生世代では「ちん」だとしている先生も少なくありません。

下手なミスを受けないように,ちゃんと漢字で書けるようになっておけば問題ありません(・∀・)

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