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只見線の車両が蘇我へ。そこから子ども達が学んだこと。

只見線の車両が蘇我に来た。それだけで子どもは学ぶ。

蘇我教室は現在コロナの影響でオンライン教室へ移行しているのですが、その蘇我の子ども達何人かが、「蘇我駅や線路の周りにめちゃくちゃ人が集まってたけど、何の電車が通るの?」と聞いてきました。

今私は蘇我教室へは行っていないので、その現場を見ることはできなかったのですが、ニュースになるぐらい凄い人だかりだったみたいですね。

そんなわけで調べてみると、只見線で使われていた車両が小湊鉄道で使われるとのことで、その車両を撮影するために鉄道オタクたちが集まったとのことでした。

「只見線?なんじゃそりゃ?」

と思うかも知れませんが、受験にも関わるちょっとしたエピソードがあるので紹介しましょう。

蘇我教室の子ども達には話しましたが、縁があればちょっと話題にしてみるといいでしょう。

只見線ってなに?

只見線自体が入試で出てくることは稀ですが、その名前くらいは知っておくといいかも知れません。

というのも、もし只見線が無くなれば、福島から新潟へ抜ける2つしかない鉄道ルートの1つが失われてしまうからです。

2つあるならいいじゃないかと思うかも知れませんが、2つは全く異なる場所を通っているので、その沿線で暮らしている人にとっては死活問題。

そしてその死活問題が起きているのが只見線なのです。

2011年(平成23年)の7月に起きた、新潟・福島集中豪雨を覚えているでしょうか。

堤防が決壊し、屋根の上に取り残された人達がニュースで度々放送されたことで記憶している人もいるでしょう。

この時にあらゆるものが流されてしまい、この只見線の線路も流されてしまったのです。

道路があるんじゃないの?

子ども達にもそう聞かれましたが、残念ながら道路が使えない東北ならではの事情があるのです。

「東北ならでは」といえば、大抵の子どもは予想がつきますので是非聞いてみて下さい。

そう、大雪で道路が閉鎖されてしまうのです。

そのため、冬期の交通網は鉄道のみ。

だから只見線が使えなくなってしまうと、冬は陸の孤島になってしまうのです。

廃線の危機にあるのは只見線だけじゃない

幸いなことに現在も不通区間が残るものの、只見線は復旧することが決まりました。

しかし廃線の危機に瀕しているのは只見線だけではありません。

特に大雪が降る地域の鉄道は維持や管理にとてもお金がかかる上、人口が減っているため利用客が減少し、次々と廃線が決まっているのです。

この辺りは社会問題として入試でも問われることがある問題です。

そして実は只見線もその一つで、真っ先に廃線となる可能性が高い路線でした。

何とか運航継続に持ち込んだものの、あの災害。

さすがにもう廃線か?と思った所で、その絶景から思わぬ脚光を浴び、運航継続が決定。

そう、只見線を廃線の危機から救ったのには、鉄道オタクたちも一役買っていたのです。

蘇我は鉄道の聖地

今回譲渡された只見線の車両は2両で、東北の牽引車両にひかれて3両編成で蘇我へ来ました。

東北の車両が千葉を走るという物珍しさから撮り鉄たちが集まったのでしょう。

通ったのも蘇我教室の目の前だったので、見たかった…

残念(。-∀-)

蘇我は今回に限らず様々な鉄道車両が通ります。

そのため、いつも誰かがカメラを向けて写真を撮っている光景を目にします。

蘇我に住んでいるとあまり気にしないかも知れませんが、北国から来た雪が積もった貨物列車が走るのを見ていると、線路で日本全国がつながっていることを実感できます。

また、今回譲渡されたのは小湊鉄道(こみなとてつどう)ですが、その先のいすみ鉄道はまさに廃線の危機にあるローカル線でした。

それを救ったのもまた鉄道オタクたち。

マナーの悪さから物議をかもしている撮り鉄たちですが、彼らの撮った写真で救われた鉄道があるのもまた事実。

一方的に非難するのではなく、多角的な視野を持った子ども達を育てたいものですね。

蘇我教室の子ども達はこういった鉄道関係の異変に敏感で、すぐに聞いてきます。

やっぱり蘇我の子だなぁと感心(笑)

一見受験には全く関係なさそうな出来事ですが、こうやって考えればどんなことでも勉強に関連してくるのです。

机上に縛られる勉強に疲れてきたら、ファイの勉強法を真似してみて下さい(^^)/

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