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どんなテレビ番組を見るかで学力は決まる?

テレビ番組と学力の相関性

よくアニメ,バラエティー番組,スポーツ番組ばかり見ている子は,ニュース番組を見る子と比べて学力が低いと言われますが,果たして本当でしょうか?

経済番組を見ている子は経済に強くなる?
新聞を読めば社会ができるようになる?
本を読めば国語ができるようになる?

今日はそんな疑問にまとめてお答え致します。

まず結論から言ってしまいますが,実は相関性はあります。

例えばニュース番組を良く見ている子は社会が得意なのは確かです。

しかしそれは番組を見ていたから得意になったのか,得意だから見ているのか,それは何とも言えません。

ハッキリしているのは,

ニュース番組を見てる⇒理解してる⇒社会もできる

この事実だけです。

テレビ番組を選べば,関連する科目が得意になるのかというとそういう訳でもなく,得意になるのと見ていたのが同時並行だった,そしてそれが相乗効果でさらに良い結果に結び付き,安定した成績へと結びついている,ということです。

番組が学力を作る?

では逆にバラエティー番組ばかり見ている子の学力は本当に低いのでしょうか?

バラエティーも種類は様々ですが,バラエティー番組を見ているから学力が低いという事もありません。
歴史に基づいているバラエティーもあったりしますからね。
バラエティー番組ばかり見ているから学力が低い,これは関係ないと言えます。

ではスポーツ番組は?

これも同じです。
スポーツ番組ばかり見ているからと言って,学力が低いとは言えません。

つまり,学力という事に関して限定して言えば,テレビ番組はプラスの影響を与える事はあっても,マイナスの影響を与える事はない,と言えます。

バラエティーやスポーツばかり見ている子に学力が低い子が多いのはなぜ?

では現実的にバラエティー番組やスポーツ番組ばかり見ている子で学力が高い子が少ないのはなぜでしょう?

これは見ている番組のせいではなく,その生活や考え方そのものが番組を選んでいるためです。

つまり,バラエティー番組やスポーツ番組を見るから成績が低いのではなく,成績が低い子にバラエティー番組やスポーツ番組が選ばれやすい,というだけです。

バラエティー番組やスポーツ番組を見てはまってしまう子は,テレビに成績が関わる番組を求めていませんし,勉強にも時間を使わない,ただそれだけなのです。

だからといって,テレビ番組から選ぶようなことはしないようにしましょう。

テレビ番組が自然と変わってくるように育てる,これが一番無理やしわ寄せなくできる方法です。

見る番組よりも,何を話すかの方が重要

もう一つ重要なポイントがあります。

それは「親子が番組を見てどんな会話をするか」です。

たとえばアニメのポケモンを見て,

「このピカチュウとさとし君の関係は君主制によるものなのか,それとも奴隷制なのか。」

これは実際にPHIで子ども達が話していたお題の1つです。

もし子どもとこういう話題を話していれば,子どもはポケモンを通して社会の仕組みを考える子になります。

スポーツ番組を見て,チームの戦略について話す事ができれば,マネジメントについて考える子になります。

逆は言わなくてもどうなるかわかりますよね?
見る番組が何なのかというよりも,親子でその番組を見てどんな会話を交わすか,の方が学力という意味においては重要だという事です。

こう考えれば,ニュース番組を見る子が社会が得意になっていくのも,ある意味当たり前だとおわかりになるはずです。

ニュース番組を見ていて,「いけー!そこだ安倍!やっちゃえ!」と親子で叫ぶような事はないでしょうからね(笑)

どんな会話がなされるのか,考えるまでもないでしょう。

本と国語の相関性は?

それではついでに国語についても話しましょう。

読む本と学力の関係は?

これも結局は同じなんですね。

ただ読ませただけでは感想を言う相手がいないので国語力には直結しにくい。

話して意見を交換しあって初めて国語力に直結してきます。

つまり,ただ読ませるだけではなく,その感想をぶつけあう相手を親がしてあげなければ国語力には結び付きません

単純に子どもに本を与えればいいというものでもないのです。

私には難しいのでは?

「自分にはそんなことできない!」

それはそれで構いません。

私が話しているのは理想論であり,そうしなさいと言っている訳ではありませんから。

ただ,本人が興味を持っていない物,親も話に付き合ってあげられない物を子どもに押し付けるのはやめてあげて下さい。

結局無理やり見せたりしたところで,自分の身にはなりませんから。

下手をすれば苦痛と勉強嫌いが残って終わりです。

それよりも,自分の得意分野の話をしっかりとしてあげて下さい。

テレビ,本,何でもいいので,一緒に見て一緒に共感する。

学力云々なんて難しい事は考えず,それだけで十分なのです(^^)

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