社会人の成績表
親の成績表
成績表と聞くとドキッとする方も多いと思いますが、今回は親の成績表についてのお話です。
親の成績表って何?
と思われるかも知れませんが、子どもの成績表と同様に親の成績表もあるんですよ。
子どもは英語、数学(算数)、国語、理科、社会などはもちろん、技術、家庭、音楽、体育もテストがあります。
ペーパーテストもあれば実技試験もあります。
全て点数化されます。
親の成績はもっと多岐に渡ります。
家庭科だけでも、
- 乳幼児の子育て
- 児童の子育て
- 食事、栄養バランス
- 掃除、洗濯など
社会科は
- 地域社会と条例などのルール
- 税と保険料の仕組み
- 資金繰りと今後の見通し
- 買い物と予算
- 国家政治と地方自治
- ご近所付き合い
- マナーと法律など
さて、親のテストを受けてあなたは何点を取れますか?
親としての成績表はどうなるでしょう?
平均点を越える自信ありますか?
親の試験は必要か
もちろん親の成績表なるものは本当は存在しません。
各種検定などはありますが、それはその狭い範囲での知識や技量を調べるものなので、親の成績表といえる程でもないでしょう。
しかし、もし本当に親の成績表があって、年4回親の成績表が出るとしたらどうですか?
それを姑(しゅうとめ)が見ながら、
「あなた料理と育児が平均を下回ってるじゃない。これじゃ親失格ね!」
と言われてやる気出ますか?
大人というのは本当に都合のいい生き物ですよね。
大人と子どもは違うとか。
大人の仕事は数値化できるものじゃないとか。
子どもには当たり前に要求することも、同じ事を大人にすると「大人の事情」と都合のいい解釈をします。
でも大人も子どもも嫌なものは嫌なのです。
子どもは常に自分自身を点数化され、親に見せ、怒られる。
隠したくても親の印鑑をもらってこなきゃいけないから、必ずバレる。
親の成績表があったとして、これをやられたら耐えられますか?
子どもの成績表が表しているもの
私は常日頃思っていますが、怒られるとわかっててもちゃんと持ってきて親に見せにくる。
これだけでも凄いことだと思っています。
誤解の無いように話しておきますが、私は別に今の成績システムに反対しているつもりはありません。
ある程度点数化していくことは、最低限のレベルを維持するためには必要な事です。
社会人になれば給与や実績はもちろん、あらゆる事が数値化されて評価されます。
それはそれで非常に大きなメリットがあることもわかってます。
しかし同時に大きなデメリットも秘めている事をわかっていただきたいのです。
それが数値化されたものだけを見て人物を評価することです。
掃除や洗濯ができないから親失格ですか?
育児がうまく出来ないから失格ですか?
そんなことよりも数値化できない大切な事が他にも沢山あります。
逆に点数がいいからと言って、必ずしもいい親であるとは言えないハズです。
子どもも同様です。
テストの成績表を持ってきます。
しかしそんなのは一律に評価されたに過ぎないもので、その子の全てを決める点数ではありません。
むしろ数字以外で表せる、親にしか見えない部分の方が多いのではないでしょうか?
成績表から点数化できない部分を見て話してあげる事こそ、親にしかできない評価であり親からの成績表となるでしょう。
点数を見てあれこれ言うぐらい誰でもできます。
子どもだって見ればマズイ事ぐらいわかります。
成績表が返ってきたらどうしてあげればいい?
成績表が返ってきたら、まずは子供の話を聞き、どうしたいのか?を聞いてあげてください。
人は言われた事より自分で言った事の方が守り易いので、どうするのか自分で考えさせて言わせる方が実はいいのです。
どうするのか言えれば、親として点数に表れてないけど頑張ってたと思う所を認めてあげて下さい。
子どもが「ちゃんと見てくれてるんだ」って感じてくれれば勝ちです。
誉めて認めてあげるのは、何も成績表に乗っている事だけではなくても構いません。
部活でもプライベートな趣味でも、伸ばしてあげたいなと思ういいところを誉めて認めてあげて下さい。
実は子どもにとって、物で釣って頑張らせて達成できなかった時に慰めるよりも、成績表を見て数字になってない部分を誉めてもらう方が最高に嬉しいご褒美になるのです。
どんなに生意気で反抗期をむかえた子どもでも、です。
我が子の為とはいえ、親の自分が同じような状況でされたら嫌だなぁと思う事はしないで、温かく見守ってあげて下さいね。
塾や学校では、点数化された部分しか見てもらえずに怒られるのですから(笑)
成績表を見て、子どもと喧嘩ばかりの方はファイへご連絡下さい。
親子関係の改善は成績アップに直結します。
その方法を伝授致しましょう。