日本初!オンライン授業専門で勝手に勉強する子ができる塾

苦手科目は時間をかけて勉強させた方がいい、というのはウソ!オンライン授業での実例紹介

苦手科目に時間をかけなければいけないというのはウソ!

苦手科目だから力を入れたのに

お母さん

「算数が苦手なので、何とかしたいと思い、小4の時からプリバートに通わせていましたが、一向に良くならなかったので、小5からは家庭教師にしました。しかしそれでも苦手なままです。むしろ良かった理科社会の成績も落ちてしまい、全体的に総崩れの状態になってしまいました。個別指導も家庭教師もダメなら打つ手がないのかと思い、探していたところファイさんを見つけたのでご相談させて頂きたいと思いました。」

サピックス 小5 母

苦手科目を何とかしようと思い、苦手科目に重点を置いて勉強させる。

どこの塾でも同じやり方をするので、毎年この手の相談が後を絶ちません。

無駄だとは言いませんが、苦手科目に手を出さなくても成績は上がるんですよ。

ハッキリ言いましょう。

苦手科目は時間をかけなければできるようにならない、というのはウソです。

むしろ苦手科目をガッツリやらせることで、返って苦手意識を増長してしまい、それが原因で伸び悩みを起こしていることすらあります。

そこで塾側の裏事情も暴露しながら、オンライン授業で行っている苦手科目に対する対策をお話しましょう。

塾でよく言われる苦手科目の対策は営業以外何物でもない

よく聞くのが、

一般的な先生

「苦手な科目を早くから勉強するように。」
「苦手な科目に時間をかけるように。」

というものです。

これはどこの塾でも常套手段となっている方法なのですが、実は最適な手段ではないのです。

なぜなら、誰にでも無難に言える方法というだけで、自分の子には当てはまらない可能性が高いからです。

子どもにはそれぞれ最適な手段がありますからね。

そして塾には営業して科目を取らせなければ収益につながらないという構造があります。

そのため、とにかく苦手科目に付け込んで多くの講座を取ってもらうようにする傾向にあります。

特に個別指導ではこの傾向が強いですね。

確かに直近のテストでは点数が上がる傾向にあります。

その確率はおよそ70%なので、これだけ見ると「上がるじゃん」と思うでしょう。

しかし1年後も維持している確率は30%程度なので、実質20%程度なのです。

果たして苦手科目にお金をかけるだけの優位性があると言えるでしょうか。

点数をそろえようとしてもうまくいかない理由

お母さん

「でも点数が高いものを、さらに点を稼ごうとするより、点が低いものを上げる方が上げやすくないですか?科目間のバランスを整えた方がいい、とよく聞きますし。」

確かに点数が低いものはちょっと勉強するだけで点が上がります。

しかし必ずしも同じ点数にそろえるのが楽なわけではないのです。

よく誤解しがちなのが、科目間バランスを取るとは,全部を同じ点数にすることだというところです。

「全教科目標80点!」と目標を立てるのがいけない訳ではありませんが、状況に合わせて狙う点数は変えるべきだという事です。

例えば前回は得意な算数の規則性で90点を取れた。

次回は苦手な図形の単元なのに、同じく90点を取るようにするのが得策か、ということです。

塾業界の常識から言えば,「取るように頑張らせるでしょ」ということになりますが、実は90点を取るように頑張ること自体にはあまり意味がないんですね。

なぜなら、苦手だとわかっているということは、既にできていないとわかっているということですから、「できないところをできるようにしたいか、他で点を取るか」ただこれだけだからです。

算数が苦手で理科が得意な子で、別の例えもしてみましょう。

この子は理科の時間を犠牲にしてまで算数の勉強時間を増やすべきでしょうか

大抵の塾では算数の授業を増やしましょうということになるでしょう。

しかし算数の授業を増やしても必ずうまくいくとは限らないのです。

うまくいったという話もあるとは思いますが、次の試験がたまたま得意なところだった可能性もあります。

そのため、シーソーのようになってなかなか全体的に成績が上がらない、という良くありがちな罠に陥るのです。

結局この場合も苦手な算数をできるようにするか、それ以外をやるかだけなのです。

雑な言い方をすれば、苦手科目を長時間やってカバーするという方法は、有限な時間を何に割り振るかという問題において、得意な科目を犠牲にして不得意科目に時間をかけている、ということに過ぎないため、結局成績がシーソーのようになるか、単純に得意なところが当たって一時上がったように見えてまた元に戻るだけということが多くなるのです。

合理的なのはどちらか

これは同じ教育関係者の方に話しても現実的ではないとか、何を言っているかわからないと言われることが多いのですが、バランスを取るべきは勉強法であり、科目ではありません

つまり、うまく行っている科目の勉強法は正しい勉強法だと考えられるのに、その勉強をおざなりにして、うまく行っていない勉強法に時間を割くのは合理的なのか、ということです。

そもそも正しい勉強法だという認識がないから、その勉強法を苦手科目にも転用できないのです。

ならば、正しい勉強法を確立するのが先決でしょう。

よってまずは得意な科目を勉強し、確固たる勉強法を確立した後に、それを苦手科目にも転用していく。

そして、得意科目を通じて不得意科目を理解していく時間を取ることが重要なのです。

科目別の個別指導を例に話をしましょう。

実際にオンライン授業で行っている手法なので、不可能ではありません。

とある個別指導併用型の塾で、コンサルティングに入ったときの話をしましょう。

成績が上がったのはどっち?

この塾は集団塾がメインで、系列の個別指導がある塾にコンサルティングに入ったときの話です。

同じような成績で、理科は好きだけど算数は嫌い、という小5の2人の女の子、AさんとSさんがいました。

この二人は友達で、塾に入った経緯も、目指す中学校も同じです。

私はこの二人の保護者に同じアドバイスをしました。

しかし、Aさんの保護者には受け入れられず、教室長の提案を採用することになりました。

Sさんの保護者は、たまたま私を知っていたこともあり、私の案を採用することにしました。

取るのは同じ15コマ。

教室長の提案を採用したAさんは、算数を15コマ取って、みっちり算数を仕上げていくことになりました。

一般的な塾なら、算数に15コマ割り振り、理科は自分で頑張ることを提案するのは普通なことです。

この教室長はセオリー通りの提案をしただけですから、何も悪くありません。

苦手な科目を取らせるのは、個別指導の定石であり、金を巻き上げるための常套手段ですからね。

一方、私の提案を受け入れてくれたSさんは、算数5コマと理科10コマとしました。

本当は算数は0でいいと言ったのですが、Sさん本人が、算数15コマ取るAさんを気にしていたため、5コマだけ取ることにしました。

この結果、Aさんは夏明けのテストで成績が少し伸びました

一方、Sさんは若干成績が下がってしまいました

そのため、二人の算数の偏差値は7ぐらい開いてしまいました。

偏差値7は結構大きいですからね。

さぞかし夏の結果で大きな差がついたと感じたことでしょう。

残念ながら、私の提案を受け入れたSさんは負けてしまいました。

何を目指すか、が違う

なんだ、負けてるじゃん。

そう思うかも知れません。

実際、Aさんとその保護者はこの結果に喜んだそうです。

しかし、1人この結果に顔面蒼白になっている人物がいました。

Sさん?

いいえ。

Sさんの保護者?

それも違います。

なんとAさんにこの提案をした教室長です。

実は受講が決定した時点で、この結果になることを話していたのです。

どこが点取れて、どこで点が取れなくなるか、も。

そして、その時に半年後の結果についても話していました。

この教室長は、私の言った通りになったことに驚き、半年後の結果も予想通りになるとしたら…と想像したのでしょう。

実は私は、最初から夏明けのテストは相手にしていませんでした。

というよりも、そもそもテストや成績を相手にしていません。

なので夏のテストで偏差値が下がろうが何だろうが、どうでもいい話なのです。

では何をやったのでしょうか。

得意な理科で、算数に使える共通項を探し、その単元を通して算数を学ばせたのです。

そして算数の授業の時間でも同様に、得意な理科の単元をベースとした算数の授業を行います。

これに関しては、実際に教える講師の先生へ、指導方針を伝えています。

こうすると、得意な理科の勉強をするだけで、算数の勉強もできてしまうため、家での勉強もはかどり、結果的に理科も算数も底上げすることができるのです。

なお、この方法は、必ずしも今集団塾側で習っている単元と同じ単元にタイムリーに使えるとは限りません。

この子の場合、それが夏の単元とズレていました。

なので夏の結果は出なかったのです。

ちなみにこれにより理科と算数で習得させた単元は比例関係です。

そして半年後、Sさんは理科の計算問題が解けるようになりました。

算数も比例はもちろん、この単元と関係する「比」も入りやすくなりました。

一方、残念ながらAさんは比でつまづきました

ノートの中で、数字の操作しか覚えてこなかったため、イメージがついていないのです。

そして冬期講習明けのテストで、SさんはAさんに逆転していました。

実は、Sさんはそんなに急激に伸びたわけではありません。

むしろ、Aさんが急落してしまったのです。

私はここでこの教室を離れたため、ここから先は教室長から聞きかじった話にはなりますが、Aさんはその後も算数の成績が上昇することなく、一時的に上がっては、また下がってを繰り返していたそうです。

一方、Sさんは急上昇こそしなかったものの、上がったり、下がったりを繰り返しながら、徐々に上がってはいったそうです。

そして小6の夏。

残念ながら、夏休みを迎える前に、二人ともやめてしまったそうです。

教室長曰く、Aさんは受験が嫌になって、Sさんはそもそもそんなに受験を絶対にしたいわけじゃなかったからではないかとのことでした。

夏前の最後のテストでは、SさんがAさんの算数の偏差値を11上回っていたそうです。

模試の成績めっちゃよかった!

科目間の点数のバランス

お母さん

「毎回、算数だけ他の科目よりも20点ぐらい低いのですが、算数を上げることはできないでしょうか。兄の時は算数を上げようとして家庭教師の先生にお願いしたら、他の科目が下がってしまい、シーソーゲームのような状態になってしまいました。結局得意だったはずの理科社会もできなくなってしまい、全体的には下がってしまった、というトラウマがあります。」

サピックス 小5 兄で失敗を経験した母

算数を何とかするために、他の科目を犠牲にして算数に力を入れてしまった、という結果ですね。

理科、社会が節目となる重要な単元のときに、タイミング悪く算数に力を入れてしまうと、このようなことが起こります。

今度は科目間の点数バランスについてお話ししましょう。

なお、大前提として、親には点数を目標にしてもらいたくない、というのは忘れないで下さい。

あくまで子ども自身の話です。

子どもは点数の方が抽象的なものより目標にしやすいですからね。

だから子どもが点数や合格を目指すこと自体は全然問題ありません。

例えば、次の算数の試験の範囲が確率(場合の数)だとしましょう。

この場合、算数が苦手な子でも得意な子でも、目指すのは満点です。

算数を抜いた科目平均が80点だったとして、そろえるために80点を目指すべきではありません。

なぜなら、この単元は今までの積み上げ単元ではなく、一時の頑張りで点が取りやすい単元だからです。

一方、つるかめ算の単元で80点を目指すのはなかなか至難の業です。

なぜなら、この単元はベースとなる差集め算や消去算の単元を踏まえた積み上げの単元のため、今まで点が取れていなければ、まず点が取れないからです。

この場合、一律に80点を目指すより、差集め算や消去算といった、関連単元の基本的な部分から勉強してバランスを取るべきです。

よって点数は目指さない、というのが正解になります。

直接的に点数だけ追って、基本的な部分が穴になったままではすぐにまた落ちてしまいますからね。

逆に社会の場合はその単元だけ勉強すればすぐに成績に結び付きやすい科目です。

そのため、比較的点数を目指しやすい科目だとは言えますが、これも苦手科目を上げるチャンスなら、積極的に犠牲にするという方法を取った方がいいこともあります。

社会ならば単発で点数を落としても、後からその単元だけ埋めれば挽回できますからね。

万年社会が苦手で点数が取れないという場合には、社会の勉強時間を単純に増やしても効果はあがりません。

それよりも別の視点から社会を楽しいと思えるきっかけに時間を使うべきでしょう。

逆に言えば、社会のバランスを取りたいからといって、単純に社会の勉強時間だけ増やすのはもったいない時間の使い方だということです。

どうせ大して覚えられませんからね。

ファイのオンライン授業では、いつの間にか社会大好きになりますが、それはテキストに書いてあるようなことは扱っていないからです。

当然テスト勉強すらしていません。

テスト前どころか、入試直前ですら、試験とは関係ないことを教えています。

それでも好きになった途端勝手に勉強し出すので点数が取れるようになるのです。

このように、科目間バランスとは、その子の状況や過去の出来具合、勉強方法、今後の見込みなどを加味して考えるものであり、点数や偏差値だけみてバランスを取るものではないのです。

点数や偏差値で科目間のバランスを取ると、しわ寄せが起きてどこかが下がる!

表面的なバランスのとり方では結局崩れる

ジェンガというゲームをご存知でしょうか。

木の棒を下から抜いて、上に積み上げていき、バランスが崩れて倒したら負けというゲームです。

科目のバランスを取るために時間数で調整するというのは、ジェンガのようなものなんですね。

苦手な科目を上にあげるため、別の所から時間も持ってきて積み上げる。

結局その時間の分は本来やるべきだった勉強の穴になり、どんどんバランスが崩れてくる。

うまくいけば高く積みあがりますけどね。

バランスをひとたび崩せば崩壊してまたもとに戻るのです。

苦手科目だから勉強時間をかけるのではなく、単元的に重たい分野ならば、得意な科目で点の差を広げるために勉強時間を増やすこともあり、苦手な科目ならあえて切り捨てて他で点を稼ぐのも戦略なのです。

そして苦手科目を直接的に勉強時間を増やすのではなく、得意科目からカバーするという方法もあります。

ジェンガで例えるなら、棒を抜いて積み上げるのではなく、棒自体を増やして囲ったり積んだりして高くしていくイメージですね。

最も、そのためには子どもの勉強特性や性格、今までの抜けや目指すところも考えながら、進めなければなりません。

がむしゃらに棒を持ってきて積もうとしても、積み上げられないんですね。

これが大手塾で行われる、いわゆる受験前の物量作戦です。

物量作戦自体がいけないわけではありませんが、その中で何が必要なのかは見極めなければなりません。

もしご自身では心配だという場合には、月1万円でアドバイスしていますので、ぜひご利用下さい。

今の塾を効果的に活用する方法を、コンサルティング致します。

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ABOUT US

1981年生、千葉県出身の学習法診断士。独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて、大手進学塾で実績、成績上昇率共にトップを取り続け、個別指導塾、家庭教師でもミラクルと言われる多数の逆転合格を打ち出す。2013年に進学塾PHIを作り、2015年に株式会社学習法指導塾PHIを設立。子供たちを対象とした勉強のやり方の指導を初め、親へも教育に関する子育て指導を実施。教育活動の一環として、高校や大学での指導、セミナー活動、塾や学校の先生など教育者に対するコンサルティング、動物介在教育など、多岐にわたって教育業に携わる。

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