畳の部屋の学習効果
畳の部屋は本当にいいの?
結論から言ってしまうと、畳にしたから成績が上がるわけではありません。
しかし、畳にすることで、学習効果が高くなったことを実感できる可能性は十分あります。
実際、ちょっとした工夫でさらに学習効果が上がる事がわかってきています。
なぜ畳の部屋がいいと言われるのか、その真実についてお話しましょう。
畳の効用
勉強部屋はどれも一緒。
最適な部屋は机以外何もない部屋。
そう思っている方が多いと思います。
実際、気が散らないという意味では何もない部屋は学習効果が高いといえるでしょう。
しかしそれだけではなく、ちょっとした要素を加えることで、集中しやすい環境を作れるものもあります。
その一つが和室に欠かせない畳です。
畳の材料はイグサですね。
熊本県がシェア90%以上を取っているもので、八代平野が有名ですね。
中学受験、高校受験では必須の知識の一つです。
このイグサの中にはバニリン、フィトンチッドという物質が含まれています。
バニラの香りの主成分でもある、あの柔らかい香りです。今や多くのバニラ製品のフレーバーとしても使われています。最近では肥満予防効果が高いとして注目を集め始めていますが、リラックス効果については以前から知られていました。
リラックス効果はもちろん、殺菌効果が優れている事がわかってきました。さらに緑という色は心理的にリラックス効果が高い色とされています。
これらのことから、畳の部屋は菌が繁殖しにくく、リラックス効果が高い部屋になると言われています。
畳の部屋で学習効果が上がる真実
では肝心の学習効果を高める方法ですが、ただ畳の部屋で勉強していても成績が上がるとは限りません。
勉強以外に集中してしまう場合もありますからね。
そのため、勉強に集中できる環境にすることが大前提となります。
そしてもう一つ。
畳の効果をしっかり認識しておくことが大切になります。
「え?畳の部屋にいれば、自然とバニリンやフィトンチッドでいい影響が得られるんじゃないんですか?」
確かにそれらの物質が部屋の中に放出されるのは間違いありません。
そしてそれらの物質が集中力に影響を及ぼすのも間違いではないでしょう。
しかし、それらの効果よりも、「畳の部屋だから集中できた!」というプラシーボ効果の方がよほど効果があるのです。
実際それで集中できることを実感できれば、それ以降、その部屋で勉強すれば効果が高いと思い込んでくれるため、後は勝手に頑張ってくれるようになるというわけです。
学習効果を高める方法
畳の部屋にして、畳の効果を認識するだけです。
後はその効果が実感できるように布石を打っておくだけ。
簡単でしょ(笑)
とはいえ、和室がない、和室は別のことに使うという方も多いでしょう。
そういう時は、和室と同じ効果が期待できるものをおけばいいのです。
例えばこんなものがあります。
このように、今は畳もタイルとして売られているんですね。
これで勉強する一角を畳にしてしまえばいいのです。
ただフローリングの床に敷くだけなので簡単ですね。
畳風のものもあるので、安物には注意して下さい。畳の効果を期待するのなら、天然のい草が使われているものがいいでしょう。
机のあるところの床だけでもいいのですが、しっかりと畳の香りが認識できる枚数は敷き詰めるようにしましょう。
また、香りがしなくなってきたら掃除、場合によっては交換が必要になります。
どんどん気化していくものなので、メンテナンスは大切ですね。
ちなみにファイの蘇我教室では、畳を入れ替えています(笑)
畳の研究結果
畳のある部屋と通常の部屋とで,数学の問題が何問解けるかという実験をしたところ,14~24%も増えた。
北九州市私立大の研究より
このように畳については実際に研究されており、その効果も認められています。
海外でも畳の部屋が増えてきているぐらいですからね。
アロマオイルも同じです。
香りは結構バカにできませんよ。
しっかり作られた天然素材アロマオイルは効果があることがわかっています。
欧米では医療行為として使われることもありますからね。
アロマオイルには天然のものと、化学的に合成されたものがあります。化学的に合成されたものでは香りがそっくりなだけで効果は出ないとかもあるようです。欧米では効能の証明書があるぐらいなので、安物には注意して下さい。
畳にしてもアロマにしても、その環境を整えるだけでは成績に結び付きません。
その環境をどう活かすか、がポイントになります。
環境だけ整えて満足しないようにしましょう(笑)
どう活かせばいいかわからない方は、ファイでアドバイスをしていますので、ぜひご利用下さい(^^)/
「勉強部屋は畳がいいと聞いたのですが、本当ですか?」
コロンさん