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登校拒否の偏差値40台から東邦中に合格!受験を度外視した取り組み

登校拒否の偏差値40台から東邦中(64)合格

今回は小3から大手の中学受験塾に通って中学受験を目指していた子のお話をしましょう。

最初の頃は良かったものの、学年が上がるにつれて受験勉強が難しくなり、ついていけなくなり挫折

塾も行かなくなり、学校にも行かなくなり、とうとう不登校へ

そんな状態の中、子どもが「やっぱり東邦に行きたい」と言い出したので、もう一度受験勉強を再開させようと模試を受けさせるも偏差値40台

志望校である東邦中の偏差値64には遠く及びませんでした。

そこで様々な塾や家庭教師を検討し、ファイのオンライン授業を選んで下さりました。

これはお父様が自身のブログに載せたものを、許可を得て転載致しております。

保護者の書いてくれた体験談

プロ家庭教師の問題点

切替先生を頼ることになったのが、ほぼ10月の終わり。

登塾拒否の末退会した塾へと戻ることの出来ない状態のまま受験に挑ませるのは無謀だと思われたので、他に頼りにできる手段といえばこの方法だけだった。

今に思えば、先生を選んで良かったと思う。きっかけは、ウェブでの検索だった・・・。

一番初めに思い浮かんだのは、有名なプロ家庭教師の派遣会社

それこそたくさん選択肢が合って迷うほどだった。

実際に問い合わせをすれば先生の派遣は可能との事だった。

しかし、コチラの望む理・算の2教科の先生となると、教科ごとに別れてしまうとの返事だった。

これでは、2名の先生の都合と本人のスケジュールとの兼ね合いが難しい。

何より、教科が別れれば先生の連携も難しいだろう。

それと、これは商売人の感覚だろうが派遣会社を通すということは、こちらがお支払いする報酬全額が先生の報酬とはならない。

これでは、いかにもコストパフォーマンスは悪い。

指導に至る経緯

そこで、自ら地元の受験事情に明るく、理系教科を教えられる先生を個人契約で探して辿り着いたのがお世話になった切替先生。

連絡を取って要望をお伝えするも、すんなりお引き受けしますということにはならなかった

あくまでも体験授業(学習法診断のことです)の上で・・・とのことだった。

こちらとしては何分時間がない。

何とか最短で診断をお願いして、引き受けて頂きたかった。

生徒となる息子は、塾への拒絶反応が大きいだけに家庭教師を付けるという提案ですら乗り気ではなかった。

学習法診断を設定しても、その当日まで機嫌も悪くて乗りは最悪だった。

先生にやる気の無さを指摘されてお断りされるのではないかとヒヤヒヤだった。

実際に診断を終えても、先生から出たお言葉は「やはり難しいですね~」というものだった。

それはそうだろう、直前の外部模試で出た結果は偏差値50を割り込んでいた

それでも、何とか引き受けていただきたいと思う気持ちは強く、先生からも「合格の可能性を上げるお手伝いなら出来ます。」と返事を頂けた。

何よりも過去に不登校の経験がある生徒を見たことがあるのが頼もしい。

これなら、まだ何とか間に合うかもしれないという希望が見えた。

机に突っ伏す子

独特な授業

11月より授業が始まってからは、出来る限り多くの時間を設定して頂き、本人も回数を重ねるごとに授業を嫌がるような雰囲気は無くな った。

こちらも家庭教師の先生の授業というのは経験がなく、息子にどんな授業内容なのか興味本位で尋ねてみる。

「どんな授業してるの?解りやすいの?」息子は答えるのが面倒なのか反抗なのか、「過去問やってる」としか返答無い。

「それだけ?先生はなにしてるの?」と聞いてみると、息子の返答は、「携帯見てた。あと、携帯充電してた。」

・・・だ、大丈夫か?

などと心配になってしまった。

ただ、これには理由があることが後から分かった。

息子は塾でのバリバリこなすカリキュラムについていけず重圧となり、塾や受験を拒否してしまった。

それを承知しているので本人の持っている現状の知識と能力を最大限に使い、詰め込み型にならないように調整して授業を して頂いていたのだ。

それで、授業時間中にあれこれ指示が出ないわけだった。

まさに先生の経験と個別に授業を行える先生ならではのメリットだった。

一向に超えない過去問の点数

その後本格的に受験勉強に入り、過去問にチャレンジして親が採点を行うも、4ヶ月以上の受験勉強ブランクがある息子は刃が立たず、1度も過去の入試合格点を超えることが無かった

さすがに、不安になってしまう・・・

先生、大丈夫?

メールにて、この点を指摘すると次の授業時に先生より直接の説明。

「受験1ヶ月前とはいえど大丈夫。テスト当日に合格点が取れるように持って行きます。」という内容だった。

ただ、この時ばかりは不安だった。

やっぱり息子には志望校を目指す実力が無いのではないだろうか・・・

親が信じてやらね ばならないとは言っても、さすがにこの時ばかりは難しい状態だった。

何と言っても、肝心の息子は受験生で人より出遅れた立場でありながら、自室にマンガやゲームを隠し持つ状態だったので、見つけ出しては取り上げて隠すという攻防が繰り広げられていた (;・∀・)

ただ、先生から指示されている通り、勉強嫌いに戻らないようにあれこれと頭ごなしに勉強しなさいと叱ることだけは避けていた

なかなか受験生として自覚が出来ない息子を前に本当に我慢と試練の1ヶ月を過ごした。

子どもの変化

迎えて正月、極力勉強できる環境と時間を取るように配慮した時期だ。

ちょうどこの時期にしぶんぎ座流星群が通過するという事で、先生にも流星群を見ておくように言われたという。

これもテスト対策の一環だろうか?

せっかくなので、指示された時間早朝の4時だというのに早起きをして、息子を連れだして近所の沼のほとりまで流星群を観察しに出かけた。

あいにく薄曇りだったが結構な数を確認出来た。

息子の合格を星に願うにも残念ながら消え行く早さに追いつけない。

帰宅後、私は一人で初詣に出かけたが息子は勉強をするという。

3時間ほどで帰宅するが、言葉通りに勉強を続けていて驚いた

この時期に来てやっと受験生らしくなったものだ。ちょっと嬉しくなってしまった。

勉強する子

初めての第三志望合格ライン到達

いよいよ受験を意識する1週間前、驚くべき変化が起きた。

お試しとは言えども、地方中学の東京受験を前にして手応えを 聞いてみた。

「あー。大丈夫だよ解るから。」

ずいぶん余裕の態度で軽口を叩いたものだ。

受験生らしく、もう少しピリピリとした雰囲気があってもいいのじゃないか?

その辺をもう少し質問すると意外な返答が・・・

「大丈夫。答えが見えるから。だって解っちゃうんだもん。」

・・・( ゚д゚ )・・・

夫婦揃って笑ってしまった。

それもそうだ、ここまで志望校の過去問の合格最低点を1度も取れていない

それが、この余裕の発言。

ついに試験が危うくて開き直ったか、もしくはおかしくなったか?と心配してしまい、先生に問い合わせてしまった。

しかし、決して裏付けがないわけじゃないという先生の回答

信じて良いのだろうか?

未だに半信半疑だった。

ただ、それを覆すかのように第3希望とはいえ初見の過去問で初めて合格最低点をクリアーした。

・・・これは、もしかすると。

奇跡が起きるかもしれない!

受験スタート

その後、無事に地方校の東京受験は合格という幸先良い結果をもたらして本命校を含む3連戦を迎えた。

初日のテストを終えて本人を出迎えると 、聞いても居ないうちからとんでも発言が飛び出す。

「できた。全部解けた。これは合格しちゃうかも。」

その答えを聞いて不安がよぎった。

”手応えのある時ほど結果が良くない”というあのジンクス。

ただ、1月に入ってから続いているあの自信にあふれる姿が未だに健在なのでこちらも頼もしく思えて信用してしまった。

もう結果はどうでもよい。

暗く落ち込んで帰ってくるよりテストを楽しんでしまったかのような姿に親としても嬉しくなってしまった。

本命、東邦の受験

翌2日目、自宅より近く本人の進路希望に沿った本命校の受験日

この日は試験会場まで私が見送った。

道中では緊張しないように携帯でYoutubeを見せたり、試験終了したらどんなゲームで遊ぶかなどで緊張を解した。

試験会場正門では過去に在籍した塾の先生も見かけたが、その直前には本人にしっかりと声掛けしておいた。

「もうお前は塾には所属していないけど臆すること無い。実力勝負の場だから存分にやってこい。先生から学んだことを無駄にするな。」

こういう時に塾に所属していれば最後の最後で頼もしい場面もあっただろう。

しかし、本人の選んだ方法だ。

なんとしてもこの雰囲気に負けてほしくなかった。

本人は無言で校舎の中へと向かう。

見送る背中はどんどん小さくなってしまった。

理科のノート

3日目と初日の合格発表

3日目は初日の結果発表がテスト終了前に分かってしまう。

ネットでの発表を確認してから本人を試験会場まで迎えに行く。

ジンクス通り結果は不合格だった。

終了直後の本人 に残念な結果を伝えることになったが、割りとあっさり受け止めていた。

「あれー?イケたと思ったんだけどなー」

そう言いながら、3日目の手応えをそれとなく遠回りしながら聞くと、

「うん、一問以外は全部解けた。」

あー、そうだねー、これはもしかして・・・ダメかも。

ジンクス炸裂か。

三連戦の初日を落としたことで、親としてはもうダメだ~と絶望的な空気が支配していたが、本人はそれほどショックは無いようだった

あの時の自信は何だったんだ?

まぁ、励ます必要は無いからいいけどさっ。

三連戦終了。結果発表

三連戦を完全終了して翌日。

ここで全ての結果が出揃う。

もう全てが終わった後だけに、ただ待つしか無い。

息子を普段通りに登校させて、本命校の結果発表の時を待つ。

落ち着かない・・・

時間が過ぎるのがたまらなく遅く感じる。

もしかして、早めに発表にならないかと何回も確認するがホームページはすでに終了していた高校の入試結果のみ。

そして、発表の時。

私のPCではどうも表示がおかしい。

古いキャッシュを捨てる処理などしているうちに、別室の家内が絶叫している声が聞こえた。

きっと不合格を先に知って、声にならない怒りの声を上げているのかと思いなだめるために家内のもとに行くとスマートフォンを手に口を抑えている。

「結果がどうあれ、まずは冷静にならないと・・・」

と話しだすと、どうやら思っているのと違うようだ。家内の携帯の画面を私も一緒に確認してみる。

・・・!

あ!
あーーー!
この番号は間違いない!

もう一度ページ上部へスクロールして、高校などの発表と間違えていないか確認する。

・・・間違いない。

やりやがった・・・。

ただ、それでも思ったのは「合格最低点で滑りこんだな(笑)」

今日は合格発表が二件もあるので、本人も合格の可能性を信じて学校を早退すると言っていた。

終業時間まで学校にいると発表の門限に間に合わないので今日は早退を了承していた。

家内がウキウキ気分で息子を迎えに行く。

学校からの帰りはずっと「やった!やった!」と連呼していたそうだ。

それから1時間後に3連戦最終日の学校(第二志望)が発表となるが結果は不合格

偏差値40台から東邦中(64)合格!

ファイのオンライン授業の最大のメリット

本当にギリギリで、しかも本命校だけ合格を手にしていた。

奇跡的な結果だ。

今にして思うと全てが奇跡的な結果だった。

受験勉強で追い詰めてしまった事が何よりも良くないことだったが、そこから何とか不登校を克服して5ヶ月遅れでの受験再開。

切替に巡り会えたのも良かった。

普通の塾と違い生徒の資質を見極めて、一番あった勉強方法を選んでもらえる

しかし、それも大手の塾や家庭教師の先生では実現できなかっただろう。

責任意識が希薄になってしまい、ここまで生徒に合わせた手法は使えなかっただろう。

そして、何より息子の志望校の試験スタイルを熟知した直前指導

これが見事に効果を上げたに違いない。

1月からの変わり様は不気味なほどだった。
(変な暗示を掛けたかと思った。)

まったく調子のいい話だが合格したからこそ、この先生に託してよかったと思える。

塾を選ぶことほど難しいことはない

実績は聞くものの、その全てが全部違う条件の生徒だろうし、全部を信じて良いのかも解らない。

ましてや、大手の塾や家庭教師では全部の先生の中から選ぶことなど不可能。

向こうの選択した先生にお任せするしか無い。

その上で、生徒との相性もやってみなければわからない。

結果が出るのも、試験当日の1発勝負で失敗に終わればそれまででやり直しが効くものでもない。

先生のお立場も大変なものだというのが分かる。

それなのに、よくぞ厳しい条件の 息子を面倒見てくれたと感謝のほかない。

成績を取ることよりも大切なこと

この受験を通して先生から学んだことは多かった。

受験に必要な条件は、まず子供を信用し口出しを減らすこと

いちいち勉強したのか気になって問いかけていたら限がない。

親の精神状態が持たない。

そして、とにかく勉強時間外は家が落ち着く癒しの場所であること

最後に、親は何があってもどっしり構えること

「過去問の最低合格点?当日クリアすればいいのだ!」

・・・これは実際に起こったことだった。

「塾に行きたくない?そんな日もあるよね。」

これが出来ていれば息子に家出などという惨めな思いはさせずに済んだ。

「塾の宿題?出来てなきゃそれでもいいよ。授業だけすまして受けなよ」

これが出来ていれば、塾も辞めなかっただろう。

うちでは夫婦してクラス落ちを恐れるあまりハードスケジュールを無理にやらせていた

親として、不登校や受験の挫折で遠回りしてしまった息子の実力がもっとあるのではないかと希望を持ちたかったのだが、それも欲張りな話だ。

合格発表の 掲示と合格通知を手にした息子の姿を見たら、これが息子に一番合った進路だと思えた。

後は彼の好きなようにやらせよう。

将来の夢はロケット開発。

彼の夢に例えれば、私たち夫婦は夢の第一歩に近づくために息子の夢を打ち上げるロケットの補助ブースターに過ぎない。

成層圏を超えて宇宙に出れば補助ブースターは切り離されて役目を終える。

私達は役目を終えて、彼を旅立たせた。

あとは自分で進路を探して遠くの目標まで長い旅を続けるだろう。

学校と桜

偏差値は本当に必要なのか?

受験となると、とにかくみんな偏差値アップを目指したがります。

しかし偏差値は塾業界が受験をあおるために作り出した仕組みに過ぎません。

本当に子どものことが見えているのであれば、偏差値なんて必要ないのです。

何より偏差値と合格判定には致命的な欠点がある。

しかし偏差値を妄信してしまうとそのことに気付かないのです。

偏差値が足りなくても合格するのはまぐれではありません。

その欠点に気付ければ、このような合格もできるのです。

この子の場合、ネックは親でした。

親の不安、親の焦りが空回りを生んでいる。

だから指導条件に親の接し方を入れておいたのです。

このご夫婦の意思と行動力は非常に立派でした。

子どもを引っ張るのではなく、子どもと同じ目線に立ってみるようにしてくれました。

だから私が提案する受験度外視の勉強法も受け入れて頂けたのです。

受験前には、

「落ちても構いません。登校拒否からここまで立ち直ってくれただけでも嬉しい。だから、結果に関係なく、褒めてあげようと思います。」

と話していました。

受験直前になればなるほど、合格したいという気持ちが強くなるのはわかります。

しかし、受験のための勉強になると、勉強は一気につまらないものになってしまいます

受験直前だからこそ、冷静にどうなって欲しいのかを考えてみて下さい。

合格、不合格ではなく、どんな大人になって欲しいのか。

今するべきことは何なのか。

合格よりも大切なものがあるな、と思うことができた方はご連絡下さい。

ファイのオンライン授業では、受験後に強くなる勉強法を教えることができます。

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