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普通選挙法と治安維持法が同じ年に制定されたのは偶然ではない

単語カードを使うからそういう覚え方になる

1925年普通選挙制定。

「いくぜ!25歳の普通選挙」

の覚え方でお馴染みですが、同時に治安維持法も制定されています。

これを単語カードなどで丸暗記している子は、

「同じ年にできごとが2つもあると混乱してわかりにくい」

と言います。

しかしこれは暗記するところではありませんし、そもそもこの2つが同じ年なのは偶然でも何でもないのです。

その辺りを知っておくと、単なる丸暗記にならずに、無理なく同じ年だと覚えられるでしょう。

普通選挙法ってなに?

25歳以上の男子、全員が選挙をすることができるというものです。

この法律により、「税金を払っている人」という条件をなくしたんですね。

加藤高明内閣の時に成立しています。

治安維持法ってなに?

治安維持法とは、治安を維持するために必要なことを行うよ、というものです。

最近中国では香港国家安全維持法なるものが制定されましたが、これにより香港の自由が奪われました。

それと同じようなものです。

戦時中は国民の考えも一本にして、みんなで戦争に勝つことを考えてもらいたい。

もし戦争は反対という意見が表れると、国の運営に支障をきたす可能性があったのです。

そのため、国にとって危なそうな考えを持っている人を封じ込めるために治安維持法が制定されました。

どうして同じ年に成立しているの?

実はこれは偶然ではないのです。

というのも、この当時は枢密院というものがあり、そこがOKと言わなければ法律を制定することができなかったのです。

その枢密院が、「もし普通選挙なんてやったら、政治のいろはも知らない人が政界に入ってきて、引っ掻き回しかねない!そんなことは断じて許せん!」と言って反対しました。

しかし一応は民主化を目指した国。

国民の代表者が決めた案を無下にするわけにはいきません。

そこで戦争に向かうという国家の方針に対しては反対意見を言わないように、治安維持法とセットで制定することを条件に、普通選挙法の制定を認めたのです。

教科書やテキストでは加藤高明が治安維持法を制定した悪者!みたいに書かれていますが、加藤高明が制定したかったわけではないのです。

普通選挙法を制定するために、仕方なく治安維持法の制定も飲むしかなかったのです。

だからこの2つはバラバラの知識ではなく、1つの同じことに関連している知識としてセットで押さえておかなければなりません

普通選挙法と治安維持法の解説授業

教科書やテキストだけではそこまで書いてない

こういった豆知識的なものは、教科書やテキストには書かれていません。

そのため、自分で調べるか、聞くしか方法はありません。

とても時間はかかりますが、一度調べてまとめておくと、何度も同じ問題を解かなくても解けるようになります。

丸暗記でうまくいっていない方はファイへご連絡下さい。

あなたのお子様にはどういう勉強の仕方が合っているか、教えて差し上げます(^^)/

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