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2021年4月の時事問題・親向けの解説

ファイの時事問題の特徴と使い方・注意点

四谷大塚の全国大会出場者を始め、サピックス日能研といった中学受験、高校受験の進学塾上位の子、及び保護者が多数利用しています(≧▽≦)

単純にテストに出る所を押さえたものではなく、親子で話題にするだけで子供が賢くなるネタ、ポイントを紹介

必要のない部分、細かい数字は極力減らし、小学生・中学生でもわかりやすい簡単な言葉で印象付けしておくことで、関連事項が押さえやすいようにまとめています。

また、中学受験対策・高校受験対策・定期試験対策としても使いやすいように、重要度を★マークで表示。

マークの意味

☆:それ自体に時事性はないが、周辺事項を押さえておいた方がいい。
★:それ自体に時事性があるもの。

星の数が多いほど重要なことを表します。

覚えるためではなく、考えること、調べることを通して学力全般に通じる力を養うことを目的としています。

親子で話題にし、子どもが自分の考えを持てれば十分なので、テストにしたり、わからないことを責めないように!

確認用のオンラインテストも用意しています。
登録不要ですぐにチェックできます(^O^)

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2021年4月の時事問題

新年度から変わるもののまとめ

4月1日:★★★

4月から法改正や経済の状況によって以下のものが変わる。

  • 消費税の総額表示(税込み表示)
  • 国民年金、厚生年金の引き下げ
  • 介護保険・障害福祉サービスの料金引き上げ
  • 薬価引き下げ
  • 70歳までの就業機会確保の努力義務
  • 中小企業でも同一労働同一賃金
  • 産後ケア利用料非課税
  • 食用油の値上げ
切替先生

総額表示(税込み表示)はこの中で一番身近な変化なので、時事問題にもなりやすいでしょう。このとき、総額表示のメリット、デメリットについても考えさせておきたいところですね。

国民年金、厚生年金の仕組みは難しいので、深く扱う必要はないのですが、どこからお金が出ているのか、どうして引き下げることになったのかは教えてあげるといいでしょう。

総額表示のメリットは、客が実際に支払う額が提示されるため、金額に対してイメージが湧きやすくなるということ。デメリットは変更したばかりの時は、値上げしたかのように感じやすく、買い控えにつながりやすいこと。また、税額がどれくらいなのかがわからなくなるため、税率を上げやすくなるということ。現にガソリンは以前から総額表示になっていますが、あの金額の内、いくらが税金として取られているかわかっている人は少ないでしょう。

国民年金、厚生年金は、若者が働いて稼いだ分から出ています。ところが、現在の日本では少子化が進んでおり、年金を支払う人が減っています。すると国民年金、厚生年金として確保できる財源自体が縮小していきますが、逆に高齢化により年金で負担するべき高齢者が増えてしまい、今までの支給額ではやっていけなくなったという訳です。

台湾脱線事故

4月5日:☆

台湾で特急列車とトラックが衝突し、脱線する事故が発生。50人以上が死亡、140人以上がけがをする事故となった。列車通過前にトラックが線路内に横転してきたことが原因と見られている。

切替先生

このニュース自体の時事性は高くありませんが、この事件が発生した直後のニュースは、まさに世相を反映している感じでした。

脱線した車両は日本の日立製作所が制作していたことから、日本車両の安全性について問いただすようなニュースが流れたり、仲が悪い中国共産党が故意に事件を起こしたという陰謀説もありました。実際にはそういうことではなく、トラック側の不注意によるミスということで落ち着いたようですが、このような事件があると、自分にとって印象が悪い人や国の上げ足を取るような意見が飛び交います。結局当事者でなければ真相はわからないことではありますが、これからの子どもたちには、そういう情報に振り回されずに自分の意見を持つ力を養ってもらいたいところですね。

ソウル・釜山市長選で野党候補が圧勝

4月7日:☆

韓国の大統領選の前哨戦とも位置付けられる、首都ソウル釜山(プサン)で市長選が行われ、保守系最大野党の「国民の力」の候補者が当選。現政権である革新系与党の「共に民主党」の候補は敗れた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の求心力低下が如実に表れる結果となった。

切替先生

韓国大統領の任期は5年で再選はできないことになっているため、現在の大統領である文在寅(ムン・ジェイン)大統領は任期満了まであと1年です。今回の市長選は、この4年間の結果としてNoを突き付けた形となりました。

文在寅大統領は2017年5月に大統領に就任して以来、反日運動をあおり続けており、ここ4年間で韓国に対するイメージが悪化した日本人も多くいたことでしょう。しかしそれは政治を通して見た韓国の姿であり、今後も韓国が同じというわけではありません。すでに文在寅大統領は、このまま反日を続けても事態は好転しないと感じたのか、結果を受けて、急激に親日路線に切り替えようとしています。来年政権が変わった後に、どう政治や印象が変わるのか、子どもたちにとっても話しやすいきっかけになりますので、ぜひ今から気にかけてみて下さい。

フィリップ殿下 死去

4月9日:★

イギリスのエリザベス女王の夫、エディンバラ公フィリップ殿下が99歳で死去。フィリップ殿下は1947年に当時のエリザベス王女と結婚。王女はその5年後に女王となり、殿下はイギリス君主の配偶者として最も長い年月を過ごした。

切替先生

イギリスも日本の天皇と同じように、象徴というポジションがあります。それがエリザベス女王です。決定的な違いとしては、イギリスの女王は政治的な決定権を有していないとはいえ、行政権は女王が行使することになっているため、女王が国家元首となっている点です。日本には元首はいませんからね。

今回お亡くなりになったのは、元首の夫なのでそれほど時事性は高くありませんが、イギリスの仕組みの部分に触れる機会となるニュースですから、ぜひ触れておきたいところです。

なお、日本の元首については専門家によっても意見が分かれ、天皇とする説、内閣総理大臣とする説が存在します。いずれもみなせるというだけであり、憲法上の規定はありません

ブルーライトカットメガネ 子ども非推奨

4月15日:☆

日本眼科学会は、子どものブルーライトカットメガネ装着に対する慎重意見を発表。科学的観点に基づいて、有効性の否定と悪影響の可能性を示すものと示唆。

切替先生

ブルーライトカットは新型コロナウイルスによるリモート会議やオンライン授業の急増を受けて、人気に火が付きました。当時はその危険性だけが着目され、一気に広がりましたが、子どもにはかえって悪影響という意見が出された、ということです。

何が正しいかは問題ではありません。何を信じるか、そして信じるにあたり、自分なりに根拠を考えているか、が大切です。CMや宣伝に踊らされるのではなく、考えるきっかけとして活用していきましょう。

ユネスコ「世界の記憶」審査改革案を承認

4月16日:☆

ユネスコは日本政府が提唱してきた「世界の記憶」の審査制度改革案を承認した。「世界の記憶」はこれまで一方の国が他方の国がやってきたことに対して一方的に登録できる仕組みになっていた。そのため、南京事件や慰安婦問題について、日本側の意見は全く考慮されずに、中国共産党や韓国政府の意向だけで世界遺産に登録されてしまった経緯がある。この新制度により、当事国間で合意できなければ登録できない仕組みになる。

切替先生

「世界の記憶」はあまりなじみがない気がしますが、日本でも「慶長遣欧使節関係の資料」や「藤原道長の日記」「朝鮮通信使に関する記録」といったものが登録されています。

今回の審査改革は、世界遺産の政治利用を防ぐ目的で変更されました。オリンピックもしかり、最近は何でもかんでも政治利用されている節がありますね…

菅首相 バイデン大統領と初の対面首脳会談

4月17日:★

菅首相はアメリカを訪問し、バイデン大統領と対面で初の首脳会談を行った。ここで、中国に対する連携や、台湾に関する懸念、香港や新疆ウイグル自治区(しんきょう)に対する人権問題、北朝鮮やミャンマー情勢、気候変動問題や新型コロナウイルス対策についても話し合われた。

切替先生

初の首脳会談というのは、一番重きを置いている国や政策が現れるため、最初の首脳会談は割と時事問題として狙われやすい傾向にあります。話した内容と合わせて、簡単に触れておくといいでしょう。

RCEP 国会で承認

4月28日:★

日中韓やオーストラリア、東南アジア諸国連合(ASEAN)など15カ国によるRCEP(Regional Comprehensive Economic Partnership:地域的な包括的経済連携協定)が参議院本会議で可決された。参加国の合計人口とGDP(国内総生産)は、世界全体の3割にも上る。また、日本にとって、中国や韓国との初めての自由貿易協定となる。

切替先生

自由貿易協定というのは、関税や貿易の制限を撤廃、削減する協定で、自国の産業を守るために歴史的に長く使われていたシステムを捨てるものです。しかも今回のRCEPは経済規模でみてもかなり大きいため、時事問題としてはとても重要なニュースの1つです。参加国はもちろん、関税の仕組みについても押さえておくといいでしょう。

中国独自の宇宙ステーション「天和」打ち上げ

4月29日:☆

中国独自の宇宙ステーション「天和」が打ち上げられた。なお現在使われているISS(国際宇宙ステーション)は1998年から建設が始まっており、2011年に完成したもののため、2025年以降の運用が決まっていない。

切替先生

中国技術に関するニュースなので、時事問題にはなりにくいと思いますが、中国の宇宙関連技術が着々と世界トップレベルに向かっていることを示すニュースでもあるため、今後の世界を考える上でも、聞いたことがある程度にはしておくといいニュースでしょう。

なお、技術力はともかく、環境や平和に関しての責任が薄いのも中国です。5月には制御不能となったロケットがインド南西のモルディブ付近に落下していますが、これに対して中国共産党は「我が国の技術力に嫉妬して文句言っているだけだろう。」と話しています。

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