日本初!オンライン授業専門で勝手に勉強する子ができる塾

なぜ母線×半径×3.14なのか。公式を知っていても円錐を作れない

円錐の母線と半径の関係

公式を覚える危うさ

側面積を求める式は暗記しない方がいい

大手の塾では「覚えろ」と言われるこの公式。

円錐の側面積の求め方ですね。

円錐の側面積の求め方

母線×底面の半径×3.14

確かにこの公式を覚えておけば側面積を即答できるため、圧倒的に有利なのですが、それは覚えていられる間の話。

もし忘れたり混乱したりすると、求められなくなってしまうのです。

そこで押さえておきたいのが、展開図のおうぎ形の弧の長さと底面の円周の長さが等しいということ。

「そんなの知ってるよ」

そういう子どもも多いのですが、知っているだけで理解できていない子が多いのです。

今回は円錐の展開図を初めて扱った塾生のオンライン指導の様子をちょっと紹介。

お子さんも一緒に試して見ましょう。

とりあえず作ってみる

まずは長さや角度は指定せず、円錐を作らせてみましょう。

どうですか?

作れましたか?

おうぎ形の展開図の失敗作

これは実際に塾生が作成した展開図。

実際に組みたてて見ればわかりますが、これをくっつけても円錐になりません。

公式を知っていて、円錐の問題を解くことができる子に展開図を作らせても、結構こういう展開図を作るのです。

公式だけ知っていても、実際に展開図は作れないんですね。

なぜなら、どうやったら弧と円周を同じ長さにできるのかわからないから。

この時点で作れない子は、暗記型の受験勉強は向いていません。

この先何度同じ問題を繰り返しても、すぐに忘れて解けなくなるでしょう。

今すぐファイで勉強法を改善した方がいいでしょう。

それはさておき、作れたからといってまだ安心できません。

まだ知っているだけの可能性があるのです。

とりあえずできていたとしても、1から順番に理解を確認していった方がいいでしょう。

まずはどうやって弧と円周を同じ長さにするのか。

公式を暗記しているだけの子は、実際に円錐を作らせると作れないことが多い!

公式を丸暗記しているだけの人は、難易度が上がると解けなくなる。

どうやって同じ長さにする?

実際に円錐を作ってみて、円錐の側面と底面が合わないことが分かれば、この長さと円周を同じ長さにすることに気付きます。

そして同じ長さにすることがわかったら、どうやったら同じ長さにできるかを考えることになります。

いくつは方法はありますね。

  • 中心角の角度を測っておうぎ形を作る。
  • 母線と半径の比を作りやすいおうぎ形の比に合わせる。
  • おうぎ形を作ってからその大きさに底面を作る。

どれも正解です。

どう作ってもいいのですが、母線と半径の比に気付かせるのならば、おうぎ形を底面に合わせたいところ。

ということで、まずは底面の円をつくります。

次に側面にあたるおうぎ形を作るのですが、ここではおうぎ形にせずに底面の円より大きな円を作ります。

そして円の半径を一本切って、切れ込みが入った状態にします。

後はその切れ込み部分をずらして重ねていくと,側面部分ができます。

重ねる部分を増やすと底面が小さく、重ねる部分を減らすと底面が大きくなります

これで底面に合わせてあげれば、円周が合う円錐をつくることができます。

こうすることで、おうぎ形の角度と底面の半径との間に関係があることが、感覚的に実感できます

実際に塾生が作ったものがこちら。

母線と半径の比が1:2の円錐の展開図

これは、側面のおうぎ形の半径を8cm、底面の半径を4cmとして展開図を書いたものなので、側面が半円になっています。

展開図がわかっても作れない

なぜ母線×半径×3.14?

側面積の切れ込みを入れただけの最初の状態を考えると、中心角360°のおうぎ形と考えることができます。

これを側面とする円錐を強引に考えると、高さは0で、底面の円は同じ大きさの円錐になると考えられます。

このおうぎ形を重ねていって、360°重ねると底面は0になります。

もちろん理論上の話であり、実際には不可能ですが、規則性からイメージはできるはずです。

つまり底面の半径と、おうぎ形の中心角の間には、

側面のおうぎ形底面
360°母線と同じ半径
180°(360°の半分)母線の半分の半径
90°(360°の4分の1)母線の4分の1の半径
半径0

このような関係があることがわかります。

これがわかれば、中心角の大きさは、側面と底面の半径の比と同じになることが実感として理解できます

あとは式からでも押せますね。

中心角の角度は360°に対して「半径/母線」の割合になります。

よって側面を求める式は、

母線×母線×半径/母線×3.14

母線が約分で消えるため、母線×半径×3.14となります。

円錐の側面積の面積は、母線×半径×3.14
覚えているだけの子は、出し方を考えさせてみて!

展開図が作れるか試してみる

さて、では側面を半円にして、円錐を作ってみましょう。

塾生

先生…円錐にならない…

円錐が作れない状態

そう、おうぎ形なら円錐を作れても、半円になってしまうと作れなくなる子がいるんですね。

おうぎ形ならいかにもここで折る、みたいにおうぎ形の中心がありますが、半円になると中心がなくなります。

そのため、そこで折ってくっつけるという発想がなくなってしまうのです。

こうなってしまうと、あの手この手で出来るまで頑張るしかありません(笑)

この子は15分かかりました(^^;

塾生

できた!

おうぎ形から円錐を作れた

時間はかかりましたが、このように一度しっかりと理解できてしまえば、大抵の円錐の問題は解けるようになってしまいます

この塾生もこの後、円錐の角度を求める問題や表面積の問題を解いてみましたが、しっかり応用問題まで解けるようになっていました(*’ω’*)

確かに公式は早い

確かに公式を知っていると早いのですが、公式は万能ではありません。

特に今まで見たことがない問題に直面した時は、どう公式を使うべきかわからなくなります。

そのため公式がなくても解けるようにしておき、その上で公式を使う

こうすることで、側面だけでなく他の解き方や難易度の高い応用問題にも対応できる力がついていくのです。

公式の丸暗記に限界を感じているなら、迷わずファイへご連絡下さい。

それとも進学後も今のまま押し通しますか?

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ABOUT US

1981年生、千葉県出身の学習法診断士。独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて、大手進学塾で実績、成績上昇率共にトップを取り続け、個別指導塾、家庭教師でもミラクルと言われる多数の逆転合格を打ち出す。2013年に進学塾PHIを作り、2015年に株式会社学習法指導塾PHIを設立。子供たちを対象とした勉強のやり方の指導を初め、親へも教育に関する子育て指導を実施。教育活動の一環として、高校や大学での指導、セミナー活動、塾や学校の先生など教育者に対するコンサルティング、動物介在教育など、多岐にわたって教育業に携わる。

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