日本初!勝手に勉強する子ができる塾

プロが子どもの興味を引き付ける方法とは

指でポイントを指し示す子

算数のカッコの話題で引き付ける方法

実際に私がよく使う方法で,比較的誰でもすぐに真似できる例を出してお話しましょう。これは小学生算数を教えているときに,特に中学受験ならば1度は出てくるネタです。

小カッコが()
中カッコが{}
大カッコが[]

ほとんどの先生や親はこのように教えてしまいます。しかし私は中カッコまでしか教えません。そこで話を打ち切ってしまいます。すると子どもの方から

「ちょっと待って先生。大カッコは?」

と聞いてきます。これは小→中→…と来たら大があるとほとんどの子が考えるため,打ち切られると気になってしまうのです。

この時,それがわかっていて,わざとこんなことを言う子もいます。

「小→中だから,高カッコもあるんじゃない?(笑)」

実はあります。正確には「甲カッコ」ですが,〔〕こういう大カッコを斜めにしたようなカッコをいいます。子どもはふざけて言ったつもりなので,

「え!?あるの!!?」Σ(゚Д゚)

と,本当にあることにビックリします。こういうインパクトを与えられると大抵忘れなくなります

何に関してもそうですが,子どもと接するときに何でもかんでも教えてしまうのは子どもの思考力を奪うことにつながります。本来子どもは大人以上に色々な事を考えるものです。興味があればちょっと小出しにするだけで簡単に食いついてきます。特に男の子は。

もう少し実例もお話しましょう。ここ最近異常気象が話題となっていますが,授業で中学受験の子が聞いてきました。

リアルな気象に合わせて授業

「先生,何でゲリラ豪雨って降るの?」

この子は私が教えるまで中学受験の勉強もしてきませんでしたし,気象に関する事も習ってきていません。空気中に水蒸気があることに始まり放射,上昇気流まで何も知りません。そこでまず,そもそもなぜ雲が出来るのかという話からしました。

通常カリキュラムに組まれている天気,気象の授業をただやるだけなら対して興味を持たない授業だと思います。話題となる気象現象が出ている時期でもないことが多いですしね。しかしこの子は今興味を持っている。PHIの授業はカリキュラムよりも子どもの興味を優先するので早速脱線。身近な気象現象を思い出させながら教えていきました。しかしこのとき私は雨が降る理由しか教えていません。通常なら連続して前線や台風の話に持っていくところですが, そろそろ台風のシーズンだったため,あえて台風に関する部分ではつじつまが合わないように教えておきました。すると先日の台風のときに早速聞いてきました。

「先生,何で台風って来るの?」

興味を持たせられなければこの質問は出てきません。前回の説明だけではつじつまが合わないので疑問に思ったのです。これにより台風はもちろん,前線や気団,偏西風にまで話が広がっていき,気象の単元のベースは大体網羅できました。そのため,先日はこんな話をしてきました。

「先生,梅雨ってシベリア気団と小笠原気団がぶつかって雨が降るんだよね!天気図のこんな記号って梅雨前線だよね!」

教えたばかりの知識を使えるタイミングがちょうど来たので子どもも喜びますし,何度も教えなくてもあっという間に記憶に結び付いていくのです。

一見すると予知できる気象現象に合わせてタイミングよく授業をしただけに見えるかも知れませんが,この授業の本質はそこではありません。子どもが興味を持つと思われるものに沿って布石を打った授業をすると,思考で網羅できる範囲が一気に広がるのです。そのためこの子には海風陸風については説明していませんでしたが,今まで教えてきた知識を組み合わせるだけで,初見の問題をしっかり説明してみせました。同じ子ではありませんが,PHIの別の子にはエルニーニョ現象,ラニーニャ現象も最低限の予備知識を入れただけで説明してみせた子もいます。

明日の地理が待ち遠しくて眠れない!

整った計画的な授業と子どもの興味に左右される授業

よく網羅的に授業を構成して一見わかりやすい授業を展開する先生は多いのですが,綺麗にまとめられた授業が必ずしも子どもの思考力を育てられるわけではないのです。子どもの疑問に答えるときも,あえて子どもが首を突っ込みたくなるような「穴」をあえて作ってあげることで,子どもは考えるようになるのです。

ということは,親が答えを知っている必要はないということです。極端な話,興味さえ持たせてあげられれば何でもいい。「私には教えられない!」というお母様方がよくいらっしゃいますが,この点においては知りすぎている親よりも,知らずに疑問に付き合ってあげられる親の方が有利なのです。知っている親が必ずしも教育のプロとは限りませんからね。

PHIには毎年,勉強をやらせてきてうまくいかなかった子の相談を数多く受けます。そのいずれも本人の興味がないところに勉強が位置付けられてしまっているためです。勉強の本質を学ばせたい方はPHIへご連絡下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUT US

学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

カテゴリー

著書