カタカナ英語は勉強になりやすい
「サンド」の意味を考える
先日の英語の授業で、塾生が
と言っており、そこから「サンド」の意味の話になりました。
日本ではカタカナが使われており、和製英語も多数作られました。
そんな身近なカタカナ英語は、英単語を勉強する上で結構役立つのです。
例えばこんなのがありますね。
- カツサンド
- ベーコンレタスサンド
- たまごサンド
日本でははさんで食べるものを「~サンド」と呼んでいます。
それゆえ「サンド」を「はさむ」と間違える子が多いのですが、「サンド」は「sand」と書き、意味は「砂」です。
つまり、
- サンドバッグ(ボクシングなどで使う殴る練習道具)
- サンドペーパー(紙やすり)
- サンドストーム(砂嵐)
などのsandと同じ意味。
sandにはさむという意味はないのです。
ではなぜ「sand」が「はさむ」の意味を持ってしまったのでしょうか。
この原因は、「サンドウィッチ」にあります。
諸説ありますが、サンドウィッチ伯爵が何か作業をしながらでも片手で食べられるものとして作らせたとされています。
これがサンドイッチの由来です。
つまり人の名前が由来なんですね。
このサンドウィッチの「サンド」だけが取り出されて、「~サンド」というパンではさむ商品が多数出てきました。
これが「サンド」を「はさむ」と誤解するようになったきっかけです。
今では結構定着していますから、和製英語ですね。
英語でも最近は「sandwich」で「はさむ」とう意味として使っているようですが、いわゆる日本でいうところの何でも使える「はさむ」に当たる語はないので、状況に合わせて使い分けています。
- between 「~の間に」
- behind 「~の後ろに」
- catch 「捕まえる」
put ham between slices of bread 「パンにハムをはさむ」
to put in a word 「口をはさむ」
to hold anything with chopsticks 「おはしではさむ」
catch one’s finger 「ドアに指をはさむ」
put a pencil behind one’s ear 「鉛筆を耳にはさむ」
といった感じです。
和製英語はイメージしやすいいい面もあるのですが、間違った和製英語も割と存在しますので、勉強するときは気を付けて下さい。
「『サンド』ってはさむっていう意味じゃないの!?サンドイッチって言うじゃん!」