塾生同士が教え合う授業
ファイではちょっと変わった取り組みをしています。
それが「生徒が生徒に教える授業」です。
「それってどうなの!?」
って思われるかも知れませんが,ちゃんとコントロール下に置かれた状況において教え合う事は非常に有意義な学習となります。
そもそもPHIのスタイルは子供に説明させる授業。
基本的に先生は子供の答えに対して
「なんで?」
「どうして?」
と突っ込みを入れて考えさせています。
そのため,説明することなどPHIの生徒にとって大したことではありません。
「理由を考えるのが当たり前。答えられないのは勉強していないのと同じ。」
子どもたちの中でもそれはかなり定着しています。
そして前に立って教えた事がある人ならわかると思いますが,教えるためには教わる側よりもはるかに勉強して準備してから挑まなければ教えられません。
そう,つまり教わっている方よりも,教える人の方が勉強しているという矛盾。
だったら子どもに教えさせないのはもったいないよね?
というわけで,PHIでは教え合うのは割と普通です。

そんな中でもちゃんとホワイトボードを使って,前で説明する生徒同士の授業はまた別格!
さすがに前で説明させるというのは,友達同士教えあうのとはわけが違います。
聞いている生徒たちも,質問するのは慣れていますから,中途半端な説明をしようものならバシバシ質問が飛んできます。
そのため,ちゃんと順序立てなければ,誰でもできるというものではありません。
教えるためのルールもありますしね(笑)
本日はその生徒同士の教え合いの中で出てきた生徒のセリフをご紹介したいと思います。
「算数は勘とか何となくとかで解くものじゃないでしょ。」
これ、算数が嫌で嫌で逃げまくってた子が前に立って放ったセリフです。ここだけ聞くとバリバリ理系ができる子みたいですよね(笑)
「答えだけあってたって、理由がわかってないなら解けたって言わないんじゃない?」
これも理系がパッパラパーだった子のセリフです(笑)
やたらカッコよく聞こえますね(≧ω≦)
「問題文に書かれてる事を整理しきれてないから解けないんだよ。」
題意がくみ取れず,手が止まっていた子に対してこんなアドバイスをしていました。これ,以前はこの子もよく先生に言われていました(^^)
「難しい難しい言わないで。全然難しくないものまで難しく見えちゃうじゃない。」
全く持ってその通りです。簡単な問題を解きまくっても意味がありません。あえて難しい問題に挑戦しているのですから,難しくて当たり前ですよね(笑)
「なんで図を書いてないの?」
解けて正解している子に対してこんなセリフを言っていました。実はこの子,この問題は解けていましたが,その前の問題は解けていませんでした。つまり,わかって解けるようになったからって楽しないで,図を書いて練習して,定着させなさいという事を言いたかったのです。もし私が教えてたら同じことを言っていましたね(笑)
「図はフリーハンドで綺麗に書くこと!時間がもったいないでしょ!」
「だって定規で書かないと歪んでよくわからないじゃん!」
って反撃を受けていましたが,
「だったらなおさら練習しなきゃ!定規で書いてる時間があったらもう1問解けるよ!」
って切り返していました(笑)
繰り返しますが,これは生徒が生徒に教えた授業です。
ここだけ抜き出したら先生が普通に授業やってるように見えませんか?(笑)
もちろんこのセリフはどれも以前に先生が生徒に言って来ているセリフです。
オリジナルのセリフはありませんでしたが,それでも先生の話をちゃんと聞き,実感して自分のものとしていなければ言えないセリフです。
ここまでいけば勉強のやり方としては本物です。
あとはやるかやらないかだけ。
やって空回りという事はほとんどありません。
あなたのお子様は説明する力がありますか?
説明させるだけで,子どもは考えるようになりますよ(^^)/
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