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丸は「できている」のサインではない

なぜ丸を欲しがるのか

丸,満点,百点,子ども達はとにかく丸を欲しがります。

しかし子どもは生まれた時から丸が好きなわけではありません。

どこかで丸がいいことだ,丸が正しいと刷り込まれるのです。

どこかで刷り込まれなければ,子どもが丸をこよなく愛することはありません。

それがどこか。

言うまでもないでしょう。

丸が好きな人が身近にいるからです。

子どもはその人のためになるべく丸を多くとってこようとします。

そしてこんなことがおきます。

サピックス基礎力定着テスト

サピックスの基礎力定着テスト

サピックスが行っている基礎力定着テストです。

この子の答案は全部丸でした。

右上がバツに見えますが,丸がズレていて,加工時に切れただけで,全部丸です。

一見するとよくできているように見えますし,基礎力定着テストですから,ちゃんと基礎力が定着しているんだな,という気がします。

しかし,この子の解き方に問題があるのです。

この図形の問題はその最たる例だったのでマークしていましたが,この翌日にこうなりました。

サピックスのデイリーアプローチ

こちらは翌日のデイリーアプローチ

似たような問題ですが全くできていません

こっちの方が難しいからしょうがないと思っているかもしれませんが,そういう問題ではないのです。

サピックスのデイリーアプローチ

こちらも同じくデイリーアプローチ

一見するとできているのですが,実はこの子,この48:150の意味を理解していません

それゆえこれ以降の問題は全バツ

「1問できた!」ではないのです。

実質全然わかっていないのです。

幸い保護者様はこの現状に気が付き,指導依頼を頂いたのですが,実はわかっていない丸に喜んでいる親は大勢います

子どもは喜んでくれるから丸さえもらえれば満足になってきます。

そしてどうなるか。

いう必要もないでしょう。

丸であることを喜ぶか,理解したことを喜ぶか。

これは表面上同じでも大きな差を生みます。

本質を学び直したい方はご連絡下さい。

 ⇒ 山かけや予想問題に踊らされてるから成績が伸びない!思考力を殺す悪魔のささやきがクラス全体の成績を下げた実例。

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