点数だけでは判断できない
最近では中学入試でも面接を実施する学校が増えてきました。
やはり点数だけでは判断できなくなってきているということでしょう。
高校入試でも面接は割とありますので、面接に際して何を意識すればいいのかをお話しします。
もちろん学校ごとに方針も異なるため、全てに対応できるというわけではありませんが、どの面接を考えても同じくらい重要な面接対策を、学校側の人間としてお話しようと思います。
親の面接で見ている所
よく親の面接で見られているのは経済力だと言われる事が多いのですが、そういう学校はいわゆるお嬢様学校とかお坊ちゃま学校と言われる学校だけ。
それ以外の学校では対して見ていません。
一番重要視されるのはやはり入試の成績です。
余程の事をやらなければ、親の面接が影響して落とされる事はありません。
ではその余程の事とは何か。
ずばり常識です。
マナー・服装・社会人としての言葉づかい、親ができていなければ、子どももほぼ例外なくできません。
そのため親の面接で確認するのです。
お里が知れる、ということですね。
堅苦しく考えなくても、常識的なことをできていれば大丈夫です。
お嬢様学校、お坊ちゃま学校の面接
お嬢様でなくてもお坊ちゃま学校でもあり得る面接ですが、親の経済力を見ている場合が多いようです。
直球で「入学したらいくら寄付していただけます?」と聞く学校もあるぐらいです。
そのためこのような学校は親の職業や役職、知名度、年収といったことも影響してきます。
これらが裏口入学にあたるのかという問題ですが、親の経済力が教育のゆとりにつながると公言している学校であれば、裏口入学にはなりません。
入試の点で決めると言っているのに、お金を積んでいる人を優遇する入学が裏口入学です。
経済力以外では、子どもの教育方針と親の育ちです。
当たり前ですが、一般常識はもちろん、上流階級のマナーや立ち振る舞いができているかも見られます。
困ったことに、これらの学校は「常識的なことを確認するだけです」と言います。
しかし鵜呑みにしてはいけません。
学校の常識が既にハイレベルなので、真に受けて何も対策せずに行くと、内に来て欲しい生徒ではないと判断されてしまうのです。
そのため、このような学校を受験する場合には、親もしっかりと勉強しておく必要があるでしょう。
素のままで学校にふさわしければ全然問題ないんですけどね。
中学入試の子供の面接
親からどういう教育を受けてきたかが見られる場合が多いでしょう。
もちろん直接聞くような事はしません。
- 尊敬する人
- 親について
- 友達について
- 家族との思いで
- 将来の夢
といった、周りの状況に対してどういう感情を抱いているかを聞くことにより類推する形で判定します。
また、子どもの考え方も判断基準とします。
この考え方が学校の教育方針に合っているかも重要な判断基準となります。
一言で言うなら大人度が高い子が選ばれるということです。
そのため、自立している様子が見えるように普段から意識して生活をしておくといいでしょう。
高校入試の面接
見ているのは素行。
つまり服装と髪型の場合がほとんどです。
とはいえ入試の時は普段はミニスカや茶髪でも戻してしまうでしょう。
そのためほとんど意味をなしていないものになります。
しかし、時々いるんですよ。
面接のために取り繕っても隠し切れない子が。
例えば眉毛を抜いてしまっている子とか、髪の色を染めている子、言葉遣いや様子が変な子。
酷い子だとタバコのにおいをまとっている子もいます。
そういう所を見つけられてしまえば、即アウトになります。
逆に言えば、そういうことをしていなければ、高校入試の面接では基本的に落とされることはないということです。
落とされたとすれば、面接よりも点数か内申点だと考えるのが自然です。
ちなみに髪の長さは結構重要です。
やはり髪は性格を表すことが多く、一つの指標になるのです。
もちろん髪の長さで性格が決まるわけではない事は面接官も承知していますが、度を越えていると、学業に力を入れていない可能性ありと判断されてしまいます。
例えば目に髪がガッツリかかって隠れているというのはNGな場合が多いでしょう。
男の子のロングも、最近はLGBT問題があるとはいえ、まだまだ浸透しているとは言えないため、無難な髪型にしておく方がいいでしょう。
服装は?
制服がある学校に通っているのであれば、制服を着ていきましょう。
制服がない学校の場合は、結婚式やイベントなどに着て言っても問題ないような服装にしておくと無難でしょう。
面接会場の待合室が寒い場合もありますので、おしゃれを重視して体調を崩さないように十分注意して下さい。
緊張も相まって、待っている間に体調を崩す子が結構いるのです。
お坊ちゃま、お嬢様学校であれば、それ相応の格好をしていきましょう。
特に親の面接がある学校では、親の所得が服装や装飾品、持ち物からチェックされることもあります。
子供に過度な装飾は不要ですが、親は重要です。
面接対策として日常で気を付けておくことは?
視線と話し方です。
学校独自の方針や基準以外の項目なんてたいして問題になりません。
余程の事をしていなければ、まず減点対象にはなりません。
質問に対して答える時も、学校の教育方針を調べておくとか、将来の夢とか、ごくごく一般的な最低限の事さえやっておけばいいのです。
面接本番でつっかえようが、話せなくなろうが、たいして問題ではありません。
視線をしっかりと送り、子どもっぽい話し方をしていなければ、減点されにくいのです。
これらは一朝一夕では身につかない習慣になります。
そのため、受験学年からは意識させるようにして、褒めたりおだてたりしながら普段の立ち振る舞いから少しずつ改善していきましょう。
なおファイでは面接のためというわけではなく、日頃からしつけに関するものは割と厳しいので、言葉遣いや立ち振る舞いは割と改善し、保護者様からも「態度が良くなった」というお話を頂いております。
普通の塾では難しい指導をご希望ならファイへお問い合わせ下さい(^^)/
⇒ 面接で聞かれる内容の一覧はこちら。
⇒ 面接練習チェックリスト
コメントを残す