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うるう年にまつわる子ども疑問あれこれ

うるう年のある2月のカレンダー

受験にどう役立つ?

うるう年は中学受験では必須の単元で,算数の規則性でよく出てきます。

また,理科の天体の単元でも,暦に関する問題が出題されることが割とあり,さらに社会でも暦は歴史や地理にも関わってくることもあるため,暦については知っていると様々なものと関連してくるでしょう。

ただ,それゆえか残念ながら暗記している子も多く,本質的なことをわかってない子が多いのが現状。

丸暗記だと他の単元とも関連付けできませんし,やはり一本につながる本質的なところを知っておきたいところです。

ちなみに暦は受験の勉強としてやると難しく感じる子も多いのですが,子どもにとっては興味関心の的です。

例えば,うるう年に生まれた子の誕生日は4年に1回しか来ないのか,とか,なぜ4月1日生まれまでが早生まれなのか,といったものに対する興味は尽きず,それらを突き詰めていくだけでも暦の世界には入り込めてしまいます。

暦に対するちょっとした疑問は大切にしてあげたいところですね。

うるう年ってなに?

いきなり難しい話になってしまいますが,受験にも出ているため,細かい数字を使ってお話しましょう。

まず大前提として,地球の回転は1年ピッタリで同じ場所には戻ってきていない,ということを押さえておく必要があります。

自然の中の出来事ですからね,やはりピッタリではなくズレてしまうのです。

そのズレについては古代から知られており,何とか修正できないかと人々は考えていました。

それがうるう年の始まりです。

なぜズレたらいけないの?

そもそもカレンダーが何のために作られたのでしょうか。

これは農作物を作るときに,いつ種を植えて,いつ刈り取ればいいかを正確に決めるために用いていました。

また,キリスト教を始め,多くの宗教ではカレンダーを元に行事が決められています。

そのため,1日ズレるというのは大変な出来事だったのです。

単純計算で,4年で1日分ずれていったとしたら,40年で10日分,120年で1ヶ月分のずれになり,世代が6周りほどした頃には季節が1ヶ月もずれていくペースだったのです。

農家はそれでもよかったかもしれませんが,キリスト教はそうもいきません。

そこでズレを修正していく必要ができたのです。

ユリウス暦

今から2千年以上前にローマのユリウス・カエサルという人物がユリウス暦というものを提唱し,1年を365.25日としていました。

0.25日余分にあるということは,4年分で1日多くなってしまうということです。

そのため,4年に1回うるう年というものを作り,カレンダーを調整したのです。

これならズレが減らせると考えました。

ところがこれでもやはりズレは出てしまうのです。

簡単な計算で求めることができるのでやってみましょう。

ユリウス暦で1年は365.25日としていましたが,現在のグレゴリオ暦というものでは,365.2422日となっています。

その差は0.0078日。

つまり1年で0.0078日(約11分)ズレることになるのです。

ということは,1日分のズレになるのは

 1÷0.0078≒128

なので,約128年,つまり128年経てば1日分ズレが生じてしまうということです。

そこまでズレが大きい訳ではありませんが,それでも宗教的にはこのズレが持つ意味は大きい。

そこで考え出されたのか現在も使われているグレゴリオ暦というものになりました。

グレゴリオ暦

グレゴリオ暦では1年を365.2422日としているため,南中から南中までは正確には24時間0分57.33秒。

これも簡単な計算で出すことができます。

実際には365.2422日でも1年は365日です。

だから1日当たりの正確な日数を求めると,

 365.2422÷365=1.000663561644日

となります。

1日は24時間なので,24をかけると,

 365.2422÷365×24=24.015925479456時間

となります。

さらにこの小数点以下を分にすると,1時間は60分なので,

 0.015925479456×60=0.95552876736時間

さらにこの小数点以下を秒にすると,1分は60秒なので,

 0.9555287673×60=57.3317260416秒

となり,約24時間0分57.33秒となります。

つまり,1日あたり57.33秒ずれていくということですね。

そこでこのわずかなずれを修正するために,

  • 西暦が4の倍数のときはうるう年とする。
  • 西暦が100の倍数のときは平年とする。
  • 西暦が400の倍数のときはうるう年とする。

一見ややこしいのですが,このルールに従えば,1日分の誤差になるまでにかかるのは3224年ということになります。

一年って何日?

現在1年の正確な日数は365.24218987日ということがわかっています。

いつからいつまでが一日?

一日を朝から次の日の朝までとか,夜の12時から次の日の夜12時までと答える子が多いのですが,

一日の始まりが夜中の12時で,終わりも夜中の12時で違いはありません。

しかし,1日の時間の基準となるのは,南中から南中までです。

これは夜の12時では,そもそも太陽がどこにあるかわからないから計測できない。

日の出,日の入りにしてしまうと,時間が変わってしまうといった問題があるため,必ず同じ場所で観測できる南中を基準としているのです。

うるう年の子の誕生日って4年に1回なの?

よく子ども達はうるう年の子は4年に1回しか誕生日が来ないと言いますが,厳密には違います。

2月29日という日付が4年に1回しか来ないだけで,誕生日はちゃんと1年に1回来ているのです。

年齢計算に関する法律」というのがありまして,これによると,「年を取るのは,前日の24時とする」と書かれているのです。

つまり,2月29日生まれの子は,2月28日の24時を持って1歳年齢を取ることになるため,法律上は3月1日が誕生日という解釈になるのです。

なんで4月1日生まれまでが早生まれなの?

これも先程と同じ事情です。

4月1日生まれの人は,3月31日の24時に年を取ることになります。

つまり,日付的には3月31日に年をとっているのです。

そして小学校を考えた場合,4月1日時点で5歳になっている子が小学校1年生になるため,4月1日生まれの子は3月31日の時点で5歳になることになり,1つ上の学年に入れられてしまうのです。

なんでうるう年は2月につけたの?

以前は2月というのが年の最後,つまり12月だったのです。

元々は農作物を植える基準として暦が作られたため,1年の始まりとは,春を指していたんですね。

この時の暦をロムルス歴というのですが,その暦の中にOctoberという月が出てきます。

これ,8月なんですよ。

ラテン語でOctoというのは8を意味する数字で,タコが英語でoctopus(オクトパス)と言われるのも,足が8本のことに由来します。

そのため現在の3月が年の始まりである1月になっていて,2月は年の最後だったので,日数の調整に使われたのです。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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