今頑張っても手遅れ。勝つのは既に頑張っている子。
家で勉強しない。
受験生ですらよく聞く話です。
しかしですね、当たり前と言えば当たり前なんです。
だって今までやっていないのですから(笑)
今までやっていなかったものを、今更入試だからやれと言ったところでやりませんよ。
相手は子供なんですから。
ハッキリ言ってしまえば、
「部活やもう習い事はないんだから頑張りなさい。」
なんて言うのがすでにおかしいのです。
入試で頑張れる子は受験生でなくても頑張ってますよ。
- 今まで頑張っていた子が入試に向けてラストスパートをかける。
- 今まで大して勉強してなかった子が入試だから頑張る。
一見②の方がカッコよく聞こえもいいですが、結果を出せそうなのはどちらですか?
と聞けば①でしょう。
勉強しない原因のダントツトップ
逆に考えてみましょう。
「受験生なのに勉強しない。」
こういう子供に多いのは、どういう生活をしてきた子でしょうか?
実は勉強以外を優先する事を容認していたご家庭が一番多いのです。
部活だったり、習い事だったり、一見子供のためと思っても、それが裏目に出るなんてよくあることです。
部活を一生懸命頑張る子は勉強も頑張れる。
ウソです。
勉強も頑張れる子はごく一部で、条件つきです。
助走をつけていない子は大して飛べません。
受験生になった。
↓
助走を始めた。
この状態の子に「飛べ」と言っているようなものです。
結局どうすればいい?
まだ受験生ではないのなら、ヒーロー的な噂話を鵜呑みにせず、何を優先させるのか考えてあげて下さい。
すでに受験生になっているのであれば、どうしましょう。
以前、中学生になってから勉強させようと思うから失敗する、という記事でも書きましたが、
「部活や習い事優先で生活してきたのなら、今更勉強優先でやれと言っても出来る訳がない。」
のです。
つまり、結論から申し上げますと、今更どうしようもありません。
「諦める」
これが親のできる最大の応援となります。
これだけ聞くと「何を言っているんだ?」と思うかも知れませんが、実際それくらいの心持ちの方がうまく行きます。
理由を説明しましょう。
諦めた方が上手くいく
まず確認して頂きたいのは、「本当に一生懸命やっていないのか?」ということ。
一生懸命とは、あくまで本人の主観であり、他人のものさしで測るものではありません。
本人が一生懸命だったと言うなら、それがその子の一生懸命なのです。
これは親と子の尺の長さの違いなので、親が1メートルの長さのものさしで1ミリ単位で測って見せても、子供が30センチのものさしで1センチ単位しか測れなければ伝わらないのです。
いくら大人から見て時間があると思っても、子供が1時間単位の尺度しか持っていなければ、
「どこにそんな時間があるんだよっ!」
と思われておしまい。
よっていくら一生懸命やりなさいと言っても、それが限界なのでそれ以上はできません。
つまり無駄^^;
諦めなさいと言った理由、わかりました?
可能性が低い勉強時間の確保に一生懸命になるよりも、他の事でカバーした方が現実的に合格に近付きやすいのです。
時間ではなく戦略でカバーする方法
例えばファイなら一点突破という指導法が可能です。
少ない勉強時間を入試で点を稼ぎやすい順に分配し、合格の可能性を上げる方法です。
よく山かけと混同されますが、山かけはテスト主体に対して、一点突破指導法は子供主体です。
その子がどこなら点を稼げるのか。
よって個別分析力のない方では到底一点突破はなしえません。
塾で強制的に時間を確保する方法もあります。
ただ、性格的なものもあり、うまくいかないかはよく見極める必要があります。
時間感覚を養う訓練も可能。
入試に間に合うかどうかはともかく、少しでも高校に入った以降に活かせるようにする方法です。
学習法の指導。
ただし入試には間に合うかどうかはわかりません。
よって高校入学後の布石です。
大切なのは今目の前の事を何とかしようとするよりも、視点をもう少し先に向けて、今後の人生においてカバーできるようにしてあげる事が、この現象になってしまった子供に対して本当に必要な事だと言うことです。
このまま受験に突っ込むか。
中学生、高校生になったときのために布石を打つか。
先を見据えておきたいならすぐにファイへご連絡下さい。
受験が終わってからではまた手遅れになります。
受験生なのに、やる気が全く見られません。家で全く勉強しないんですよ。