夏休みの宿題の片づけ方
夏休みの宿題は誰がやるか
さて、もう8月に入り夏休みも残すところ半分ほどになりましたが、学校の宿題はケリが付き始めていますか?
残り半分を切るとあっという間に過ぎ去って学校が始まりますからね。
やはり計画を立てることは大切です。
そしてこの時期になると、親が先に焦りだし、子どもに促し始めます。
しかし子どもはまだ余裕をぶっこいてやらない。
そのため、この手の相談はよく頂きます。
そこで今回はどうやっていつまでたってもやらない学校の宿題を手に付けさせるか、をお話をしましょう。
中学受験が加熱している地域では、少しでも受験勉強の時間を確保するため、親が学校の宿題をやってしまうご家庭も結構ります。
中には外部の業者に委託して終わらせたことにしてしまうご家庭も。
それはそれで受験のテクニックの一つなのかもしれませんが、学校教育の趣旨とはだいぶ外れてしまいますね。
そして昨今の受験問題の傾向から考えても、ちょっとそれはもったいない。
思考力の観点から、割と実験に絡む問題から作られる傾向にありますからね。
受験があったとしても、やはり子どもの学ぶ機会は失わないようにしていきたいものです。
ファイの受験生の夏の勉強時間
ファイの中学受験、高校受験の場合、かなりやる事が多いため、そもそも学校の宿題をやっている時間はなかなか取れません。
もちろん学校の宿題をやる期間は考慮してありますが…まぁ現実的に回らないので仕方がない。
頃合いを見計らって学校の宿題用の時間を確保しています。
一応ファイの受験生の勉強時間は1日11時間で宿題の量を計算してありますので、ゆっくり取り組むと15時間ぐらいは普通にかかってしまいます(笑)
ちなみにここ数日の勉強時間は、10~15時間程度な様子。
なお10時間程度の勉強時間なら、受験生ではなくてもやっています。
小5、中1、中2でも2~8時間。
バラつきがあるものの、割とやっている方ではないでしょうか。
でもここがポイントなのですが、私はやれと言っていません。
勝手にやっているだけです。
勉強なんて、やりたければやればいいというスタンスなので、アドバイスとしてやるものの相談には乗りますが、一方的に決めることもなければ、ノルマを勝手に決めることもありません。
時間数だけ稼げばいいというものでもありませんからね。
時間がない中でどうやって宿題をやらせるか
さて、そんなファイではどのように物事の優先順位をつけさせているのかと言いますと、夏休みの宿題に関しては、終わりのハッキリしているものを真っ先に片付けなさいと言っています。
例えば計算、漢字練習、プリント、ワーク、作文など。
これらは中身の質を問わなければ、ゴールがハッキリ見えています。
子どもはゴールが見えないものは手を出すのを嫌がるんですよ。
だからゴールが見えているものから真っ先に片付けさせます。
ゴールが見えていれば、やらせることができますからね。
夏休みも半分終わろうかと言う現状で全く手がついていない子の場合は、縛り付けてでもやらせるべきですね。
自主性に任せてなんて言っていたらいつまで経ってもやりません。
親が一緒に協力して、隣で見るなどで、時間を共有して終わらせるべきでしょう。
「やりなさい!」だけではまずやりません。
このときに注意したいのは、目的をハッキリさせることです。
「目的は終わらせることでしょ?」
いいえ、終わらせることを目的とした場合、また同じことを繰り返します。
この場合、目的は課題を終わらせる手順を見せる。
そしてやり出してみると意外とアッサリ終わる、というのを見せるのが目的です。
課題はそのためのネタに過ぎません。
そしてゴールがハッキリしているものを片付けたら、いよいよゴールが不明瞭な自由研究や調査レポートなどの課題、作文などを片付けます。
これらの課題も「やりなさい!」ではやれません。
そもそもやらないのではなく、やれないのです。
やり方がわからないのですから。
そこで重要なのが、完成形をハッキリさせることです。
自由研究ならば、何の研究をどのように進めて行くのか、具体的に何から始めればいいのか見えるようにしていきます。
子どもだけではできませんから、何かしらの形で親が関わってあげましょう。
ファイでは方針作りのアドバイスをして、子どもたちが自由研究や作文などをやりやすいようにしています。
答えや結果は教えず、あくまで方針作りのサポートです。
方針がちゃんと立てば、いつやろうという計画も立てられるようになるものです。
これは塾や学校に相談すれば乗ってくれるでしょう。
また、子どもが自由研究をやろうとしている日は、子どもが自由に動けるように親も予定を調整しておくといいでしょう。
割とありがちなのが、親の予定に振り回されて研究が進まないケース。
自由研究には突然材料が必要になったりという事も多々あります。
それも含めて、親の協力は不可欠なのです。
親も一緒になって自由研究のために予定を空けたとなれば、子どももやらざるを得ません。
その決めた日はしっかりと研究に打ち込むことにしましょう。
なお、子どもの予定と親の予定を別のものとして考えるとあまりうまくいきません。
親が子どもの予定を把握している事は当たり前ですが、子どもも親の予定を把握している必要があります。
親の予定を知らない子どもは、親の予定に振り回されることになり、受動的な時間管理しかできなくなるためです。
大人の予定も子どもの予定も、ちゃんとみんなで共有して、子どもにも時間管理、予定管理の責任を持たせて生活して下さいね。
ファイではお子様の計画を立てるアドバイスも行っています。
受験勉強は宿題を全部やりさえすれば成績が上がるというものではありません。
宿題が終わり切らない方はファイまでご連絡下さい。
あなたのお子様は何からやるべきか、アドバイス致します。
「もう夏休みも半分終わろうかというのに、学校の宿題に全然手を付けていないようです。やるように促すと、『塾の宿題が多くてやる時間がない!』と言ってきます。しかし実際には塾の宿題も終わり切っておらず、何もかにもが中途半端です。そもそも時間を大切に使っているようにも見えないので、学校の宿題くらい早く終わらせて欲しいのですが、どうすれば終わらせられるでしょうか。」
早稲田アカデミー 小5 母