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紫外線と日傘に関する動画
紫外線と日傘に関する自由研究
自由研究のネタの探し方
「自由研究ね。毎年恒例だけど、身近な不便を題材にするとやりやすいよ。生活してて何か嫌だなーって思うことない?」
「あ、日焼け嫌かも。テニスって外だから、部活があるとどうしても日焼けしちゃって。今もヒリヒリして痛いんですよ。日焼け止めクリーム塗ってるんだけど…」
「日焼けいいじゃない。十分研究になるよ!日焼け止めクリームでも面白いけど、研究としては日傘が面白いかな。市販されている日傘、実はあまり効果的じゃないものも多いんだよね。」
「日傘は親が出かけるときに使ってますけど、ビニール傘じゃなければ普通の傘でも効果あるんじゃないんですか?」
「そう、それ!確かに普通の傘でもいい気がするよね。実際、日傘と雨傘の兼用の傘もあるけれど、どういう傘が日傘として効果的なのかは調べる価値があるよね。」
「あーなるほど。確かに分けられていることが多いですし、どの傘でもいいわけではなさそうですね。ちょっと調べてみます!」
紫外線の名前の由来
調べればわかることですが、予備知識として授業もしたので、ここでもちょっと紹介しておきましょう。
紫外線といえば、日焼けの元凶として有名ですね。
名前の由来はその名の通り、「紫の外側」という意味からきています。
「紫の外?色に外とか内とかあるの?」
この疑問が出てくるのはちゃんと考えている証拠です。
何も考えずに覚えることが勉強だと思っていると、新しい単語を聞いても疑問に思いませんからね(^^;)
さて、ではなぜ色に外があるのでしょうか。
それはこの虹の色の分布を見ればわかって頂けるはずです。
ご覧の通り、虹の場合、外側から内側に向かって
赤⇒橙⇒黄⇒緑⇒青⇒藍⇒紫
となっています。
これは受験でもよく出る問題なので、虹は実際に見ておくといいでしょう。
そして肉眼では見えませんが、実際には紫の内側にも光があるのです。
虹の並びでは内側ですが、色の並びとしては紫よりもさらに外側、という意味で紫外線なのです。
よく見るUVというのは、ultravioletの略。
「超紫⇒紫を超えた」という意味です。
赤外線というのはこれの逆で、可視光線の赤の外側の光という意味です。
しかし!
赤外線の英語はinfrared。
「あれ?ultra redじゃないの?」
なぜか違うんです(笑)
infraというのは接頭語で「下に」という意味になります。
つまり「赤の下にある光」
虹だと赤の上なのに、ややこしいですね(^^;)
紫外線の効果と影響
ご存知の通り皮膚へのダメージ、日焼けですね。
そして目へのダメージも。
白内障や雪目も紫外線が原因です。
もちろん悪い影響だけではなく、良い影響もあります。
皮膚におけるビタミンDの生成です。
ビタミンD欠乏は骨軟化症(くる病)を生じさせます。
また、大腸癌、乳癌、卵巣癌などの発生を抑制しているそうです。
また、ブラックライトによる殺菌、最近では紫外線で固まる接着剤で歯の治療などにも利用されます。
過ぎたるは猶及ばざるが如しってやつですね。
日傘の効果を最大限に活かす自由研究のネタ
ではこの紫外線をどうやって自由研究にするのかというと、夏の強い紫外線をどうやって防げばいいか、です。
その中でも特に試して頂きたいのは日傘です。
実は日傘って色々な種類がありますが、させばいいと思っているのか、デザイン重視で実はあまり効果がないと思われる日傘がかなり多いのです。
どんな日傘が紫外線をカットしやすいのか?
屋外でもどんな場所が紫外線の影響を受けにくいのか?
日焼け止めの効果はどれほどあるのか?
実はですね、紫外線には
- 紫外線A(UVA)
- 紫外線B(UVB)
- 紫外線C(UVC)
の3種類があり、一番日焼けに影響を与えるのは紫外線Bと言われています。
よく日焼け止めに書いてあるSPF値(Sun Protection Factor)というのは、主に日焼けの原因である紫外線B(UVB)の遮断率を表しています。
例えばSPF25の場合、無対策の場合と比較して紫外線が1/25になり、SPF100は1/100になることを意味しています。
100%カットするという意味ではありません!
PA(protection of UVA)はUVAの遮断に対する効果を表しています。
PAは
- +(効果がある)
- ++(効果がかなりある)
- +++(効果が非常にある)
- ++++(効果が極めて高い)
の4段階で表記されます。
なぜPAがSPFみたいに数字で表されないのかと言いますと、UVAのブロック率を評価する良い分析法が存在しないためなんですね。
不便なところ、気にかけていることは何でも自由研究になる
今まではUBAはあまり影響ないと思われていましたが、がんなどへの影響もある事が近年わかってきていますので、やはり対策するに越したことはないと言う事です。
という訳で、どんな自由研究にしたらいいかと言いますと、塗り方でどれだけ違いが出るかを試すのもいいでしょう。
肌に塗っても数値化できないので、ガラス板かアクリル板、下敷きなどに塗ってどれくらい紫外線が通るかを調べるようにして下さいね(笑)
紫外線はオゾン層の影響もあってか、最近みな意識が高くなってきて、携帯用の計測機器も結構出てきています。
最近はスマホと連携できる機器も多く、以前よりも高度な自由研究が可能になりました。
これを使わない手はありません。
受験に出ないからやらないというのは勿体ないくらい、受験にも通じる勉強ができるのです。
机に縛り付ける勉強でうまくいっていないのであれば、夏だからこそ、こういうのんびりした受験勉強をしてみるのもいいでしょう。
行き詰っている原因については、学習法診断を行っておりますので、ぜひご利用下さい(^^)/
「先生、毎年恒例の自由研究のネタなんですけど、何かヒントもらえませんか?」