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受験直前期にやってはいけない勉強法。過度な受験生扱いは失敗を煽る!

受験直前の勉強について
オンライン授業でのアドバイスの紹介

受験直前はどう勉強するべき?

お母さん

「いよいよ受験が近づいてきました。未だに模試や過去問は合格点に届いていません。今さらとは思いますが、やれることはやっておきたいと思っています。受験直前期のこの時期、何をやっておくのがいいのでしょうか。」

いよいよ受験間近。

この時期やる事といったら何でしょう?

過去問?

問題集?

どこの塾に通っていたとしても、概ね演習をするか、復習を繰り返すか、
過去問を実施するかです。

今回は受験まであと1週間という受験直前期に何をするべきか、お話しましょう。

中学受験、高校受験では塾から与えられるものも多いと思いますが、基本的に考え方は同じです。

1週間切ったら、実施済みの過去問を繰り返す!

第一志望を前にした場合は過去問を繰り返すことです。

何度も実施済みであっても構いません。

むしろ何度もやっている方がいいでしょう。

第一志望の過去問を直前に初めて実施して出来なかったらショックが大きいので、初めて実施する第一志望の過去問ならやめておきましょう

第一志望ではない場合は、最後の最後まで演習あるのみ。

この時期に入れた知識は大して役に立ちませんが、受験のテクニックはこの時期にテストを繰り返すことでまだまだ身に付きます

過去問を解いて実戦演習を繰り返すことが、自信にも得点にもつながっていきます。

ただし、伸びが見られないと不安をあおる事になるので、その点は十分注意が必要です。

伸びが見られないのであれば、やっても不安をあおるだけなので、実施せずにノートを見て知識の確認に留めておきましょう。

絶対にやってはいけない勉強法

では一番やらない方がいいことはなんでしょうか。

新しい問題集を手に入れて実施すること。

これは一番不安をあおる事になります。

どうしても直前になるとわらにもすがる思いで他の問題集などが魅力的に見えてしまう事もしばしば。

直前演習だとか、総復習だとか。

塾でも「直前対策講座」とか「〇〇対策問題集」というものが沢山売りに出されます。

見ていると、「今の私にはぴったり!」と思ってしまいます。

しかしどれも受験直前の不安心理をあおった販売戦略です。

受験を教えていたことがある先生なら、直前に新しいものに手を出しても意味がないことは百も承知。

逆に、不安に駆られてあれこれ手を出したくなってしまう心理も百も承知。

そこに付け込んだ販売戦略です。

お守り程度の役割、場合によっては疫病神にしかなりません。

一見実力が付きそうで、実は一番伸び悩む原因を生むのが、新しいものに手を出すという行為なのです。

出来なかった問題が狙われる

経験ある方も多いと思いますが、練習の時に飛ばしていた問題、もしくは直したけど忘れてしまった問題がテストに出たという経験はありませんか?

これは偶然ではなく必然なのです。

ほぼ間違いなく、誰もが経験しているはずなのです。

なぜなら、皆が飛ばしそうな場所、苦手としていそうなところをテストにするからです。

入試も同じです。

みんなが忘れていそうな場所、できなさそうな場所を問うように問題を作るのです。

ということは、逆に言えば勉強してきたもの、なおかつ忘れてしまっているところから1問は出題される可能性が高いのです。

たった1問と思うかも知れませんが、されど1問です。

その1問に泣かされる子が毎年何人いることか。

やったのに解けない1問の悔しさは味わいたくないですよね。

なら直前にやるべきなのは今までのノートの見直しです。

とはいってもこれはあくまで一般論。

子どもの性格により手段は様々。

例えば今年のファイの子は割と精神的に強いので、合格点が取れなくても直前まで過去問をやらせています。

そういうやり方で実力が発揮できる子もいるのです。

子どもに合ったスタイルを見極めて挑ませることが大切ということです。

もしその方法がわからなければ、学習法診断をご利用下さい。

入会していなくても、入試向けの診断は行うことができます。

受験直前の勉強法のまとめ

勉強への考え方をまとめておきましょう。

こんな時期に新しいものに手を出すようではすでに手遅れ。

今さら新しい知識を入れたところでどうせ出やしません。

それよりも、実戦で

塾生

「あーこれやったはずなのに!」

と思う事の方が辛くないですか?

実際入試本番において、一番の後悔は、直前でやったはずなのに思い出せないことなのです。

このインパクトは相当大きく、受験後、場合によっては大人になっても引きずるくらいのショックを与えます。

それは絶対に阻止しなければなりません。

よって1週間を切った直前にやるべきことは以下の3つ。

1週間前にやるべきこと
  1. 手元にあるものを消化、やり込む。
  2. まとめたノートを復習する。
  3. 受験のテクニックを磨く。

これが一番力を発揮する方法なのです。

基本的には新しいものに手をつけるべきではありません

「直前対策!」などと銘打っている教材や単語帳、問題集などを目にしますが、新たにそんなものをやるよりも、今まで作り上げてきた自分のノートを見る方がはるかに効果的です。

そもそも子どもが試験本番で緊張したりペースを崩したりする要因は何だと思いますか?

圧倒的に影響が大きいのは普段と違うことです。

とはいえ試験は何もかにもが普段と違うもの。

普段と同じところを探す方が難しいでしょう。

この普段と違う状態をいかにコントロールするかがカギとなるのです。

そしてそのコントロールの鍵となるのが自分が勉強してきた軌跡なのです。

テスト前や休憩時間にどれだけ緊張しても、試験が始まってしまえば1~3分程度で自分のペースに入ります。

そしてそのペースが崩れるのが、わからなくなってしまった時

あなたは普段の勉強でわからなくなったとき、どうしていましたか?

調べるとか、解説を見るとか、諦めていなければ何かしら解決策を探したはずです。

もちろん試験中はそのような方法が使えません。

しかし、ノートを見返しておくことで、その時のことが思い出せるので、考え方のプロセスや理解できた時の感覚を再現できるのです。

これが試験中の精神安定に一役買います。

自分が今までやってきた勉強を信じて、最後まで使い倒して下さい。

小汚い販売商法に釣られないようにして下さいね。

受験直前は学校を休ませるべきか

お母さん

「受験が近くなってきたら、学校を休ませるべきでしょうか。周りの中学受験をする子も休んでいますし、休ませるべきなのかと迷っています。」

受験過熱地域では、毎年この相談を受けます。

インフルエンザも流行る時期なので状況によっては仕方ないと思いますが、学校を休ませて勉強させたから合格するわけではありません。

受かる子は、いつも通り学校に行っていても受かります

勉強時間の確保のために休ませるというのは、子どもや親自身を精神的に追い詰めかねないのでお勧めしません。

そもそもこんな時期になって、学校を休んでまで勉強時間を確保しなければいけないようなやり方をしていたのがいけないのですから、今さらあがいたところで大して変わりません。

また、公教育というのは勉強以外のことを学ぶ重要な場所なのです。

友人関係や社会性を含め、学校での勉強以外のやり取りは子どもにとって当たり前の日常なのです。

受験勉強さえやっていればいいという考え方では合格後の先が思いやられます。

過度に匿うのではなく、極力いつも通りの生活をさせてあげるようにしてあげるのも親の役割でしょう。

学校の環境が余程悪影響な場合。

例えばいじめを受けているとか、インフルエンザが蔓延しているとか、そういったどうしようもない事情がある場合は学校の先生に相談しましょう。

また、今年は新型コロナウイルスでどうなるかもわかりません。

そういった事情の場合、勉強や学校教育以上に重要な問題がある場合には休ませるのも一つの手段でしょう。

なお、休ませる場合には、正直に受験を理由に休むことを伝える方がいい場合もありますし、他の理由で休む方が角が立たない場合もあります。

担任の先生の性格から判断するのがいいでしょう。

とはいえ、受験過熱地域では先生もわかっているものです。

素直に「このところ体調が心配なので、受験を控えているため休ませたい。」と連絡をする方が印象的にはいいでしょう。

賄賂はいけませんが、先生への気遣いも忘れずに。

また、中学受験であっても、高校受験であっても、子どもだけ休ませて親がついてあげられない状況は非常に危険なので、子どもを休ませる以上、親も一緒についていてあげて下さい。

一人で休ませて家に置いておいても、メンタルが崩れるだけです。

いつもやらない特別なことはしない

なんだかんだで、これが一番子どもにとってはいいのです。

学校を休ませる親ほど、子どもは失敗しやすいものです。

そもそも学校を休ませようとするような考え方だから落ちた、とも言えるかもしれませんが。

逆に学校に行かせなかったから受かったという話はほとんど聞きません。

行っても行かなくても受かる子は受かるし、落ちる子は落ちる。

勝負は今ではなく、既についているのです。

そして同時に進学後の勝負は既に始まっているのです。

進学してからどうするか考えていては手遅れ。

今までの受験勉強が上手くいっていないと思っているのなら、すぐに対策を取るべきです。

でないと進学先で同じことを繰り返します

実はいつも通りであることこそ万全な状態

受験になると盲目になってしまう方が多いのですが、「万全」とは「いつも通りであること」です。

過剰な準備をすることではありません

初めて山登りをする人は、何が足りないかわからないからあれもこれもと用意して持って行きます。

しかしそれゆえ荷物が重くなり、かえって体力を消耗してしまうことも。

それに対して、山登りに慣れている人は必要最低限の持ち物でいきます。

それで足りるとわかっているので、体力も無駄に消費しません。

前者が万全の準備をしていて、後者が準備を怠っていると言えますか?

万全の準備とは、その時だけするものではありません。

いつも通りであること、それこそ万全の準備なのです。

インフルエンザに感染した時の対応

感染したら、まずすべきこと

お母さん

「先日娘がワクチンを打っていたもののインフルエンザにかかってしまいました。幸い入試には間に合うタイミングでしたが、この入試直前期ということもあり、遅れも怖く、何もしないわけにはいかないのではないかと思います。しかし体調が悪いのに何をやらせていいのか、塾に行かせてもいいものか、と思いました。アドバイス頂けたら幸いです。」

受験生ならインフルエンザのワクチンを受けていることでしょう。

しかしそれでもインフルエンザにかからないとは言い切れません。

そしてインフルエンザにかからないとしても、体調不良になってしまうことはしばしばあります。

ノロウイルスも流行っている頃ですしね。

そんなときにどんな勉強ができるのか、何をするべきかをお話します。

まずインフルエンザにかかったら、まずは体調回復に努めましょう。

もちろん潜伏期間に塾へ行くなんて言語道断

万が一他の子にうつしでもしたら、裁判にもなりかねません。

それに頭が働かないのに勉強しても無駄というものです。

しかし、潜伏期間全てが体調不良になっているわけではありません。

大抵の場合、辛いのは最初の数日のみで、後半3〜5日くらいはケロッとしているものです。

思いもよらぬお休みについつい浮かれがちになりますが、ここで何を勉強するかは大きな差になります。

子どもに任せていると何もしないので、体調の度合いを見て、親が声掛けをしてあげましょう。

とはいえ、受験生でないならば、机上の勉強にこだわる必要はありません。

また、受験生であっても集中できないのであれば、机上の勉強はやめてしまった方がいいでしょう。

その場合、普段は見ないテレビや映画を見るのもいいでしょう。

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自分一人でやる場合

自分一人でやるならば、手をあまり使わなくても出来る勉強がいいでしょう。

例えば以下のようなものがあります。

体調不良の時にやるべき勉強
  • テキスト、教科書の読み直し
  • ノートの見直し
  • 映像授業を見る
  • 英単語やリスニングといった読み上げてくれるもの
  • 本を読む
  • 長文問題を解く

線やマーカー、印を使った方がはかどるものも入っていますが、体調の度合いに応じて調整して下さい。

長文を解くというのも、ガッツリ過去問の長文を解くのが難しい場合は、学年が下のもの、簡単な文章の問題を頭の中で解いていくだけでも効果的です。

親が付き添える場合

親が付き合ってあげられるのであれば、口頭で確認する勉強ができます。

親が付き添ってあげられるときの勉強
  • 単語、熟語、ことわざ、慣用句といった言葉の意味の確認
  • 音読練習
  • 体系化して説明させる練習
  • ノートの中から口頭試問(ノートが作られていることが前提)

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回復したら学校や塾に行くべきか

まだ医師の許可が出ていないのに、体調は回復したからといって行かせようとする方がいらっしゃるようですが、医師の許可が出ていないのであれば行かせるべきではありません

潜伏期間中は自分の体調が回復しても、ウイルスはまき散らせる状態にあるのです。

万が一他の子にうつしたと言われたら、それこそ大変です。

下手したら裁判沙汰になりかねません。

図書館で勉強も、もちろん問題外。

潔く家でできることをしておきましょう。

こういう時にオンライン授業を使えると、通塾する必要も来てもらう必要もなく、ウイルスをまき散らすことなく勉強できるので便利です。

ファイではオンライン授業も、ネットの環境さえ整っていれば自宅にいながら指導を受けられます

指でポイントを指し示す子

オンライン授業のメリットと受験対策、他では真似できない特徴と成果

入試と被ってしまった場合

入試と被ってしまった場合は受験校の先生と相談になります。

諦めて下さいと言われる場合も多くありますが、学校によっては体調が回復していて、あと1~2日で登校してもいい日になっている場合、別室で受験させてくれる場合もあります。

インフルエンザはバカにできないウイルスです。

勝手に判断して受験しにいくことのないようにしましょう。

過度な受験生扱いは失敗を煽る!

受験直前となると、親の方が不安になってあれこれとしてあげたくなってきますよね。

親としてしてあげられることなんて限られていますから誰もがそう考えるものです。

しかし子どもからしてみると、かえって不安をあおられることになりかねないこともあるのです。

そのいくつかの例を紹介しましょう。

受験直前シリーズをあれこれ与える

受験直前になると、「受験直前〇〇!」「最後の〇〇!」といった感じのあおり文句が飛び交います。

しかし本当に直前で必要なものなんて皆無です。

本当に必要なのは、今までやってきたものを使うことです。

あざとい受験直前商法に引っかからないようにして下さいね。

受験応援グッズを買い与える

これもあざとい受験直前商法の1つ。

願掛けでついついやってしまいがちですが、合格に導いてくれるのはグッズではなく今までの努力です。

メンタルのコントロールを期待してのことでしたら、多くのものを与えるよりも、意味や願いを込めた一品の方が大きな効果を与えます。

例えば試験日に与えるチョコ。

塾生

「糖分が頭の働きをよくするんだって!」

という思い込みを与えるだけで効果を発揮します。

タコ(オクトパス)に「置くと(試験に)パス」という願掛けでも構いません。

そのイメージが合格へのイメージにつながりやすくなります。

何気に効果的なのがメッセージカード

子どもが頑張っていた様子を1つ具体的に褒めてあげる。

それだけで本番の自信につながる子も多くいます。

下手な鉄砲数うちゃ当たる戦法ではなく、子どもをよく知っている親だからこその一品。

それで充分なのです。

夜食を持っていき出す

胃が働くためにもエネルギーを使います。

特にそれが夜寝る前となると、睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。

日頃からそれが常態化しているのならば構いませんが、受験直前に始めることではありません。

いつも通りの食生活を送らせてあげましょう。

受験前日のカツ丼

お母さん

「受験前日はカツ丼をにするから早く帰っておいで。」

受験前日に大人気な願掛けはやはりカツ丼。

食材を買いにスーパーに出かければ、願掛けの嵐です。

そのため、ついつい願掛けして前日、当日にカツ丼を食べる家庭も少なくありません。

しかし、前日や当日のカツ丼については冷静になって欲しいのです。

なぜなら、普段食べないようなものを夜食べると、睡眠の質に影響を及ぼす可能性があるからです。

そして当日の朝からカツ丼は頭の栄養にはなりにくい。

特にカツ丼となると油もあり、カツも消化しにくい。

そのため受験前日の夜にお腹がフル稼働、さらに受験前日ということもあり、緊張が重なります。

そのため深い睡眠が出来ずに脳が疲れた状態でテストを迎えてしまうのです。

これではテスト本番で実力を発揮できません。

願掛けは使い方によっては効果を発揮しますが、何でも願掛けに頼ればいいというものでもありません

まず優先すべきはお子様の体調、そして精神状態です。

万全の状態で入試に挑めるように、そのフォローが本当に子どものためになるか、冷静に考えて接してあげて下さいね。

あなたが受験前できるフォローはもう大してありません。

なら受験後のフォローについて考えておく方が子どもも楽になります。

ちなみに進学後の勉強スタイルは、受験後の勉強スタイルがそのまま反映される傾向にあります。

もし受験前の勉強がうまく行っていないのであれば、今気にすべきは受験そのものではないはずです。

早く寝るように促す

受験直前に早く寝なさいといってさっさと寝られるような図太い神経の持ち主ならそもそもあらゆる気遣いなど不要でしょう。

布団に入った所で早く寝たくても眠れないのが普通です。

そして寝られないからあれこれ考えだして、結局いつもより遅くなる。

ペース作りをしておくなら1週間前からしておくべきで、直前にするべきではありません。

極力いつも通り、これが本人には一番いいのです。

今言う必要もない一言でプレッシャーを与える

お母さん

「落ちたら行くところがないんだからね。」

「特待を取ってくれないと通わせられないわよ。」

「こんなところ受かって当然よ。」

受験に絶対はありません。

万が一落ちてしまった時にどうするか、それを考え、受け入れてあげられるようにしておくのも親の役割でしょう。

この一言で受かるのならいくらでも言ってあげて構わないのですが、そんな一言で受かるのならそもそも今そんな一言をいう必要なんてないはずですよね。

受験直前にかける一言は今まで以上に重たいものです。

お母さん

「結果なんて気にしなくていいから今まで通りやっておいで」

という懐の深さを感じさせてあげて下さい。

お母さん

「頑張って」

これはあまり深く考えず使う言葉なので言ってはいけないという訳ではありませんが、特定の状況下に置かれた子どもにとってはナイフでえぐるような言葉になることがあります。

よくありがちなケースとしては、親が頑張りを認めて来ていない状況下における「頑張って」。

塾生

「これ以上何を頑張れっていうの?」

という反発を招く可能性があります。

私の場合は別の理由ですが、基本的に頑張れとは言いません。

受かりたいなら頑張るのは当たり前じゃないですか。

それを改めて「頑張れ」と言っても何を頑張れというのでしょう。

頑張るべきものがわかっているのなら、「やってこい」と言えばいいだけですし、頑張りが足りていないのなら「そんなの頑張った内に入らない」と言えばいいだけ。

頑張っているのなら次のステップを見せてあげる。

だから基本的にそもそも頑張っていない子以外に「頑張って」と使う場面がないのです。

保護者の方に言うなと言っているわけではありません。

大したことない言葉で予期せず子どもの心を乱すことがあるという事は頭に入れておいて下さい。

不安材料に目を向けない

受験直前となるとあれも終わってない、これも終わってないと色々と不安材料ばかり目につくもの。

特に過去問で合格点を越えていない子の焦りは尋常ではないことでしょう。

そんな状態の時に一体何を勉強すればいいのでしょうか。

子ども自身も不安に思っているとは思いますが、親も不安に駆られて勝手に動き出してしまう方もちらほら。

もうここまで来たら、勉強させておけばいいわけではありません。

親の役割も重要になってくるのです。

どうするのがいいのか、親としても知っておきましょう。

入試応援の真実とメンタルコントロール

お母さん

「受験の時、入り口の前に塾の先生たちがずらりと並んで応援するじゃないですか。その時に以前お世話になっていた塾の先生に合うと子どもがプレッシャーになるのではないかと思うのですが、何か対策はありますか?」

ファイの性質上、今までの塾をやめてしまって受験に挑む子が結構います。

すると、どうしても避けて通れないのが、やめてしまった塾の先生との再会です。

最も新型コロナウイルスからは一切の応援が禁止されたため、基本的には応援自体自粛している塾が多いはずです。

しかしまた再開されているケースもあるようなので、そもそも入試応援は何のためにするものなのかをお話しておきます。

賛否両論あるのはわかっていますので、予めお伝えしておきますが、私は肯定派でも否定派でもありません

それを踏まえてご覧下さい。

私はコンサルの関係上、様々な塾に出入りしていますし、入試応援の実情を見てきています。

ハッキリ言ってしまえば酷いものです。

先生の善意に付け込んだ宣伝としか言いようがありません。

ニュース映像を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、塾の名前を高々と掲げて応援しています。

生徒がすぐにわかるように、という話は何度も聞いてきましたが、私自身応援に行っていた経験からお話をすると、塾の名前なんて掲げていなくても生徒とは、ほぼ例外なく会えます。

生徒も先生も見ていればすぐにわかります。

波に飲まれていてもわからないなんてことはほとんどありません。

でも旗や幕を掲げたり、腕章やはちまきを身に着けたりすることを義務化している塾が多いのです。

一時期あまりに酷くて、青い塾と赤い塾と黄色い塾が撤去を命じられていましたね。

大手は割と力を入れており、どの場所が撮影された時に目立つかまで考えて陣取りするのは当たり前。

また、最近は労働基準法に対する意識も変わってきたため、手当をつける塾も増えてきましたが、依然として先生の善意に付け込んで応援に行かせている塾が少なくないのです。

応援は何校まで手当てを支給と決まっている塾もあります。

大手塾幹部

「それ以上は自腹で行ってね。でも行くならバランス考えるから報告してね。ちゃんと腕章は持って行ってね。」

と、矛盾だらけの労働を強いています

割り振りを決めている塾もあります。

こういう塾の場合、希望の学校へは応援にいけないこともあるため、教えてもらっている先生と必ずしも会えるとは限りません。

先生も自分が応援したい生徒を応援できるとは限らないのです。

なお、私が入試応援に行かないのは、オンライン授業のため応援にいけないということもありますが、そもそも入試を目標にしていないというところが大きいでしょう。

もっと言ってしまうと、受かることが必ずしもいいことだとすら思っていません。

むしろ、入試よりもその後の事の方が大切だと考えています。

なので自立を掲げている塾が、手取り足取り教えた挙句、入試まで応援に行くと言うスタンスにも疑問を感じますが…

まぁそれでも応援に行ったから受かった、応援に行かなかったから落ちたということはないでしょう。

もうかれこれ15年近く、全く応援には行っていませんしね。

それでも受かる子は受かるのです。

結局、大切なのは入試応援に影響を受けるようなメンタルには持っていかないことです。

ちなみに先程の子には、

切替先生

「甘ったれるな。応援何かでブレるような勉強は教えてないわ。その程度で落ちるような勉強しかしてないなら落ちてしまえ。」

と、突き放しましたが、合格してきました。

先生が必ずしも来てくれるとは限りません。

会えたら嬉しい、気分が落ち着く、という子も確かにいます。

なので全く役に立たないとは思いませんが、基本的には応援をあてにしないようなスタンスでいることが大切でしょう。

また、友達との待ち合わせ、友達と一緒に会場に向かう約束をするのも厳禁です。

何があるかわかりませんし、もしトラブルが発生したらどうしますか?

だから全て自己責任の領域に持っていっておくのがいいのです。

その方が、来ていても来なくてもブレませんからね。

奇跡の起こし方

あなたは「奇跡」という言葉にどんなイメージを持っていますか?

「まぐれ?」
「たまたま?」

確かにそうとも言えるかもしれません。

「滅多に起きないから奇跡なんだよ。」

おっしゃる通りです。

奇跡は滅多に起きるものではありません。

しかし,受験において「奇跡」は一定数起きるのです。

ファイのオンライン授業では、もはや珍しいことではなくなっています。

確かに宝くじが自分に当たるかどうかはわかりませんし,ほぼ当たりませんから,当たれば自分にとって奇跡が起きたことになります。

しかし,宝くじの回数分だけ,軌跡は必ず起きているのです。

受験に関しても同様。

自分が奇跡的な合格ができるかどうかであって,受験のたびに奇跡的な合格をしている人はいるのです。

その奇跡的な合格を自分に引き寄せるにはどうしたらいいか。

なぜファイのオンライン授業には奇跡が起きやすいのか。

実は私の合格実績や成績の伸ばし方を「奇跡」と言って下さる方は多いのですが、私からしてみれば、こんなのは奇跡でも何でもなく、必然です。

知っているか知らないかだけであり、一般的に「奇跡」言われるような合格や成績の伸びは、戦略的に起こせる、という事です。

合格をするのも、内申を上げるのも、推薦を取るのも、戦略で実現できるのです。

適当にやっているようで、ちゃんと戦略を考えているのです。

そうでなければこんなに伸びません。

こんな20%未満、E判定だらけの合格もありえません。

奇跡でも魔法でもなく、ちゃんとからくりがあるのです。

一般的な塾の指導法では説明がつかないから「奇跡」と言われているだけなのです。

奇跡を起こす要素

奇跡は戦略的に起こすことができます。

しかし逆に言えば、奇跡が起きる要素を持っていない子に、奇跡はほぼ例外なく起きません。

時々「先生なら合格させてくれる!」と勘違いしている方がいらっしゃるのですが、要素を持たず、まして育てる環境もなければ奇跡は訪れません。

また、私は分析と戦略に長けているというだけなので、戦略を実行する本人、親が動かなければ合格するわけがありません。

話を戻しましょう。

奇跡が起きる子には必ずその要素があります。

要するに因果関係が必ずあるのです。

その要素とは?

負債の整理です。

負債、つまりできていないまま放置されている部分の整理です。

負債がゼロなんていう子はいません。

合格するのに必要な負債を削り落としておくことが重要なのです。

合否に直結してこない負債は放置しても問題ありません。

受験だけに焦点をあてて話せば、の話ですけどね。

とりあえず合格する事を第一に考えた場合、奇跡を起こすためには、合格に必要な負債を削り落としておくことが絶対条件なのです。

これが戦略的にできている子には奇跡が起こる可能性があります。

できていない子に奇跡はありません。

もう一つ。

本番に強いことも重要な要素になります。

本番に強いか弱いかは性格だと思っている方も多いのですが、実は性格ではありません。

性格に合わせたメンタルコントロールができているかがポイントなのです。

受験が近くなるにつれて焦る方も多いでしょう。

しかし焦っていても何も解決しません。

第一に考えるべきは、とにかくこの負債をどうするか、です。

戦略の立て方が分からない方は学習法診断をご利用下さい。

変な願掛けや、ただテストを受けさせるだけの直前講座にお金をつぎ込むより、有意義な時間の使い方ができるようになるでしょう。

親が今やるべきことはなにか

さて、よくありがちなケースについてお話ししましたが、あくまで一般論であり、絶対いけないわけではありません。

子どもの性格、状況によりケースバイケースです。

大切なのは親の不安を子どもに押し付けず、お子様としっかり向き合うことです。

子どもの歩調にあっていない受験生扱いはしないようにする、という感じで考えて頂ければいいでしょう。

親に出来ることは少ないと言いましたが、本当に子どものためになることはいくらでもあります。

テストに付き添う以外のことは何でもしてあげられるのですから。

もし今までの勉強のやり方に後悔があるなら、ファイへご連絡下さい。

進学先でつまづくかどうか、それは進学前に決まっていますよ!

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