うるう年の子の誕生日って4年に1回なの?
「うるう年が誕生日の子って誕生日が4年に1回しかなくてかわいそうだよね。」
「なんで4月1日生まれの子って上の学年になるの?」
学校には大抵うるう年生まれの子や4月1日生まれの子がいるもので、このような話は毎年出てきます。
つまり、誰もがどこかで必ず出会う疑問ということです。
このような必ず出会う疑問は学びにつなげるチャンスです!
高確率で抱く疑問だとわかっているので、予め勉強とつなげる布石を打っておけますからね。
よく子ども達はうるう年の子は4年に1回しか誕生日が来ないと言いますが、厳密には違います。
2月29日という日付が4年に1回しか来ないだけで、誕生日はちゃんと1年に1回来ているのです。
「年齢計算に関する法律」というのがありまして、ここには「年を取るのは、前日の24時とする」と書かれているのです。
そして2月29日の前日(2月28日)の24時とは、実質的には翌日(2月29日か3月1日)の0時、つまり翌日になった瞬間にあたるため、2月29日か3月1日が誕生日ということになります。
つまり2月29日生まれの子は、2月28日の24時を持って1歳年齢を取ることになるため、法律上は2月28日が誕生日、実質的には3月1日が誕生日、という解釈になるのです。
なんで4月1日生まれまでが早生まれなの?
これも先程と同じ事情です。
4月1日生まれの人は、3月31日の24時に年を取ることになります。
つまり、法律的には3月31日に年をとっていることになるのです。
そして小学校は、4月1日時点で5歳になっている子が小学校1年生になるため、4月1日生まれの子は3月31日の時点で5歳になることになり、1つ上の学年に入れられてしまうのです。
なんでうるう年は2月につけたの?
以前は2月というのが年の最後、つまり12月だったのです。
元々は農作物を植える基準として暦が作られたため、1年の始まりは春を指していたんですね。
この時の暦をロムルス歴というのですが、その暦の中にOctoberという月が出てきます。
これ、8月なんですよ。
ラテン語でOctoというのは8を意味する数字で、タコが英語でoctopus(オクトパス)と言われるのも、足が8本のことに由来します。
そのため現在の3月が年の始まりである1月になっていて、2月は年の最後だったので、日数の調整に使われたのです。
暦は中学受験でも暦算としてよく出題されます。
特に難関校では規則性の計算として出題されることが多いものです。
しかし暦算として勉強しなくても、日本の行事やイベントは暦に対応しているものが多く、折に触れて考えていけば自然と身に着けられるものです。
ファイでは月1万円からアドバイスを行っていますので、何度同じものを練習させてもできるようにならない方は、勉強のさせ方を考えなおしてみてはいかがでしょうか。
「私、うるう年(2月29日)が誕生日だから、誕生日が4年に1回しかないんです。」