目次
集中したいときの必須アイテム
中学受験生が利用して成功した実例
新型コロナウイルスで在宅ワークが増えたためか、ノイズキャンセリング関係が盛況ですね。
しかしその機能をちょっと過信しすぎている感じもあるので、私が使用した感じや、受験生が使用した実例を基に紹介しましょう。
ノイズキャンセリング機能が出始めたのは、もう今から10年以上前のことです。
当時のヘッドホンは雑音を抑えるといった程度でしたが、最近は技術がどんどん向上してきて、周りの音がほぼ気にならなくなるものも出てきました。
今回ノイズキャンセリングヘッドホンを用いた実例を紹介するのは、4人兄弟姉妹の一番上の長女の家庭でのお話。
兄弟姉妹の遊び声がうるさくて、勉強に集中できないと相談されたのがきっかけでした。
この時点での偏差値は四谷大塚で偏差値40台。
夏前にノイズキャンセリングヘッドフォンを勧めて利用した結果、見事に第一志望の偏差値65の学校に合格しました!
偏差値で25アップに成功(笑)
本人曰く、
「これをつけて音楽を流していると、周りが気にならずにとても集中できた!」
「あれ?音楽聞きながら勉強していいの?」
音楽を聴きながら勉強するのは良くないって言われますものね。
この成功のカラクリは最後に説明します。
まずはノイズキャンセリングヘッドホンとは何かから説明しましょう。
仕組みや効果も考えず、口コミだけで飛びつくのはオススメできません。
ノイズキャンセリングヘッドホンって何?
ノイズキャンセリングヘッドホンとは、ノイズ(雑音)をキャンセル(なかったことにする)ヘッドホンです。
中学受験でも出ますから、簡単に原理を説明しましょう。
音は空気の振動であり、水と同じように空気が波立つことで音として聞こえています。
この波を逆移送の波で打ち消すことで波(音)を小さくする技術です。
理論的には完全に音を消すことができますが、現実的には波は衝突せずに重なり合って移動してくだけなので、ピンポイントで打ち消し合わないと効果は薄れます。
そのため完全に音が消えるわけではない、無音にはならないということは知っておきたいところです。
あくまで雑音を小さくできる程度なんですね。
それでも聞こうとしなければ聞こえないくらいの小ささにはなるため、集中してしまえば周りの音はほとんど気にならないくらいにはなります。
そして一般的にはノイズキャンセリング機能だけではなく、通常のヘッドホンの機能も有しています。
要するに、音楽を聴く時の周囲の雑音を減らそうというのが目的の商品ということです。
よって通常のノイズキャンセリングヘッドホンは音楽を聴きながらノイズキャンセリングをするという形を想定しています。
イヤホンタイプの効果は?
どんどん小型化してきているため、イヤホンタイプのノイズキャンセリングイヤホンも出てきましたね。
もちろんイヤホンタイプでも効果はありますが、正直若干雑音が緩和されて、音がクリアに聞こえやすいといったところでです。
ヘッドホンタイプが重たくて集中できなさそうであれば、イヤホンタイプでもいいと思いますが、遮音効果を高めたいのであれば、断然ヘッドホンタイプです。
猟師やヘリの中の人、工事現場の人がしているヘッドホンとは違うの?
騒音が大きいところで耳にヘッドホンを着けて仕事をする人がいますが、正確にはヘッドホンではなく、イヤーマフと言います。
これらはあくまで大音量から耳を保護するためのもので、騒音の種類が大抵ワンパターンなため、それに合わせたノイズキャンセリング、もしくは単純に防音効果が高い素材を詰めたヘッドホンをしています。
大音量を想定しているので、完全無音にはなりません。
スピーカーがついていない分比較的安く見えますが、大きな音を小さくするだけなので,勉強中の環境音が気になる人には向かないでしょう。
親のお説教を防音する使い方はあるかも知れませんが(*´з`)
テレビ番組で回答が聞こえないようにしているヘッドホンは?
あれは普通のヘッドホンです。
音を消しているわけではなく、音楽等を流して解答者の答えが聞こえないようにしているだけですね。
ノイズキャンセリングを利用しているかはわかりませんが、ただ周りの音を聞こえないようにするだけなら大音量にすればいいだけなので、使っていないでしょう。
勉強にも同じ方法が使えますが、音量を上げると今度はそれ自体が勉強の邪魔になってしまいますので、大音量はおススメしません。
ノイズキャンセリングヘッドホンの選び方
結局何がいい?
勉強に使うことを考えれば選ぶ基準は大きく4つです。
密着性・装着性
折角のヘッドホンタイプなのに、密着性が低ければ音が聞こえてしまいます。
できれば店頭で実際に試してみて合うのを探す方がいいと思いますが、そうでない場合はヘッドホンの作りに着目します。
大抵のヘッドホンは調整できるので問題ないと思いますが、やはりクッションに力を入れているものは密着性が高くなりやすいでしょう。
安くなると高さ調節すらできないものもあるので注意して下さい。
ノイズキャンセリング機能
静寂を求める以上、どれだけ音を消せるかは重要。
しかしヘッドホンの使用目的により,ノイズキャンセリング機能にも差があります。
高いからいいというわけではありません。
例えば工事現場で使うのであれば、機械音が打ち消せる方がいいのですが、通常勉強しようと思っている環境が工事現場と同じという方は珍しいでしょう。
また、電車やバスなどの公共交通機関でのノイズキャンセリングを想定していると、こちらも環境音の打ち消しに強いタイプになります。
リビングなどの他の人の生活音を消したい場合は、やはり生活音に力を入れているノイズキャンセリングがいいということになります。
スピーカーの機能・音質
スピーカーの性能は突き詰めるとキリがありませんので、勉強のことだけ考えるならば気にする必要はありません。
正直、価格差ほどの音質の差は感じません。
音マニアでもない限り、違いはわからないでしょう。
目的は外部からの音の遮断ですから、ここはあまりこだわらずに選びましょう。
接続方式・電源
最近はbluetoothが主流になってきているので、音質を気にしなければこれでいいと思います。
正直ケーブルがあると勉強では邪魔。
立ったり伸びをしたりするときに絡まってしまいますからね。
また、軽さを考えれば充電式がいいですね。
電池だと重たくなるので。
偏差値40台の子が65の学校に合格したからくり
種明かしを先にしてしまいますが、ほぼプラシーボ効果です。
要するに思い込みが大きかったということですね。
この子の家庭は4人の兄弟姉妹で一番上の長女と言う立場。
年が離れた小さな子は遊び盛りで、なかなか勉強に集中できません。
そこでどう集中した環境をつくるかと考えたのです。
まず本人に実際にノイズキャンセリングヘッドホンを体験させました。
私も選挙カーや工事がうるさくて集中できない時は活用しているので愛用者の一人です。
色々使った結果、ソニー製がお気に入り(笑)
安物だとピーとかシャーとかいう音が入ってくることが結構あるんですよ。
大抵の場合、ノイズキャンセリングの技術は子どもにとって目新しいので、体験させるとその効果に驚きます。
「すごい!音が消えた!」ってね。
もちろん本当に無音になるわけではないのですが、音が消えると思い込むだけでも第一関門突破です。
次にもう一つ仕掛けました。
それが家族への協力。
特に妹弟たちへのお願いですが、
「お姉さんがヘッドフォンをつけているときはお勉強中だから邪魔したらダメ。静かにしてあげてね。」
と言っておいてもらいました。
「静かにしなさい!」といくら言っても聞かなかった子ども達ですが、ヘッドホンは大きくて存在感があるため、勉強していることに気付きやすくなり、
「しー!お姉ちゃん今勉強中だよ!」
と声を掛け合うようになったそうです。
イヤホンタイプではなく、ヘッドフォンタイプを勧めたのもこれが理由です。
さらにもう一押し。
ノイズキャンセリングをして勉強した後に、
「とてもよく集中して頑張ってたね」
と一声かけてもらうようにしました。
これにより、ヘッドフォンを着けて勉強する=集中できる、という思い込みを強化することができ、実際集中しやすい状態を形成しやすくなります。
もうお分かりでしょう。
ノイズキャンセリングヘッドフォンが受験を合格させたわけではなく、その効果を利用して環境づくりに成功したことが合格へ導いたのです。
そしてそれを使ったのは本人ではなく、親だということです。
親がその効果を最大限に活かすべく外堀を埋めて利用したから、子どもはその効果を最大限に活かし、合格できたのです。
ちなみにヘッドホンから流す音楽も、その時にやった方が効果が高い勉強もやり方も、環境に合わせて私がアドバイスしました。
もちろん心理学を利用して、効果が最大限に発揮できるように、この子の環境に合わせて考えています。
このようにご家庭の学習環境から改善していくのがファイのやり方です。
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今の状況を何とかしたい方はぜひご利用下さい(^^)/
「最近ノイズキャンセリング機能がついているヘッドホンが目につくようになりましたが、音が聞こえなくなるんですか?年が離れた下の子が騒がしくして、ちょっとかわいそうなので、音を消せれば集中できるのではないかと思いました。」
東京都 小6 音無しさん