勉強法は一生ものの資産になる
ハッキリ違いが出た、勉強法の差
いよいよ塾業界の新学期が始まりましたね。
ファイの場合は新学期に限定せずパラパラと入ってくることが多いのですが、こういう時はやはりファイの生徒たちの成長をハッキリと感じる事ができます。
例えば中1。
ファイは勉強のやり方を教える塾なので,最初に勉強のやり方の概要を話してから授業に入りました。
この中で小6から通っていた子が3人いるのですが、この3人と新しく入った子のノートはやはり全然異なっており、素人でもハッキリとわかるぐらい完成度が高いものでした。
まぁこの3人もまだまだ学ぶべき事は多いのですが(笑)
一番異なっていたのはやはりノートの間の取り方。
これはちょっとやそっと口で言ったぐらいでは身に付きません。
現に入ってきたばかりの子たちにも最低限の事を説明してから授業に入りましたが、やはりまだ最低限度です。
たった数ページのノートですが、見やすさは圧倒的に1年間いた子の方がいいですね。
次に異なっていたのがノートを取る手際の良さ。
入ってきたばかりの子は一生懸命先生が書いた事を写します。
当然と言えば当然です。
しかし1年以上通っている子は、必要な事をノートに書き、先生が言った事で重要な事を書きとめていました。
これもファイで勉強していた中で身に着けた習慣ですね。
そして解き方。
実はあまり知られていないのですが、先生が教えた通りに考えて解ける子はそうそういません。
何かしら楽しようとしてオリジナルを混ぜ込んでしまうケースが多いのです。
今回の数学のケースですと線分図。
ただの正負の数なので線分図なんて書かなくてもわかると言えばわかります。
しかし今は解けるかどうかではなく、原理を確実に理解することに意味があります。
そのため、ちゃんと線分図を使って解くのが原理を理解する上で重要なのですが、新入会生はやはり練習問題となった途端に暗算(笑)
そしてちょっと原理の本質を問う問題を与えるとつまづく。
その点、以前から通っている子はやはりさすがですね。
図を書くことに抵抗がないので、わかっている問題でもしっかり先生の真似をして解いて正解を導きました。
この先生の真似をする技術を「授業の再現能力」と言い、これが高い程、基礎の理解が確実になります。
このように、小学生の内から勉強のやり方を身に着けておくと、それが当たり前になりやすく、中学の勉強がスムーズに入っていきます。
まだ初日で、これから部活も本格的に始まってくるため安心はできませんが、出だしは上々といった感じです。
勉強のやり方が整うと勉強が楽になる
このノートは小4(新小5)の子のノートです。
今日の授業のノートなのですが、これ,、先生は説明していません(笑)
今までの傾向から苦手としている場所はわかるので、そこを中心に問題を選び、「この問題を解いて丸付けしたら教えて。」と言っておきました。
そして
と見せてきたのがこのノート。説明する前に間違い直しが完了してる\(^o^)/
「どこで間違えたの?」
と聞くと、
「ここでこういう風に間違えました。」
とスラスラ返答。
正直なところ、いつもこんな感じというわけではないので、今日はおそらく気分が良かったか調子がよかったのでしょう(笑)
でもやろうと思えば、小4でもここまで質を高められる、という事です。
しかし放っておいて小4でこのクオリティーの直しをできるようになる子はまずいません。
小4どころか中学生だって放っておいたら間違えた問題は赤で答えを書くだけ。
良くて解説丸写しが現状です。
大手の塾や華々しい実績を上げている塾の子でも。
だから勉強法は早期の内に身に付けさせておいた方がいいのです。
あえて美しく解かないのも勉強
もし写真をちゃんと見た方はお気づきの事と思いますので、一応誤解のないように補足させて頂きます。
この解法、めんどくさいじゃないかと思うかたもいることでしょう。
しかしご安心を。
この子は別の解法もわかった上でこの解法を使っています。
理由は筆算を使いたくなかったから(笑)
ま、結果間違ってしまいましたが、そんなことはどうでもいいのです。
こんな解き方は当然解説にも載っていません。
よって解説をいくら見ても自分がどこで間違えているかなんてわからないのです。
それをちゃんとどこで間違えたか把握している。
つまり、自分の解答をちゃんと分析できているということなのです。
解法パターンを覚えて素早く解くことも大切ですが、このようにちゃんと考えて解いていく事が、新しい問題を見た時の解決力につながっていきます。
例えばよくある「習ってないからできない!」このセリフをこういう事ができる子から聞くことはまずありません。
習っていなくても、考えればできるという経験を多く持っていますから。
決して詰め込み学習が悪いと否定している訳ではありませんよ?
短期間に置いて完成させなければならない受験において、やはり詰め込みによる即効性は圧倒的に有利です。
しかし、合格時に満開になって一瞬で散っていくよりも、遅咲きの方が長く咲いて、効果も出やすいのです。
どれがいいかというのは、単純にどういうスタンスで勉強させたいか、それだけです。
もうすでに丸暗記の限界が見えている子、詰め込みによる弊害が出ている子をそのまま無理矢理しがみついて続けさせるのは、親のエゴでしかありません。
どんなに粘っても、今既に遅れを取っているものを、同じ手法で追い上げようとしても難しい。
それで追い上げられるなら、今既に遅れを取っていないハズでしょう?
追い上げることができる方法はただ一つ。
やり方を変えること。
どんなやり方が伸びるのかわからない場合は、学習法診断をお申し込み下さい。
「終わりました!」