七夕で使うのは笹だけど…
春はたけのこ掘りに笹団子、夏は七夕、秋は竹の春、冬の竹材と年間通じて何かと見る機会がある竹と笹。
特に七夕は引きこもりでもない限り見る機会があるはずです。
この笹を子どもの目にどう見せるかはとても重要なこと。
もし竹と笹の違いに興味を持つ子がいたら、大いにほめてあげましょう!
特別そういう事に興味を持っていなさそうならば、とりあえず本物の笹には触れさせてあげましょう。
七夕のシーズンなら花屋に200~300円程度で買える小さなものがあります。
さて今回は毎年誰かが質問してくる竹と笹の違いについてお話しましょう。
竹と笹は何が違うの?
結論から話すと、竹も笹もイネ科(お米と同じ科)です。
よく大きさが違うのではという話は聞きますが、大きさだけの違いではありません。
たとえば、葉に着目すると竹は若干格子状、笹は平行脈になっています。
そして決定的な違いとされるのが、竹は筍(たけのこ)の時の皮を落としてしまいますが、笹はつけたまま大人になっていきます。
また、竹は120年に1回しか花を咲かせないのですが、笹は40~60年で1回花を咲かせます。
まとめると次のようになります。
竹 | 笹 | |
種類 | イネ科 | イネ科 |
大きさ | 大きい | 小さい |
葉 | 格子状 | 平行脈 |
花を咲かせる周期 | 120年 | 40~60年 |
筍の時の皮 | 落として入れ替え | 身につけたまま |
生息域 | 温暖な地域 | 寒冷地 |
入試で竹と笹の違いは何か、といったことはほぼ出ることはないとは思いますが、違いを見つけられる視点があれば、他のものでも違いを見分ける力に通じてきます。
専門家ではないのですから、何となくイメージで竹と笹が分けられ、それを言葉で説明できれば十分でしょう。
ちなみに竹の英語はバンブー(bamboo)ではなく、竹、笹、バンブーという3種類に分けられることもあります。
しかしこれは英語圏の竹と日本の竹が違うことによる名称の区別と考えられ、一般的にバンブーは竹も笹も区別しておらず、硬くて中が空洞になっている植物という解釈です。
場合によっては笹はsasaと書いて区別することもあるようですが、まぁ気にせずbambooでいいでしょう。
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