ぼーっとするのは悪いことなのか?
ボーっとしているときは注意するべき?
夏ですからね。
家で子どもがボーッとしているのを見ることも多くなる事でしょう。
こういう時に思わず
「ボーッとしてないで早く宿題やっちゃいなさい!」
って言ってしまいますよね(笑)
特に受験を考えて塾に通っている子は宿題が沢山ありますから、ボーっとしている時間なんて勿体ない!
と思ってしまいがち。
でもその接し方だと、考える事が出来ない子になってしまいます。
ボーっとする時間の意味
このボーッとしている時間、子どもなりに色々考えている時間なのです。
もし何でも言うことを聞くイエスマンにしたいのなら、ボーッとしている時間に横槍を入れて命令するといいでしょう。
子どもの内は反抗期などもあってなかなか言うことを聞かないかも知れませんが、大人になった時には上司の指示をしっかり聞ける人間になります。
それはもう立派に、指示されなければ何も動かないぐらいの指示待ち人間に育てることができます。
まぁそれは言い過ぎですが、子どもの考えてる時間を阻害するという行為は、子どもの考えている事を否定している事にもなります。
だからボーっとしている時間を阻害すると、自分で考える時間を奪われ、否定され、そのうち自分の考えや意見を言えなくなっていくのです。
ボーっとしている子は成績が悪い?
親が嫌がるボーっとする時間ですが、実はボーっとする子とそうではない子の成績には、あまり相関性が見られないのです。
つまり、ボーっとしているから成績が悪いわけではない、ということですね。
だからボーッとしているのを放置しても、勉強にはあまり差し支えないのです。
ボーッとしているのを放置すると、その分自分の世界観が広がります。
それゆえ独創的な考え方ができるようになります。
それが勉強の方に向けば得意不得意の差はあるにせよ、自分の得意分野を持ち勉強し始めます。
勉強に向かない時は美術とか音楽とか、芸術系に力を発揮する事が多くなります。
この場合点数化される科目では不利かもしれませんが、それ以外の道も沢山あるのですからいいじゃないですか。
成績を上げたければ…
ボーッとしている時間を勉強に結びつけたければ、ちょっと工夫するだけで大丈夫です。
「どうしたの?何か考え事?」
と声をかけるのです。
大抵の場合
「いや、別に。」
と言われますが、勉強しなさいと言っているわけではないので、これで勉強を始めれば、自分の意思で始めた事になります。
「実は…」
って話し始めた時には、本人が満足するまで聞いてあげて下さい。
親の意見は聞かれれば話す程度で、基本的には聞きに徹する事です。
これをする事で子供は自分の考えをちゃんと言える子になります。
自分の考えを口にする事で、ただの空想が現実の世界に具現化される事になります。
つまり空想と現実のすり合わせが起きるのです。
これにより子供はただの空想ではなく、直面している問題を考える力もついてきますから、勉強時間が必要だと認識した時にはしっかり勉強できるようになります。
ボーっとしている時間は何を考えているのかわからないケースが多いのですが、だから必要ない時間というわけではありません。
時間が勿体ないから親が命令してしまう、というのもかえって勿体ないのです。
ボーっとしているからこそ見える子どもの特性をしっかり見極めてあげて下さい。
成績を上げたいなんていう短絡的な考えから叱りつけるのではなく、どういう子に育って欲しいのか、という大局的な視点から接してあげて下さいね。
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「先生、夏になって学校の宿題は早めに片づけられたのは偉いと思うのですが、夏を半分残してボーっとする日々が増えています!何をするでもなく、ただボーっとしています。何を言ってもすぐボーっとします。あまりにボーっとする時間が長いので、アホなんじゃないかと心配になってしまいます。どうするのがいいのでしょうか?」
小4 受験なし 男の子