ケアレスミスの種類
ケアレスミスと言っても色々な種類があります。
- 答えるものが違った。
- 計算ミスをした。
- 解き忘れた。
- 解答欄を間違えた。
- 答えを1つしか書かなかった。
これらは全部一般的にケアレスミスと呼ばれるものです。
このケアレスミスはなくす事はできないのでしょうか?
答えは「できません」です。
どんなに注意しても人である以上必ずミスをします。
ミスをしない人間なんていません。
仕事ではヒューマンエラーとも言われますしね。
「私,失敗しないので」で有名な大門未知子は,失敗しないように極限まで極めたに過ぎず,それでも今後も失敗しないとは言い切れないのです。
しかし,ミスの種類によっては「減らす」事はできます。
ミスをなくそうとするのは現実的ではない
例えば解答欄を間違えたなどというものは,最後に見直す時間を取れば簡単に解決できます。
解き忘れたのも最後に見直す時間を取れれば解決できます。
答えるものが違ったのも最後に見直す時間を取れれば解決できます。
もっと言うと,計算ミスだって最後に見直す時間を取れれば…
どうでしょう?
1つのポイントに絞って見直せばそのミスは減らせますが,どこでどんなミスしているかもわからないミスを探すのは実はなかなか大変なのです。
結果どれかに注意してミスをなくしても,他の所でミスしていたりと,結局ミスがなくなる事はありません。
そこで「ミスをなくす」のではなく,「ミスを減らす」事が重要になってきます。
ミスを減らすのは正確な分析から
ではどうすればミスを減らせるのでしょう?
これは「どういうミスをしているか」を探る所から始めます。
学校のテストはそうですし,塾のテスト,小テスト,ワークや問題集など,自分が解いてミスした問題をかき集めてきましょう。
どれがミスした問題かわからない場合は,今後問題を解く時は,ミスした問題がすぐにわかるように印をつけていくようにして下さい。
そして,
- どんなミスだったのか
- どうしてミスをしたのか
を詳しく分析していきます。
ちゃんと調べて書きならべていくと,ある程度傾向が見えてくると思います。
計算なら「分数が混じった計算の時にミスが起きやすい」とか,国語なら「選択問題の時にミスをよくしている」という感じです。
ある程度傾向が絞れてきたら,テストの時はもちろん,普段もその部分に気をつけながら問題を解いて練習していきます。
それでも他のミスがポロポロ出てくる場合もありますが,確率的にミスを起こしやすいものに絞って気をつけるようにする事により,テストでの点は取りやすくなります。
練習不足によるミスは量で解決できる
そしてもう一つ。
数学のケアレスミスに関しては,単なるミスというよりも練習不足のために起こるミスの方が多いのが現状です。
例えば大人になった今となれば,簡単な九九の計算はほとんどミスしないでしょう。
でも九九を習ったばかりの子はミスします。
こういうミスが単純に慣れていないために起こるミスということです。
これらは時間を測って,同じ問題を何度も繰り返す事によってミスが減らせます。
ミスが一般的な子よりも多発する場合
最後に,やたらミスが多い人というのが確かに存在します。
どれだけ練習してもミスが減らない,ミスのパターンがバラバラというケースは,もはや性格に起因していると言わざるを得ません。
これらの子のミスを減らすのは正直かなり難しいのですが,強いて言うならば,同じ問題を制限時間内にミス無く解く練習を繰り返す事により,ある程度ミスを減らせるようにはなってきます。
要はどこに注意して解く,という以前に,注意力が無さすぎるので,集中力をつける訓練と勉強を合わせてしているようなものです。
ミスはあまりお説教じみた指摘するとプレッシャーになり,かえってミスを誘発しやすくなることもあります。
温かい目で見守ってやり,
「これが取れていれば5点も上がってたねー」
といった感じで自分で何とかしようという方向に持って行ってあげて下さいね(^^)/
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