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新型コロナのデータによるメディアのあおり方を分析する

メディアの東京都の感染者数の発表

受験にどう役立つ?

受験では資料の読み取り技術も問われます。

しかし現在メディアに出される資料は視覚効果や印象付けを駆使して,メディアが伝えたいことが伝わるように表現され,あたかもメディアの主張が正しいかのような証拠としての出し方をされることが多いため,データから自分の考えを持てるようには作られていません。

しかし,PISA型の試験を始め,今後の学力の課題は教えられたことを覚えるのではなく,自分で考えて導く力。

そのため,この資料を見て鵜呑みにするような子は,今後の社会で通用しないことを意味するのです。

しかし実際には教育すべき大人がそれを鵜呑みにしている現状があります。

そんな一例がコロナのニュースでハッキリ表れていたので取り上げてみます。

提示された円グラフと実際の円グラフ

メディアの東京都の感染者数の発表

これは4月2日の早朝にとあるメディアが流していた東京都の感染者数の円グラフ。

時刻が違うため,多少人数が変化していますが,東京都が公表しているデータをもとに40代以上の割合も10代ごとに区切って作成した円グラフがこちら。

実際の東京都の感染者数の円グラフ

最初のメディアが作成した円グラフは,30代までの感染者の割合が高いから,高齢者だけだと思わずに外出を控えろ,という東京都知事のメッセージの意向に沿って作成されたと思われます。

確かにあのグラフを見ると,30代までで4割を占めていて,いかにも30代が危険!という感じがします。

しかし,冷静に下のグラフを見てみると,60代以上の高齢者の割合でも同じぐらいの割合になっています。

つまり,40代以上とまとめることで,30代までの割合を多く見せているのです。

実は40代が一番多い。

下の円グラフを見て頂ければお分かりになる通り,実は30~40代の合計で40%に達しているのです。

つまり,同じ40%を出すのであれば,30代までが40%と出さなくても,30~40代で40%と出しても割合的には変わらなかったはずなのです。

にもかかわらず,なぜ30代までとしたのでしょうか。

割合だけで言えば世代単独で一番割合の多い40代をあえて外したのはなぜでしょうか。

邪推するならば,40代を含めると都合が悪いのか,それとも20代~30代をターゲットとして外出禁止を強くアピールしたかったか。

確かに組織が最小限の人数で会社を回すとなると,20代よりも40代の方が戦力になりますからね。

いずれにせよ,何か意図があって40代のデータを見せなかった可能性は高いのです。

円グラフの割合自体も実はおかしい

このデータは東京都が出しているリアルタイムに近い人数のため,上の円グラフと下の円グラフには確かに数値の差があります。

しかし,実はその合計人数の差はたった4人。

どの世代の4人がずれているのかまではわかりません。

しかし4人しか違わないのです。

420人中の4人なので,その差は1%未満。

それを考慮したとしても,上の円グラフのような約4割の面積は大きすぎるのです。

これは明らかに意図的に面積を増やして,実際よりも多く見せようとしたとしか言いようがありません。

おそらく「約4割」の表現に都合がいいように手直しされたのでしょう。

その意図をどう解釈するかは,見た人次第ですが,いずれにせよメディアが説得力を持たせたかった何かがあると考えるべきでしょう。

コロナが危険なことに違いはない

コロナがパンデミックを引き起こしているのは事実ですし,データが違うからといって安全というわけでもありません。

ここではメディアに与えられたデータを鵜呑みにするような勉強方法を子どもにさせてはいけないと言っているだけで,実際にこのデータをどう解釈するかは別問題です。

30代までを強調したかったのは,実際に30代までの危機意識が甘いと考えてのことかもしれません。

いずれにせよ,コロナを甘く見て,政府や自治体の方針に逆らう行為を続けている組織がある限り,収束に時間がかかるのは間違いないでしょう。

自分だけは大丈夫と思ってしまう気持ちはわからなくもないですが,大きな組織であるならば,組織としての自覚は持ってもらいたいものです。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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