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偏差値10は誤差? マグレの範囲はどこまでか。

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偏差値10は誤差か否か

お母さん

「〇〇学院で話を聞いた時に、『偏差値10は誤差の範囲です。それぐらい足りていなくても普通に合格できます。』と言っていましたが、その塾自体が模試をかなりやっており、偏差値も毎月のように出てきて、先生の話も偏差値中心です。偏差値10が誤差ならなぜそんなに模試を受けなければならないのでしょうか。10も誤差があるのなら、志望校判定の意味がないと思うのですが。」

偏差値10は誤差だと教えている塾があるそうです。

その塾の内情を知っている立場からすれば、顧客を丸め込むためのセールストークだと暴露してしまってもいいのですが、確かに誤差になる場合があるので、そちらから説明しましょう。

偏差値10が誤差になる場合

確かに偏差値10が誤差になる場合もあります。

それは、

  • 受験者数が少ない。
  • 受験回数が少なく、比較対象が少ない。
  • 点数の幅が狭い。
  • たまたま得意な分野が重なった。
  • たまたまやったところが多く出た。
  • たまたま覚えているところが多く出た。
  • カンニングをした。
  • データの扱いが適当で、数値的価値がない。

こういったケースの場合は、偏差値10が誤差になり得ます。

ちなみに模試にもよりますが、実際に直近の模擬試験の偏差値で調べてみると、偏差値45と偏差値55の得点の差は85点です。

常識的に考えて、まぐれで85点も多く取れることはあると思いますか?

仮にまぐれで85点上がった人がいたとして、そういう人ってそこら辺に当たり前にいますか?

まぐれで点が取れたところをかき集めたとしても、多くて20点程度でしょう。

その偏差値の差は約3です。

つまり、偏差値10の差は誤差、というのは明らかに言い過ぎだと言えます。

なお、中小の塾で、そもそも受験者数が少ない場合、例えば数100人程度しか受けない範囲試験での偏差値はあまりあてになりません。

母数や出題範囲が少なすぎると、偏差値にも大きなブレが出るのです。

なぜ大手の塾が誤差だと言うの?

大手の塾では、受験者数が多いため、合格者数も多くなります。

しかしそれは同時に合格率が低くなることを意味しています。

例えば100人かき集めて、その中から10人合格させれば、合格率は10%。

しかし15人の塾で5人合格させれば、合格率は33%にもなるのです。

でも合格者数では大手に敵わない。

そこで中小の塾は子ども達の伸びや合格率に着目してアピールします。

実際中小の塾の方が伸びやすく、伸び率も高いため嘘ではありません。

これに対して大手はどう対抗するのか。

それが「偏差値10は誤差」というロジックなのです。

誤差と言ってしまえば、伸びたと言われても「まぐれ」「そういう子もいる」で片づけられますからね。

実際大手では偏差値10は誤差と言っても嘘ではないような現象が起きます。

つまり、何人かは誤差とも言えるような勢いでポーンと伸びていくのです。

人数を集めていればそういう子を確保する可能性もあるため、これもまた嘘ではないのです。

大切なのは誤差かどうか、ではない。

「誤差だ!」と言われると「そうなのか」と思って納得してしまう親も多いのですが、実はよく考えると突っ込みどころ満載なんですよね。

例えば最初の〇〇学院の場合、偏差値をものさしに成績や受験校の話をします。

もし偏差値10が誤差なら、模試の合格判定の信頼性が揺らいでしまいますね。

また、誤差なら偏差値なんて求めない指導でいいはずなのです。

ファイのオンライン授業みたいに。

でも合格実績を掲げて、偏差値重視、合格重視の指導をする。

そして誤差だというのなら、もっと偏差値を無視したような合格が出るはずなのです。

でもまぐれ当たりのような人数しか伸びていない

大手塾についていけているのは、よくて上位2割、現実的には1割と言われています。

塾の方針なので何を言っても構いませんが、何を言っても自己矛盾だらけなんですね。

それでも偏差値10は誤差だと言うのはなぜなのでしょう。

実はまぐれ当たりをする可能性はゼロではない以上、塾としては受けさせておけば実績を稼いでくれる可能性があるのです。

外れても「残念でしたね」「チャレンジしただけ立派です」で終わり。

実のところ戦略もその後のことも何も考えていません。

実績さえ稼いでくれればいいのですから。

そして本当に大変なのはまぐれで受かってしまった子。

高確率で進学後についていけないのです。

そんな子が毎年わんさかファイのオンライン授業を受けにきます。

結局のところ、偏差値なんて塾の都合で出している指標に過ぎないのですから、何が正しくて何が間違っているなんていうものはありません。

どう解釈するか、それだけです。

まぐれかまぐれじゃないか、そんなことよりも今考えるべき大切なことがあるはずです。

偏差値についてはこちらも合わせてご覧下さい。

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サピックスで伸びない原因と偏差値の致命的な弱点:ノイローゼになる前に知って欲しい事実

偏差値横這いは伸びている証拠?

一般的な先生

偏差値が横這いなのは、伸びている証拠です。今ここで諦めてしまったら勿体ないですよ!」

お母さん

「こんな話をされましたが、本当ですか?伸びる見込みがあるのでしょうか。」

という相談をよく受けますが、これもまた有名なセールストークです。

とある大手の塾の退会防止マニュアルにはこのセリフが書いてありますからね。

この理屈自体は、伸びている集団に属しているから、偏差値が上がっているように見えないというものですが、

全ての塾が伸びている集団とは限りませんからね。

また、受験を目的に塾に通っているのであれば、他の集団を出し抜かなければ合格できませんから、横這いでいいわけがないのです。

もちろん、志望校の偏差値が誤差の範囲なら、その必要はありませんが、偏差値が10近く足りない所を志望校にしているのに、横這いなのはナンセンスです。

偏差値を無視した合格はどうすればできるのか?

偏差値10が誤差ではないのなら、偏差値を10上げて合格することは不可能なのか。

いいえ、そんなことはありません。

偏差値10足りなくても合格することはできます

いや、正確には偏差値なんて無視しても合格することはできます。

これはファイのオンライン授業にとっては、珍しい事でもなんでもありません

そして偶然でも確率でもありません。

なぜなら、ファイの子は卒業後に落ちこぼれていくことがほとんどないからです。

その秘密は一言では話しつくせません。

なぜなら生徒の状況を徹底的に分析して、把握するところがポイントだからです。

そして性格や生活まで加味した学習法の指導と管理。

これが出来れば偏差値に関係なく合格することができます。

しかしこれらは誰一人として同じ指導にはなりません。

自分にあった勉強法は全員異なるのです。

それを全員分、誰にでも合う形で公開することは現実的に不可能。

だからこのブログを通じて、よくある事例をかいつまんで公開しているのです。

まだご覧になっていない方は、まず指導実績からご覧になってみて下さい。

ファイのオンライン授業の塾生が、どうやって偏差値を無視した合格を手にしているのか、そしてその後どうなっているのか紹介しています。

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