予言の自己成就
『予言の自己成就』
という言葉をご存知でしょうか。
これは、たとえ根拠のない予言(噂や思い込み)であっても、その予言を信じて行動することによって、結果として予言通りの現実がつくられるという現象のことをいいます。
アメリカのマートンという社会学者が「予言の自己成就」と名付けました。
意味は言葉通りです。
さて、これを踏まえて考えてみましょう。
「こんな事じゃ合格できないよ!」
「きっと合格できるよ!」
成績は同じで志望校も同じだとして、どちらの声掛けをしたら合格する可能性があがるでしょうか?
もう一つ考えてみましょう。
「もしかしたらダメかも知れないね。」
「もしかしたらうまくいくかもしれないね。」
さて、どちらの方が合格しそうな気がしますか?
言葉を正確にとらえるのならば、「もしかしたらダメかも知れない。」の方が、「たぶんうまくいくけど、もしかしたらダメかもしれない。」とうまくいくことを前提としたものとして捉えられるので、本来うまくいく可能性の方が高いはずなのです。
実際、この二つの選択肢を並べて、
「どちらの方がうまくいく確率が高いと思いますか?」
と聞くと、大部分が「もしかしたらダメかも知れない」と言った方、と答えます。
ところが、
「どちらの方がうまくいきそうな気がしますか?」
と聞くと、「もしかしたらうまくいくかも知れないね。」と言われた方がうまくいく気がする、と答えるのです。

意味よりも言葉の印象が未来を決める
これが予言の自己成就のすごい所です。
本来は「自己」成就なので、自分で予言したことに対してなのですが、
「うまくいくかもね!」
と声をかけると、
「うまくいくといいな♪」
と前向きに解釈して、それが
「うまくいくようにしたい!」
と勝手に変換されて、予言が自己成就されやすい状態を作り出すのです。
些細な違いですが、こういうところで合格の可能性って上げられるのです。
「話す言葉なんていちいち気にしちゃいられない!」
と言いたくなるのもわかりますが、「見直しや問題をよく読め!」というのはいちいち気にさせますよね?
子どもに細かい事を要求するのなら、親も細かい事を気にして接してあげましょうよ(笑)
なお、ブログ内にちょくちょく載せている塾生のコメント。
あれは塾生が受講票の裏やノート、テキストに色々書いているものです。
ちょっと前向きな言葉をかけるだけで、こういう前向きなコメントが増えていくのです。
最も私の声掛けは根拠ありの言葉なので、それもあって自信につながっているところがありますが、根拠がなくても効果は十分出るものです。
ここまで来たら、褒めても怒っても結果は大して変わりません。
なら、少しでも合格の可能性があげられる接し方をしてあげた方がいいのではないでしょうか?
大逆転の可能性が生まれますからね。
ファイでは受験直前の駆け込み過去問指導も行っています。
他とは異なる過去問指導をご希望でしたら、ぜひお問い合わせ下さい(^^)/
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