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成績が伸びない子の親の特徴と対策。だからいくら勉強しても伸びない!

伸びない原因、見えてますか?

まず一つ、実際に子どもがつまづいていたところを見てみましょう。

理科の気象に出てくる計算の単元の一つ、飽和水蒸気量です。

これは受験生でも全然できない人が多い、苦手としている人が多い分野です。

なぜこれを取り上げたのかと言いますと、実は子どもって意外な所でつまづいているものなんだ、というのが顕著に表れていたためです。

これは授業のときの板書です。

飽和水蒸気量の問題を解説

筆算が書かれているのがお分かりになりますか?

かけ算とわり算の筆算です。

この日は4人に教えたのですが、4人とも計算が合わず。

解き方を照らし合わせてみるとそれは合っている。

さてどこが違うの?

と突き詰めてみると、なんとみんな筆算間違い

この子たちのように、他の塾の子を教えていると、パーセントの意味を理解していないということがよくあります。

そう、これらのつまづいていた部分は応用でもなんでもありません。

小学校で普通に習う内容なのです。

発展的な内容でも何でもありません。

基本的な内容なのです。

もしこれに気付けなければ、みんな飽和水蒸気量の計算はよくわからないまま、公式に当てはめて解くというやり方で覚える事になってしまうのです。

また、割合の計算がよくわかっていないと、ちょっと問題が変わったら解けませんし、計算ミスも多発。

点が取れずに苦手意識を抱えていく事になっていきます。

実は解けない原因は、このように以前の未修得分野が尾を引いていることが多々あります。

しかも

「え?そんな所?」

と驚くようなところもしばしば。

ではなぜ未修得のままここまで来てしまったのでしょうか

その理由は後ほどお話することにして、この状態で「解けないならやりなさい」とていくら言っても、こういう原因で解けていない場合は出来るようにならないんですね。

だから勉強時間だけ増やしても、成績にも結び付かなくなってしまうのです。

でもこういう部分でわからなくなっていることは、塾の先生ならわかるのでは?

残念ながら一人ひとりのこういう間違いまで見てくれる塾は多くありません。

非常に手間がかかるので、そこまで手がかけられないのです。

だから費用を安くできているのですが。

もっとも全くないわけではなく、個別指導なら気付いてもらいやすいでしょう。

しかし、気付いたところで根本的にどうして未修得のまま残ってしまうのか、の部分について解決できなければ、もぐらたたきになってしまうだけなのです。

成績が伸びない親の特徴

成績が伸びない原因は今までも何度かお話ししていますが、その原因は様々です。

10人いれば10人分原因があると思って間違いはありません。

しかしそれでも大まかに大別は出来ます。

ファイでは学習法診断を行っており、多くの成績が伸びない子とその親をみさせて頂きました。

すると、子どもだけではなく、親にも伸びない子の親の特徴があることがわかるのです。

その中でもトップ3に当たる原因をまとめるとこのようになります。

  1. そもそも勉強していない。
  2. 学習法が間違っている。
  3. 親の期待が高すぎる。

①と②は子どもの要因です。

初回の面談にて保護者の方が

お母さん

「勉強はしていると思うのですが…」

と言っている横で、拝借したノートを見ながら

切替先生

「そもそも君、勉強してると言ってしてないでしょ。」

と問い詰めて、親の目の前で白状させた子も何人もいます。

非効率な間違ったやり方をしてきた子も何人も見ています。

問題は③親の期待が高すぎる!

なのです。

実は伸びていても、親の期待が高いとその伸びも目に見えないんですよね。

それゆえ子どもは頑張ったと思っていても、親がそれを殺してしまう

結果、子ども自身もやってもやっても成果が出たことを実感できず、やる気を失っていってしまうのです。

逆にファイで大きく伸びた子の親の共通点として、親が何も言わなくなった、というのがあります。

大きく伸びた後に子に

切替先生

「親は勉強しろ勉強しろって言うの?」

と聞くと、決まってこのような答えが返ってきます。

塾生

「そういえば最近全然言われなくなった。」

塾生

「むしろ勉強してるのに早く寝なさいってうるさい。」

塾生

「勉強しろとも言われないし、テスト見せても小言を言われなくなった。」

塾生

「勉強しろって言われないし、むしろ休みに家族で出かける事が増えたよ!」

そして大きく伸びた親に話を聞くと、決まってこのような答えが返ってきます。

お母さん

「勝手に勉強してるので、何も言う必要がなくなりました。」

お母さん

「あれこれ色々な事を聞いてくるようになったので、私もわからなくて先生に聞いてみてって言って、子どもから教えてもらうことが多くなりました。」

お母さん

「今まではリビングに居座っていて、父親が勉強しろって怒鳴りつけていたのに、今は全くリビングにいないから、父親が部屋まで遊びに行って、追い出されて寂しそうにしています。」

このお話を成績が上がらなくて困っているお母さんにすると、口をそろえて「理想的!」と言いますが、こうなる以前はみな同じ状況だったのです。

その状況から、親の期待を現実とすり合わせていった結果、勝手に勉強するようになっただけなのです。

これはとても大切な事実です。

ガミガミ言い続けている親から大きく伸びている子はいないのです。

親だけ理想を掲げても、子どもはついてきません。

親も今の現状と向き合うからこそ、子どもは自分で踏み出せるのです。

子どもに期待するあまり、上の方ばかり見てしまい、現状が見えていない。

結果、伸びている部分を見逃し、伸ばすチャンスを親自身が殺している。

実はそんなものだったりするのです。

先ほどの飽和水蒸気量でつまづいていた子も同じです。

親の期待に応えて背伸びをし、できるふりをしながら勉強していた。

だから実は出来ていないところに目をつぶり、本当にやらなければならないところを見逃してきたのです。

そして先ほどの①のそもそも勉強していない、②の勉強法が間違っている、も親の理想が高すぎるがゆえということがあります。

つまり、親が求める勉強像に合わせたため、中身のない勉強になってしまっているケース

親が求める勉強法を、実力不相応なのにやってしまっているケース

一見子どもの責任に見えますが、根本的な原因は親なのです。

以前中学受験の子で、親の叱られて、こんなことを言った子がいました。

塾生

「点数じゃなくて私を見てよ!」

まさにその通りだと思います。

点数なんて赤の他人でも見て評する事が出来ます。

親には、親にしか見えない部分があるはずです。

そしてその中に、成績を伸ばすきっかけがあるはずなのです。

それが見えないようでは、親とは言え、とやかく言う資格はありません。

むしろ、あなたのせいで伸び悩んでいると言っても過言ではありません。

もし、どうすればいいのかわからなければ、学習法診断をご利用下さい。

あなたのお子さんの現状を、伸びていない原因をハッキリさせることができます。

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