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教育には競争が必要なのか?社会主義から考える競争の必要性と受験戦争。

社会主義とは?

さて,聞いたことはあるとは思いますが,あなたは社会主義とはどういうものか説明できますか?

社会主義とはみんな平等を目指した国家体制です。逆に言うと競争をなくしていく社会を目指した体制です。競争がなくてみんな平等とか理想的ですよね!まさにユートピア!そんなみんな平等を目指して作られた国があります。はたしてこの国はどうなっていったのでしょうか?

社会主義を目指して作られた国として有名な国は,ソビエト社会主義共和国連邦です。今は崩壊してロシアになっていますよね。そう,つまりみな平等を目指した社会主義は失敗してしまったのです。

なぜ社会主義は失敗する?

なぜ失敗してしまったのかというと,社会主義体制において,みな平等とする一番わかりやすいのが給料です。労働者の給料が違うから競争が起きてしまうと考え,職種ごとに給料を決め,全員一律の給料としました。

これぞ平等!
競争がない世界!

しかしこの平等こそが不平不満を生んでいきました。

「あいつはお酒飲みながら働いててずるくない?」
「あいつなんてただ座ってるだけで何も仕事してないよ。」

そう,働いても働かなくても給料が一緒だったため,真面目に働いている人達から不満が出始めたのです。

「頑張っても頑張らなくても給料変わらないんだし,俺もサボろ。」

こうして頑張って働く人がどんどん減り,どんどん商品の品質も劣化,誰も買わなくなってお金が回らなくなり,国が破綻していったという訳です。

そう,ポイントは「平等はやる気を失う」という事です。勉強とはちょっと違うのではないかと思うかも知れませんが,勉強も大して変わりません

競争がないとやる気が育たない?

教育においても成績という比較,競争があります。それゆえ親はあおり,子どもは頑張るのです。逆にいえば,勉強に競争がなくなってしまえば,子どもはやる気を失います。勉強を全くやらない子はまさにその典型ですね。競争に参加する気がなくて,最初から諦めて捨ててしまっている訳です。

つまり,教育においても競争はある程度あった方がいいという事です。よく「成績での比較は友達関係が悪くなる」とか「子供を点数で評価し,比較するのはよくない」といった話を聞きますが,あなたはなぜ勉強するのでしょう?なぜ勉強させたがるのでしょう?少しでもいい学校に入ってもらいたいからですよね?ほとんどの方が社会に出た時に少しでも有利になるように,そう考えていらっしゃると思います。

入試は結局のところ競争です。どんなに綺麗ごとを並べても,いい所に入ろうと思い,勉強させる事は競争社会に身を置かせる事に他なりません。言いかえると,本当に競争社会に巻き込ませたくないと考えるなら,入れる所に入るべきであって,選ぶべきではないということです。

世界で一番成功した社会主義国家

さて,話を社会主義に戻します。先ほど社会主義は失敗したという話をしましたが,実は社会主義で成功している国もあります。

それがなんと日本なのです。

「え?全然平等じゃない!」

とお思いでしょうが,実は日本は世界からみて,

「世界で一番成功した社会主義国」

と言われているのです。これは戦争中の大空襲で荒れ果てた大地から,東京オリンピックに至るまで,国が主体となって事業を行い,急激な経済成長が続いたことに由来します。つまり,社会主義が絶対にダメという訳ではないということです。しかし,残念なことに,社会主義でここまでの経済発展を成し遂げた国は他に例がありません。日本を真似して経済成長を成し遂げた,シンガポールベトナムは日本型社会主義と言えるかもしれません。

なぜ日本の社会主義は成功したのか?

社会主義(平等)という考え方は重要です。しかしそのために労働者がやる気を失ってはなりません。逆に行き過ぎた競争社会では,過熱しすぎて経済が破綻します。

大切なのはバランスですね。日本がうまく言ったのはこの部分だと言われています。

勉強に関しても同様です。大切なのはバランス。友達も含め,ある程度の競争意識を持たせる事は必要です。しかしそれが行き過ぎて険悪なムードになってしまうのはいただけません。特に親が比較すると子供の反感を買っていい事がないですからね。しかし最近はプライバシーだ何だかんだと,少々過保護な気もします。子どもに自覚させる競争意識ぐらいは与えた方がいいでしょう。

もしそれでもやはり競争させたくないという場合には,通信教育や市販教材でのんびり自分のペースで勉強させる事がお勧めです。もしくは個別指導ですね。しかしその場合も予め事情を説明しておかないと,先生は成績を上げるために頑張ってしまいます。成績を上げる事だけが勉強の目的ではありませんから,後ろめたさなんて感じる必要などありません。必要な事,家庭の考えや方針をしっかりと伝え,
お互い納得のいく所を探しましょう。

なお,PHIでは競争は大切だと考え,わざとあおることはありますが,そもそもあおっても意味がない,逃げるだけの子に関しては,自分が望むまで競争はさせません。この場合,まず行うべきは思考の改革であって,競争することではありません。勝ち方も知らないのに競争をしても負けるだけですからね。

もし競争の場に放り込んでも大丈夫だと判断した子に関しては,ガンガンあおって勝てるようにしていきます。いずれにしても,まず子どものやる気ありきで指導しているため,一般的な指導よりものんびりしています。しかし形が整ってお子様のメンタルも強ければ,競争の中に入れて一気に伸ばします。PHIの子が20%未満の合否判定にもかかわらず合格して,さらに進学先でも伸びていくのはこのためなのです。目先ではなく,その先をお考えの方はぜひPHIにご相談下さい(^^)/

アドバイスするコールセンターの女性のイメージ

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