ミスと理解に相関性はない
満点が取れればそれに越したことはありません。
しかし些細ミスで満点を逃す事も少なくありません。
その点数を見たとき、思わず
「そんなミスしたの?もったいない…」
と言ってしまいがち。
しかしどんなに簡単な問題でも、満点を取ると言うのは簡単なようで意外と難しいのです。
例えば、あなたは足し算は出来ますよね?
なら足し算の計算で絶対ミスはしないと言い切れますか?
足し算100問テストをやって、3分で満点取る自信はありますか?
中には計算にとても自信がある方もいらっしゃると思いますが、そういう方は除きます。
特別それだけに特化した訓練をしていない方の話です。
実際にやってみればおわかりになると思いますが、大人でも意外とミスをするはずです。
単純計算のミスは先生ですらやらかします。
だからと言って、足し算できない事になりますか?
「私は足し算ができない」そんな事言う人はいないですよね?
ミスなのか、理解不足なのか
小学生、中学生のミスもこれと同じ。
理解はしているのにミスしてしまう事は多々あります。
注意力が散漫な分、大人よりもミスが多いのも当たり前。
満点を取り逃した時、一番大切なのはここです。
理解しているのに逃したのか、それとも理解出来ていなくて点にならなかったのか。
もちろん満点取れるに越したことはないので、受験を意識するなら、
「こんな取りこぼしするなよ、もったいない!」
という事になります。我々もそのように声をかけます。
保護者が話すべきなのはミスについてなのか?
しかしそれは受験という特殊な状況における戦略の話であって、大局を見るべき保護者の方がそのような声かけをするのは望ましくありません。
しかもほとんどの場合、単純に「もったいない!」で話が終わって、それをどうすればいいか、まで話せていないのです。
結局子供は何の対策もないまま
「あーぁ、もったいないことをした。」
「ミスしちゃった」
と言って何度でも同じことを繰り返します。
同じ話をするにしても、ファイではその先を話しますし、対策も立てます。
ミスとは言え、やはりミスの傾向には個性が出るので、そこをどうすれば減らせるのか、ここまで話していきます。
こんなことを言っては元も子もないのですが、ハッキリ言ってミスは親レベルでどうこうできる話ではないのです。
どれだけ頭がいい子でもミスはします。
違うのは、どのレベルのミスをするか、ただこれだけです。
そしてこのミスは性格に基づいたものが多く、その性格を作り上げてきたのは、他ならぬ家族、家庭環境です。
よって親にはミスを減らすことはできません。
たとえどれだけ正論を述べようとも現実的ではないのです。
ミスを減らすなら、ミスの原因を作っている性格そのものにもメスを入れる。
それができるのは我々のような外部の人間だけです。
最も普通の塾は性格まで加味した指導はしてくれませんが。
点数より重要なことを見せてあげる
そしてもう1つ。
私は点数を大して気にしていません。
気にするのはミスの原因です。
ファイの生徒も満点取ります宣言をしてきますが、実際に満点を取ってくる子はなかなかいません。
年に数回程度です。
90点台ならわんさかいるんですけどね。
100点を取る事にも意味はありますが、宣言をして、努力する方が意義があることだと思いませんか?
うまくいった父親の声かけの例
最後に素晴らしいお話しを聞けたのでご紹介したいと思います。
「内容は理解していて惜しい間違えをしただけなんだから、100点と変わらないよ!」
これはおしいミスで満点を逃した子に、父親がかけた言葉だそうです。
母親ではなく父親です。
父親は数字に細かい方が多いので、なかなかこういう言葉をかけてあげられる方っていらっしゃらないんですよ。
この子はこの後も満点を取ることはありませんでした。
しかし、実は苦手だった数学の話なんですね。
苦手な数学を克服して、あと数問で満点の所まで毎回持って行くようになったのです。
実際に満点は取れなくても、これだけでも十分大成功です。
確かに数字は大切ですけれど、大局的に見て逃した満点を責めるよりも、子どもが次に向かえる言葉をかけてあげる事の方が大切ですよね。
ミスやあらさがしはプロに任せて、親だからこそ見える視点で話をしてあげると、子どもは自分で次に向かって頑張りますよ。
ファイでは子どもへの声掛けの仕方も親にアドバイスしています。
声かけで悩んでいらっしゃる方はぜひご利用下さい(^^)/
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