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本当に集中力がないのか?
このような話は枚挙に暇がありません。
こぞっていうのは「集中力がない」。
しかし本当に集中力がないのでしょうか。
実はそうではないのです。
集中力がない原因はハッキリしているのです。
しかし先生は誰も教えてくれません。
なぜならそんなこと言うと、お客さんを失うことになるから。
でもそれを知れば、超簡単に子どもの集中力を鍛えることが出来ます。
そんな裏話をお話します。
子どもに集中力がないのはあなたのせい
断言します。
間違いなく親であるあなたのせいです。
なぜなら、本来子どもはとんでもない集中力を持っているからです。
問題は何にその集中力を使っているのか。
そしてその集中力を使う場面を親が認めていないせいで、集中力が伸びないということです。
いつまでもテレビを見ている
いつまでもテレビを見ているというのは、テレビにずーっと集中しているとも言えます。
子どもの好奇心というのは思ったよりも単純で、
- 新しいものへの興味
- 試したい興味
- わくわくすることへの興味
この3つしかありません。
いつまでもテレビを見ているという事は、そのテレビに新しいもの、試したいもの、わくわくする何か、に心を奪われているからであり、そこに集中しているからです。
この内の何に興味を示しているのかを見極めて下さい。
それが勉強に対する集中力への突破口になります。
いつまでもゲームをしている
これもテレビと全く同じ。
いや、むしろ単純でしょう。
試したいことへの興味が尽きず、集中しているのです。
試したいことがあるという事は、トライアンドエラーの繰り返しをしているということになりますので、思考力は十分強化されていることになります。
最も単純作業のゲームとなると何を学んでいるのか慎重に考える必要がありますが、集中できるゲームというものは、何かしら試しているということでもあるのです。
いつまでもぼーっとしている
いつまでもぼーっとしていると、何も考えていないんじゃないかと思うかも知れません。
しかし、実際何も考えないというのは想像以上に難しく、本当に無の境地にいるのであれば、それは禅の極みに達したことになります。
禅は何度となく訓練をして、無我の境地に持って行きますからね。
それを訓練なくして身に着けているとしたら、それはもう仏の道に近いわけで、そちらの世界にいく素質があると言えるでしょう。
そんなわけありませんね。
つまり、ぼーっとしているようで何かしら考えているのです。
考えているのですが、子どもの考えていることというのは、大人が思考しているのとは全く異なり、わけのわからないことをあれこれ考えるのです。
これは現実世界と理想の世界のギャップを埋めるのに役立ちます。
ぼーっとしている時間で、できもしない空想を沢山思い浮かべて、その内のいくつかは実際の行動に出てくる。
そしてその行動の結果からフィードバックを受けて、現実を知る。
この繰り返しがシミュレーションの精度を高めていきます。
また、思考実験を繰り返すことで、一歩引いたものの見方ができるようになります。
大人が仕事に疲れて息抜きでぼーっとしているのとはわけが違う、大切な時間なのです。
いつまでも歌って踊ってる
何回もやってて飽きないと?と思うぐらいずーっとエンドレスで同じ歌、同じ踊りを繰り返す子がいます。
大人からするとそれ以上学ぶところがないため飽きてしまいます。
しかし子どもは繰り返すたびに何かを発見しているのです。
その発見が面白いからやめられない。
少しでも音程を合わせるようにしたいとか、少しでも気持ちを近づけたいとか、心が躍る理由は様々。
どんな理由だとしても、飽きているあなたよりもよく学んでいるのは間違いありません。
そういえば私の弟が、ずーっと「となりのトトロ」を見ていましたね。
毎日毎日、ずーっと歌って、セリフを言って、1年以上飽きずに毎日。
親は「とんでもなくバカなんじゃないか」と言っていましたが、「すごく楽しそうだからいいか」といって毎晩付き合っていました。
東大に行きましたけどね。
わけのわからないことをずっとやっている
子どもはそういうものです。
大人には理解できない行動をずっとしていることができます。
しかしそれはあなたが子どもの頃もしていたはずなのです。
覚えていないだけで。
ただ虫が歩いているの見てる。
ただ物を並べてみてる。
ただいじってる。
ただ乗ったり降りたりしてる。
ただ踏んでみる。
子どもに聞いても「いや、何でもない」と言ってよくわからない。
でもこれは今の思考をどう表現していいのかがわからないだけで、何かしら考えているのです。
大人には見えない「何か」が見えているのです。
大人の集中を押し付けるから集中力がなくなる
子どもは基本的に寝ているとき以外、何かに集中しています。
大人が「集中していない」「ぼーっとしている」「遊んでばかり」というのは、大人に子どもの集中が見えていないだけ。
大人は自分の都合で「勉強に集中して欲しい」という希望が、「勉強以外は集中ではない」という捻じ曲げた解釈を作り上げているです。
そのため、子どもが集中していることを集中とは認められない。
認められないから、大人が集中して欲しいことをやらせようとする。
ゲームをしている子に「いつまでゲームしているの!」
ぼーっとしている子に「早くご飯食べなさい!」
テレビを見ている子に「さっさとお風呂入ってきなさい!」
歌って踊っている子に「いい加減やめなさい!」
子どもは集中していたのに、いつもその集中を切ってきたのは、親であるあなたなのです。
それを「集中していない」「すぐにたち歩く」「すぐ飽きる」だなんて、都合が良すぎると思いませんか?
集中力がある子にしたければ、集中している時間を妨げない
子どもが集中力を発揮する場面は大人の理解を超えています。
しかしそれを理解できなくても、集中しているのかどうかぐらいは見ればわかるはずです。
何に集中しているのか、何を考えているのかなんてどうでもいいのです。
何かに集中している時間を中断させるようなことをしなければ、子どもの集中力はどんどん磨きがかかります。
そして集中しているときの思考力は凄い。
吸収力も半端ないし、理解力も凄い。
この力がいずれ勉強に生きてくるのです。
このベースが育っていない子にいくら机上の勉強をさせたって、伸びしろは大してありません。
吸収力も理解力もないのですから。
今あなたの将来像の都合でやめさせるべきか、子どもが伸びている時間を見守るべきか、この2択といっても過言ではないのです。
もしそのまま集中し続けたら、どうなるか心配…
面白いことに、集中力がないという相談をしてきた方にこの話をすると
「そのまま集中し続けたらどうなるんですか?」
と言い出すのです。
あなた、さっき「うちの子は集中力がない」って言ってたじゃないですか。
集中力がない子が続けるわけないでしょう。
結局自分の視点でしか見えていないので、矛盾だらけなのです。
でも心配いりません。
どちらに転んでも、あなたの望みは叶います。
そのまま集中してのめり込んでいった場合
あなたの希望通り、集中力がついていることがわかります。
この場合、長い人生において一時的に成績に支障をきたすことはあるかも知れませんが、集中できるという事は、その力を他にも向けられるということです。
普通に生活していれば、その集中力を他のことに使う機会は必ず訪れます。
それが巡り巡って、勉強にも活かされるようになります。
飽きて他のものに移った場合
放っておいたら他のものに興味が移ってしまった場合、あなたの心配するのめり込みにはならなかった、ということです。
この場合、集中力がないことが証明されてしまったと思うかも知れませんが、そうではなく集中する対象が移っただけです。
こういうタイプの子は何にでも興味を示しやすいので、勉強に興味を示す確率も高くなります。
もっとも机に縛り付けようとして気持ちを逃がしてしまうと、興味を示してくれる確率はぐんと下がってしまいますが。
放っておくのではなく、見守る
時々「見ないようにしよう」「見なかったことにしよう」という方がいらっしゃるのですが、それは放置、放任です。
放置、放任はお勧めしません。
無関心は子どもの心に闇を作ります。
どんなに集中しているとき、たとえ親の呼びかけが無視されたとしても、子供は必ずどこかのタイミングで「認知」を求めてきます。
このタイミングは逃さないようにして下さい。
このタイミングでしっかり認知さえしてあげれば、子どもの心は離れていきません。
認知してもらえれば子どもは満足するので、親の言葉が子どもに入りやすくなります。
見守る辛さはよくわかりますが、そこは子どもに合わせて頑張って下さい。
中断させるのと、心おきなく続けさせるのとではどちらが得か?
感情、親の未来像は抜きにして冷静に考えて下さい。
中断させれば集中力が失われます。
やる気も失われます。
親はいつまでも子どもをあおりつづけなければなりません。
心置きなく続けさせると、子どもはいつまでたってもやめません。
そのため集中力が育まれます。
もちろんすぐには成績に結び付きません。
成績に結び付くとも限りません。
しかし集中力がつけば、高確率で勉強もできるようになります。
大変なのは見守る負担。
あなたはどちらの方が得だと思いますか?
子どもが何かやっている時に何か言いたくなってしまったら、この記事を見返して冷静に判断して下さい。
そして、イライラはLINEの公式アカウントにぶつけて下さい。
ファイはあなたの子育て「今どうするべきか」をサポートします(^^)/
「うちの子は集中力がなくて、勉強していてもすぐ立ち歩くから、いつまでたっても進みません。」
「勉強し始めたかと思うと、すぐに別のことを始めるんです。」
「スマホやゲームならいくらでも集中してやっているんですけれど…」