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「勉強した!」と言い張る子ども
全く勉強している様子がない子ども。
でも「勉強したの?」と聞くと「した!」と。
でも実際はやってない。
先生にも宿題はやってないと言われる。
どうして子どもは勉強してないのにしたと言い張るのでしょう?
以前書いた記事とも関連があるため,こちらも合わせてお読み下さい。
⇒ なんで子どもは勉強してないのに勉強したって言うの?
勉強に対する意識のズレが「やった」を生む
子どもが「やった」というのに,親が見てもやっていない。
これは親と子の勉強に対する意識のズレが関係しています。
親が考える勉強とは、結果が出る勉強を指す事が多いはずです。
しかし子どもの考える勉強とは,指示されたページやプリントを埋めておく事なのです。
答えを写そうが何だろうが,言われた物が埋まっていれば勉強した事になってしまうのです。
自分が子どもの時の事を思い出すと,そういう経験ありませんか?
子どもの勉強に対する意識レベル
子どもの勉強に対する意識は次の5段階にわけられます。
レベル1:指示されたページやプリントを埋めるだけ。
レベル2:丸付けをする。答えを書く。
レベル3:解説を写す。
レベル4:自分は何がわかっていなかったか考える。
レベル5:ちゃんと理解したか確認する。
レベル1
小学生はほとんどの子がレベル1(指示されたページやプリントが埋めるだけ)です。
このレベルの子はすぐに「勉強終わった!」と言うのでわかりやすいでしょう。
このレベルの場合は,勉強させるよりも,勉強とは何か,というところから実感させる必要があります。
もちろん話したところで理解できません。
この子の趣味,興味から勉強することを学ばせるのがいいでしょう。
ハッキリ言って,そのまま勉強させても無駄なレベル,一方的に教えられる塾に行っても意味がないレベルです。
レベル2
小学生でもそこそこ意識が高い子,中学生ぐらいになるとレベル2(丸付けをする。答えを書く。)になります。
相変わらず「勉強終わった!」と言うのが早いので,これもすぐわかります。
このレベルの子は,見た目を整えることぐらいできますので,ノートの取り方を指導していくことができます。
しかしとても面倒くさがるため,ノートを取る意味,整理する意味を理解させなければなりません。
このレベルになれば暗記することぐらいまでできますが,それ以上のことは期待できません。
よって記憶力の限界がそのまま学力の上限になります。
レベル3
レベル3(解説を写す)ぐらいになるとある程度勉強量と成績が連動してきます。
時間ばかりかけて成績になかなか反映されないのもこのレベルの子が多い。
学年が上がるに連れてやる事も多くなりますからね。
時間数が増えないと成績も伸びないのです。
この段階の子は,まとめの仕方を教え込んでいくことにより,学習時間と成績が結び付くようになります。
ただし,ポイントを押さえられていないことも多いため,時間が有限なのであれば,効率はアドバイスをもらえる環境に置くといいでしょう。
塾に通って効果が期待できるのは,このレベルからです。
ただし,このレベルの子にクラスアップは望めません。
レベル4
レベル4(自分は何がわかっていなかったか考える)ぐらいの子になると要領がよくなります。
要領がいいというより,最低限やるべき事をちゃんとわかってるだけなんですけどね。
このレベルになると勉強時間を増やすだけで成績が上がりやすくなります。
ただし,勉強のペースは非効率なことが多く,テストに間に合わないこともしばしば。
しかし長い目で見れば,目の前のテストに無理矢理合わせて勉強法を崩すよりも,長期的な目標をクリアできる方が,後々挽回が効きやすくなります。
レベル5
レベル5,ちゃんと理解しているか確認する所まで自分で出来る子は放っておいても成績は心配ないでしょう。
考えるクセがちゃんとついているので,やればやるだけ身になっていきます。
つまり,このレベルの子がうまくいかないとすれば,戦略と実行力に問題があるということです。
勉強方法の土台はできています。
勉強の環境については一概にいえません。
受験に間に合わせるだけの環境があるかどうか,それだけです。
最も,ただ間に合わせて,進学後について行けないようでは意味がありませんが…
子どものレベルに合わせて話すことが大切
子どもと勉強の話をする時にはどのレベルにいるのかは認識しておいた方がいいでしょう。
どのレベルにいるのかによって対応の仕方が異なります。
子どものレベルに合わせて話をしないと,まず聞いてくれません。
そしてこのレベルを口で言ってわからせるのも容易ではありません。
これこそ学校や塾の先生にしっかりと相談すべきです。
勉強しなさいって言わなくても子どもは勉強するようになります。
親がその方法を知っているかどうか,ただそれだけです(^^)/
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