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ご質問内容
「テストが近いのに勉強しないでテレビを見ている子やリビングでくつろいでる我が子を見るとついつい『いい加減勉強しなさい!』と言ってしまいがちですが,言っても結局勉強しないか,勉強したしてもすぐやめてしまうかで,結局ほとんど勉強できていません。どう扱えばいいのでしょうか?」
基本的に聞いてくれないもの
勉強しなさいと指摘して,ちゃんと勉強時間を確保できる子は問題ありません。
こういう子は「やりたくない」という気持ちもあるのもしれませんが,時間の管理が甘いだけという事も結構あります。
時間管理を意識させるためにも軽く指摘してあげて下さい。
勉強しなさいと指摘しても言う事を聞かない場合。
特に反抗期に入ってしまっている場合はいくら言っても聞かないので,言うのを諦めるのが賢明です。
なかなか気持ちがおさまらないかも知れませんが,冷静に考えて頂ければ,「勉強しなさい」と言う事で,親として自己満足に浸っているに過ぎない事がわかると思います。
強制されてやる勉強の効率がいい訳ありませんし,下手したらやっているフリをしているだけという事も少なくありません。
結局ほとんど効果が上がらない勉強を指摘する事で,強制的に時間を確保しているに過ぎないのですから。
言わなければやるの?
では言わなければ勉強するようになるのでしょうか?
残念ですが,やるようにはなりません。
言ってもやらない,言わなくてもやらない。
それなら諦めるしかないという事でしょうか?
決してそんな事はありません。
即効性はないのでじっくり待つしかないのですが,指摘しない事で子どもの自主性は間違いなく育てられるのです。
そもそも言われるからやらなくなる
親が指摘する事により,子どもは自分でもわかっている事を指摘されるので,イラつくのです。
イラつくから勉強が嫌いになる。
嫌いだからやらない。
やらないから「勉強しなさい」って言われる。
こういう悪循環に陥っているのです。
そのため,指摘しない事により,この悪循環を断ち切る事はでき,指摘されないので,子どもは自分自身で考えなければいけなくなります。
言っても言わなくてもやらないなら…
ただやるまで待つのみです。
もっとも先程も話した通り,即効性はありません。
気長にじっくり機会を待つ必要があります。
すごく根気がいりますし,親としては「いつになったらやるんだ!」とストレスがたまるとは思いますが,自分でやり出した時は強いですよ!
ほっといてもやるようになりますから,今まで言い続けていたストレスから解放されますし,自分からやっていますので,成績も伸びやすくなります。
親としてできることは?
自分からやり出すのを待つ以外に親としてできる事はないの?
あります。
やり出す可能性がある布石はしっかりと沢山打ってあげて下さい。
例えば,小テストなどはそのきっかけが作りやすいと思います。
小テストは勉強すれば点数が取りやすいので,先生からしっかりと指示が出ていれば,普通は勉強してくると思います。
そういうタイミングで,時間が短くても大げさに褒めまくるのです。
そうするとだんだんと勉強時間が長くなっていきます。
きっかけがない場合は?
そういう小テストも全くやらない場合はどうすればいいのでしょうか?
ここまできたらご家庭で何とかするのは諦めて下さい。
ゼロだとは言いませんが,意識が変わって自分からやり出すきっかけはご家庭にはほとんどないと言って間違いないでしょう。
家にないのなら,外に求めるのみです。
つまり,学習塾に通わせるなどして,強引に外の勉強する環境にたたき込むのです。
親が指摘するとウザがられることでも,先生に指摘されれば素直に聞く事も多いでしょう。
勉強をやり出すきっかけとして,友達を意識させる,子供が興味を持っているものを徹底的に追及させてみる,兄弟を活用するといった方法もあります。
兄弟というのは意外と効果があります。
余程仲が悪くて通常会話が全くないという事がなければ,お互いに勉強に関して良い関係を築ける事も多いでしょう。
毎年のことですが,PHIでは年下の妹や弟が,PHIで教えている兄や姉に感化されて頑張り出したという話を数名お聞きします。
やらぬなら やるまでまとう ほととぎす
「勉強しなさい」と言うのは簡単ですが,直接言ってもなかなかやるようにはなりません。
それよりも周りの環境を変えていくという方が現実的です。
ここはひとつ,直接指摘するのをやめて,勉強をやり出す『布石』をぜひ作って行く方向で進めてみてはいかがでしょうか。
どうせ言い続けてもやらないのですから。
PHIではお子様との接し方や教育に関する相談も受け付けています。
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