日本初!勝手に勉強する子ができる塾

管理しきれないなら見るべきじゃない。実際にあった受験管理における弊害。

子供のしつけに悩む母親

子どもの勉強時間を管理してきたケース

子どもに宿題をやらせたいと思うあまり、宿題から計画まで全てを管理しようとする方、いらっしゃいますよね。

みんなそうしてるとか、そうしないとやらないとか、そういう話もよく聞きますが、今回は中途半端な管理が及ぼした弊害について3つのケースをお話致します。

まずは1人目。

小学生に入りたての小さい頃から勉強時間を決められて、その時間通りに、言われた通りの勉強をしてきた子。

この子は特に反抗することもなく、それが当たり前のこととしてその環境を受け入れてきました。

塾にも早くから入れられ、何も疑うことなく中学受験への道を進んでいました。

最初こそうまくいっていましたが、小4、小5と進むにつれて成績が低迷。

親は次第に焦り、家での勉強時間をどんどん増やしていきました

しかしそれでも成績は上がることはなく、維持したか、一時的に上昇した程度。

そのため個別指導も併用しながら授業時間の確保をすることにしました。

ところがこうなると教育にかける費用が足りなくなってしまうため、親は働く時間を増やすことにして、子どもの塾代を稼ぐようになりました。

すると今まで管理していた子どもの勉強を見る時間が少なくなり、いつ何をやらせるかの計画が実際の子どもの生活と合わなくなってきてしまいました。

結果、小5の秋には何とか保っていた成績が急落

しかしそれでも親は管理が足りないと思い、分単位で何をやるかの計画を立て、家にいるときはずっと横について勉強をさせるような生活をしていました。

そして迎えた小5の冬。

急落したままの成績は一向に戻らず、クラスも下げられてしまい、親も子も疲労困憊

私の所に相談に来ました。

この原因については後ほどまとめてお話するとして、次のケースにいきましょう。

宿題のチェックをしていたケース

2人目の紹介。

この子は中学受験の準備は普通な方で、小4のスタートから中学受験を見据えた塾へ通っていました。

その塾は宿題が多いことで有名で、親が宿題を管理しないとやり切れないという話がクラスで出回っているほどでした。

そのため、みんな子どもの宿題を管理していたのですが、この子の親は共働きで、親が帰って来る時間も遅く、横について管理するのが難しい状況でした。

そのため、その日やったものを親が返って来てからチェックして、バツがついているところを翌日勉強しなおしておくように指示。

場合によっては塾の先生に直接できていないところをお知らせし、見てもらうようにしていたそうです。

実はこの子は最初からそこまでいい成績を取っていたわけではなく、中の下くらいの成績からスタートしました。

親としてはやはり期待はしてしまうものの、ほとんど専業主婦で横について教えている親が多い塾ということもあり、過度な期待はせずに、学べることを自分で学べるようになってくれればという思いでやらせていたそうです。

それでもやれることはやってあげたいという思いで宿題チェックだけはとしていたのですが、成績は徐々に下落

周りの子と環境が違うだけにしょうがないと思ってはいても、小5で下の下まで落ちてしまい、塾の先生にも管理できないなら中学受験を諦めた方がいいといったことまで言われ、別の道を探すことにしたところファイを見つけました。

親が家で授業をしていたケース

3人目。

この子はほぼ毎日個別と集団の併用で塾へ通い、土日と、平日の塾から帰ってきてから寝るまでの間は親が横について勉強するという生活をしていました。

親もそのつもりで仕事を調整し、子どもが家にいる時間は極力家にいて教えられるようにし、どうしても難しい日は旦那さんも協力して、どちらかは家にいる体制を作る程の力の入れようでした。

親は子どもが帰って来ると、まず塾でやったものと宿題をチェックし、横で一緒に宿題を解いたそうです。

そして子どもが詰まるとすぐさま教え、テンポよく解かせることで量が多い宿題も何とかこなしていけていました。

そのおかげか小4、小5と順調に成績は伸び、クラスも上がっていったそうです。

ところが小6で一番上のクラスに上がった時から異変が起き始めました。

今まで通り宿題を見ていましたが、宿題が終わらなくなり、突然の急落

親は終わり切らないせいだと思い、仕事を削って、さらに料理や掃除といった家事の時間すら削り、横について教える時間を確保するようになりました。

それでも成績が伸びることはなく、せっかく上がったクラスから転落。

しかしそれでも下げ止まらず、算数に関しては一番下のクラスのレベルにまで落ち込んでしまいました。

その落差は偏差値で実に25。

4教科偏差値も15近く落ち込んでいました。

最終的にこの状況に見切りをつけて、ファイに問い合わせの連絡が来たのは小6の夏も終わり、もう秋が始まったころでした。

原因は勉強に対する認識の甘さ

いずれの親も頑張っていない訳ではありません。

むしろ頑張りすぎともいえる努力でしょう。

しかしそれでも急落という結果を迎えています。

その原因は、勉強というものに対する認識の甘さなのです。

甘いと思っていないから頑張っているつもりなのでしょうが、そもそも根本がズレているのです。

何のために塾に通わせているんですか?
受験に合格させるため?
成績を上げるため?
勉強させるため?
将来の幅を広げるため?

そんなの全て綺麗ごとです。

子ども自身が通いたいから通う、それ以外は親の自己満足に過ぎないのです。

教えるのも、宿題をチェックするのも、親自身が安心を得たいための自己満足に過ぎないのです。

子どもに任せたら心配だから、塾だけだと安心できないから、他の子に勝って欲しいから、どこまでできるようになったのか知りたいから。

それらの不安を払拭したいから親自ら手を出さないと気が済まないのです。

きっと「それは違う!」「そうじゃない!」と言うでしょうね。

でもこれを直視できなければ、どれだけ頑張っても子どもは伸ばせません

親が管理すると見につかない

勉強時間を管理しようとしたケース。

これは確かに親が関与できている間はうまくいきましたが、親が管理できなくなった時点で子ども自身の判断能力は皆無に等しく、言われたことしかできない状況にありました。

つまり子ども自身が何をするべきかわからず、親が方針を見誤っていったことで成績につながりにくくなってしまい、成績が下がったのです。

子どもはそれについて何も思っていませんし、何が悪いのかもわかっていません。

親が満足するように、親の言った通りやってきただけなのですから。

そして親が時間と量を重視いていたことも急落の要因になっていました。

時間と量だけでは記憶はコントロールできないのです。

そのためところてん方式に抜けていってしまい、ただ言われたことを言われた時間に行うだけの状態で、勉強そのものに中身がなくなってしまったために急落を招いたのです。

親が宿題のチェックをしていたケース

親が宿題をチェックする、ましてそれを親自ら計画してお願いするという状況は、受験のプロである先生が何をやるべきかという判断を殺してしまい、「親が満足するならそれでいいか」という状況を作り出すのです。

もちろん何をやらせるべきかわかっていない先生ならアプローチをした方がいいということもありますし、先生とて家での様子までは見えませんから見えていないこともあります。

その場合は状況をお伝えして相談するというのは有効な方法ですが、先生に指示を出すならプロに任せている意味がありません

さらにこのケース、親が見ているようで見えていないことがかなりあるのです。

実際この子の場合は親は細かく良く見ていました。

ちゃんと出された宿題をどこまで終わらせているのかも把握していましたし、どんな問題を間違えているかも把握していました。

しかし宿題チェックで大切なのはそこではないのです。

大切なのはどこができているかではなく、何を学んだのか、です。

丸がついているからできているわけではないのです。

この子は丸がよくついている単元を親はできていると思い込み、バツがついている単元を選んで教えてもらうようにしていましたが、実は丸の単元は理解していたのではなく答えを写していただけだったのです。

よくわかっていなかったけれど、丸がないと怒られる。

でも全部丸にすると疑われる。

だから単元でわけで丸バツを分配していたそうです。

これは私が分析してすぐに判明し、その場で本人に聞いたところ白状しました。

親は驚愕し、涙を流していました。

今まで自分がしてきたことは何だったのか、と。

やらないこと、手を出さない領域をハッキリさせること

頑張っている親に対して酷い言い方かも知れませんが、素人がプロの領域に手を出すべきではないのです。

プロですら見抜けずに「頑張っているのに何で成績が下がるんでしょうね。」なんていうアドバイスをする先生すらいるぐらいですから。

結局、子どもは親が手抜きを見抜けないとわかればさらに手抜きをするようになり、急落へとつながっていくのです。

親が教えていたケース

親が隣について教えてくれるなら、子どもは考える必要がなくなります

でも親はテストの最中に横についていてあげられないではないですか。

結局テストは自分で挑まなければならないにもかかわらず、親が常についている環境で勉強していたため、親の頭がなくなった、もしくはレベルについて行けなくなった途端にそこを限界として急落することになるのです。

この子を受け持って、私は解けない時にしてくるアピールを無視していました。

「いくらアピールしても教えないよ。先生が勉強してどうするの?あなたの勉強でしょ。」

もちろん本当に何も教えないわけではありません。

そういう時にどう対処するかを教えていきました

最初1ヶ月は

「先生は何も教えてくれない」

と親に訴えていました。

現状を全て話し、方針もお話した上で受け持っているので、親はクレームを言ってきませんでしたが、それでもずっと

「私が教えなくて大丈夫でしょうか。」

と言っていました。

残念ながら入試には間に合いませんでした。

でも一応合格できればめっけものという学校にはひっかかり、進学。

半年ほどかけて勉強に対する姿勢を親子共に改善。

中学に進学してからは自分で勉強するようになり、成績も伸びていきました

中途半端な管理が子どもをダメにする

これらの話、うちの子には関係ない、珍しいケースだと思っていませんか?

いいえ、そんなことはありません。

これらは全て、レアケースでもなんでもなく、むしろ普通に中学受験生あるあるな話なのです。

先程の保護者様は決して手抜きをしたわけではありません。

むしろ教育熱心な方だと言えるでしょう。

しかしやはり踏み込んだ管理が中途半端だったため、かえって入試まで引っ張れなかったのです。

もし管理で引っ張るのであれば、親は働きに何て行かずにずっと子どもを見ていなければなりません。

しかし家事に仕事にと大忙しの親にそこまでできるはずがありません。

能力を超えた管理をしようと思っても破綻するだけです。

だからその道のプロがいるのです。

親は親であり先生ではありません。

親は親にしかできないことがあるのです。

まずはそれに専念すべきでしょう。

成績や偏差値に一喜一憂せず、どしっと構えて、子ども本質を見てあげて下さい

自分の子は特別と思いたくなる気持ちはよくわかりますが、根拠もない盲目な期待、自主性を伴わない管理は子どもの人生を大きく狂わせます。

残念ながら、これらは親の責任以外何物でもありません。

どうしても塾に任せておけないのであれば、任せられる先生を探すべき、もしくは塾に通わせずに家でも勉強できる環境を作るべきなのです。

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ABOUT US

学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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