当たり前のように書かれている音の性質
中学受験でも,高校受験でも必須の音の性質。
以下の様にテキストには書かれています。
- 弦を強く張ると,音は高くなる。
- 弦を短くすると,音は高くなる。
- 弦を細くすると,音は高くなる。
学校では実験することもありますが,そもそもなぜ音が高くなるのか,その説明はどこにもありません。
そして実は,その理由も知らずに教えている先生も多いのです。
まぁ「覚えておけ」で済ませている塾は大抵そうですね。
そもそも先生も知らないのですから,暗記させる以外,方法がありません。
しかしこれも大したことない理由なのです。
ちょっとした身近な物理現象を知って入れば簡単に説明できるのです。
ばねの復元力さえ知っていれば説明できる
ばねは引っ張ると元に戻ろうとします。
これを復元力といいます。
この元に戻ろうとする力は,強いばねほど大きくなり,引けば引くほど大きくなります。
そして戻ろうとする力が強ければ強い程,勢いよく戻ります。
弦も同じなんですね。
弦も引っ張ると,バネと同様に復元力を持ちます。
弦を強く張ると,上下に振動しにくくなるため,復元力が大きくなります。
復元力が大きくなると,弦が上下に速く揺れます。
この時に空気を振動させるので,弦の揺れが早ければ早い程,空気の振動も速くなり,音が高くなることになります。
弦を短くした場合も同様で,短いと上下に揺れにくくなるため,復元力が高くなります。
そして弦を細くした場合は,弦自体の重さが軽くなります。
軽くなるという事は,慣性(動いているものはその方向に動き続けようとする性質)が働きにくくなるため,やはり弦の復元力は大きくなります。
だから強く張る,短くする,補足すると音が高くなるのです。
「覚えろ!」に疑問を持つ
PHIでは基本的に丸暗記させません。
覚えておかなければならない名称ぐらいは暗記しますが,原理原則に関わるものはほぼ全て暗記しません。
暗記している方が圧倒的に有利なのはわかりますが,それは暗記ができる人が使える武器。
暗記が苦手な子にいくら詰め込もうとしても入りません。
しかし暗記しない方法なら,スピードで負けても,解き方で勝てる可能性は十分あるのです。
そもそも暗記に頼っている子は,忘れたら解けなくなりますからね。
それに対してPHIの子はそもそも覚えていないので忘れることもない。
必要なら導けばいいだけ。
だから初見でも理論を構築して解けるようになるのです。
丸暗記に限界を感じたら,PHIのやり方にシフトしてはいかがでしょうか?
あなたのお子様に合った方法を,学習法診断にてお話しています(^^)/
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