日本初!勝手に勉強する子ができる塾

サピックス偏差値20台からの逆転合格!

合格ハチマキと桜とだるま

小4では好調だったSAPIX

今回はSAPIXからファイに転塾してきた女の子についてご紹介致しましょう。

この子がファイに来たのは小6になる直前の春。

SAPIXには小4から通っていて、最初の頃は偏差値50後半くらい取れていたこともあったのですが、次第に崩れ始め個別指導も併用

しかし、小5では40台に突入。

何とか成績を上げたいと思い、お母さんが付きっきりで教えるものの低迷していく一方。

とうとう小5後半では30台に足を突っ込むまでに落ち込んでいきました。

そこで個別指導をつけようとして、いくつかの塾に通ってはみるものの、通ってはついて行けず、中学受験は厳しいと言われ、何も変わらないまま時間だけが過ぎていきました。

そんな転塾を繰り返す半年を経て、親も子も完全に自信喪失な状態でファイのブログを見つました。

ファイでの最初の面談

初めてお会いした時の印象は強烈で、今でも目に焼き付いています。

子どもは焦点の合わない目で下を向き、お母さんは今にも泣きだしそうになるのをこらえて、

「もうどうしていいかわからないんです。何をやっても上がらなくて。受かるところはないって言われて。中学受験を諦めて地元の公立中に進学するにしても、このままだと高校もいけないんじゃないかって。でも勉強やってないわけじゃないんですやっても全然ダメなんです。色々な勉強法を試して見ましたが、ダメなんです。覚悟がないとお断りとあったので、断られることは覚悟していますが、やる気がないわけじゃないんです。娘も私もどうするべきなのかわからないんです。助けて下さい、先生。」

死んだ魚の目

話しかけても言葉は返って来ず、うつむいたままわずかに反応が返ってくるだけ。

何をやってもダメで駆け込んでくる方が多いので、こういう目は今まで何度も見てきましたが、その中でも特にこの親子の様子は衝撃的でした。

聞けば夜中の2時まで勉強して、朝も5時には起きて勉強してから学校に行っているとのこと。

もちろん最初からそんな生活をしていたわけではなく、どんどん低下していく成績に焦って、年明けからそんな状態になってしまったそうです。

初の面談の時、お母さんは大きな段ボール箱3箱と紙袋5つを持ってきました。

全部今までの子どものノート、テキスト、答案、成績表。
順番も全て綺麗にそろえられていました。

私はいつ、どこで、どうしてつまづいていったのかを探り、お伝えしました。

面談時間、実に3時間半。

お母さんが一生懸命あれは?これは?と聞いて来る中、子どもは微動だにせず、虚ろな目で広げられた成績表を眺めるだけ

反応が薄いことをわかった上で、一応本人にも性格的や状況的に合っていると思われる勉強のスタイルを伝え、実際に苦手としている算数と理科を少しだけ教えてみました。

案の定反応は薄く、まばたきもせずノートを眺めるだけ

深夜12時も近くなり、お母さんはこんなに遅くまで申し訳ありませんと言いつつ、まだまだ聞きたいことを残した様子でお帰りになりました。

本人の決断

翌日、お母さんから電話がありました。

「娘がファイで勉強したいと言ってきた」と。

私は正直、無理矢理娘を説得したのではないかと疑いました。

しかし話を聞いてみると、どうやらお母さんは面談中の娘の様子を見て諦めてしまい、塾を出てからは一切その話に触れなかったそうです。

しかし翌日、「お母さん。ファイで勉強したい。」と言ってきたそうです。

驚いて聞いてみると「算数をあんな風に考えたことなかった。今まで教えてくれた先生と全然違った。あんな勉強の仕方があるなら私やってみたいな。」と話したそうです。

あの時の様子からは想像もつかない答えに私も驚いきましたが、本人が頑張ると言う以上何とかしてあげたい。

でも状況が状況だけに、過度な期待で潰してしまうのは避けたい。

私はファイへの入塾に対していくつか条件を出しました。

  • 遅くとも12時には寝かせて最低でも6時間は睡眠時間を確保すること。
  • いいと言うまで模試は受けないこと。
  • 偏差値を物差しに判断しないこと。
  • 今までやってきた勉強法を捨てること。
  • 偏差値にとらわれず学校見学をして、どの学校でも子どもが行きたいと思えるようにすること。

今までの価値観をガラッと変えなければならないので、そう簡単に出来るものではありません。

今でこそブログから教育方針を理解した上で来てくださる方が多いのですが、オープン当初は「諦めろと言っているのと同じだ!」と言って怒る方もいらっしゃいました。

このお母さんも何度も何度も自分に言い聞かせて、子どもへの接し方を変えていきました

診断と絶望

入塾後、しばらくは診断期間

実際に指導をしながら、どういう思考パターンをしているのか、何ができて何ができないのかをチェックしていき、何からどう教えるかを考えていきました。

この子はほぼ毎日来てして、それでも診断に1ヶ月強かかりました。

お母さまも心配で、送り迎えでお会いするたびに「どうでしょうか?」と聞いてきます。

調べた結果、志望校の合格を考えた場合、一度全部やり方を忘れるのが最善という結論に至りました。

少しぐらい使えるものが残っていればと思っていたのですが、残念ながら知識の断片ばかり。

もう入試まで8か月もない中での全科目リセット。
もちろん残り8か月で全て入れなおすのは現実的に不可能。

その結論にお母さんは愕然としていました。

でもこのまま引っ張ってダメなら何も残せませんが、リセットして間に合わないのであれば残るものはあります。
お母さんはうつむいて「先生にお任せします。」と言って帰っていきました。

それでも私は勉強する!

さて、子どもはというと、最初こそ経験したことないファイの指導スタイルに戸惑っており、相変わらず口はほとんどきいてくれないものの、すぐに「勉強とは何か」は飲み込んでいきました。

今までSAPIXでやってきた問題を出され、正解しても「理解してない式の立て方してる」と言われ、解説にそう書いてあると目で訴えても、「もしお前が本当に理解できているのなら、こんな解き方にならない。」と言われる

合っていても間違っていても「違う」と言われる。
そんな状況に涙をポタっとたらしながら解くことも。

そんないつ切れてもおかしくない糸を何とか保ってやっていましたが、家ではこんなことを話していたそうです。

「先輩たちね、先生が教えない方が楽しそうなの。『あーわかった!待って、先生。自分で解くから!』って。1時間かけて1問しか解けてなくても、みんな楽しそうに勉強してるの。私もあんな風に楽しく勉強できるようになりたいな。」

約束通り模試や試験は一切は受けずに夏休み突入。

この頃になるとちょうど反抗期も重なってきたようで、それが良い方向に働いたのか、解答解説に頼らず自力で解いてくるようになりました。

ただ、頑な過ぎて、ヒントぐらい出した方がよさそうなところですら受け入れない。
そして相変わらず話さない。

そのためペースが一気に落ち込みました。
でも本人が自力で正解にたどり着いた問題の理解度はやはり高く、類題はサクサクと進みました

自分で解けたときは、はにかんで喜ぶようになりました。

家では塾よりも反抗的な態度、とはいえ叫んだり怒鳴ったりではなく、親を睨んだり、部屋に閉じこもって出てこないと言った態度が出ていたようですが、解けた時は様子が一変して小躍りしていたそうです。

模試の解禁、そして過去最低の成績

10月になり、現実的に志望校を考えなければならない時期。

封印していた模試を受験しました。

受験したのはサピックスオープン。

結果は惨敗

これがそのときの成績表です。

サピックスオープンの成績表
サピックスオープンの成績表

偏差値29.6!?

とうとう偏差値20台に足を突っ込んでしまいました。

お母さんもさぞかしショックだったと思います。

第一志望どころか全ての志望校が合格率20%未満

つまり全ての学校がチャレンジ校という判定。

しかしこの結果に動じてはいませんでした。

いや、動じないように努めたのだと思います。
娘のために。

しかしですね、実はこのテスト。
私からすると良かったんですよ。

答案を見ると、教えたところは点が取れているんですね。
教えたところとやっていないところで、綺麗に点の取れ方が分かれていました。

これはイケると感じました。

とはいえこの時点ですでに10月末。
あと3か月程度しか残されていませんでしたが。

最後のサピックスオープン、志望校は全て20%未満

そして2か月後。

12月のサピックスオープンの結果はこちら。

サピックスの成績表

偏差値36.0。だいぶ伸びましたね!

算数:36.7 ⇒ 43.3
国語:28.2 ⇒ 42.3
合計:29.6 ⇒ 36.0

しかしこれでも志望校には偏差値は全然足りません。

相変わらず志望校の判定は20%未満のオンパレード。

これが最後の模試なので、この結果を最後に試験へ挑むことになります。

もちろん過去問は何度もやりましたが、12月時点で合格点を取れた受験校は0(ゼロ

受験開始、全滅

そして1月。

入試が始まり、毎日立て続けに受験が続き、1つも合格を取れないまま連敗記録を重ねていきます

5日目の試験も不合格、娘は無口。

お母さんは「もともとダメ元だったんだからいいじゃない。諦めないで次頑張ろう!」と声をかけるも、やつれて疲れの色が隠せません。

千葉県の入試は終わり、次の試験は2月の都内。
そこまでメンタルが持つかどうか。

お母さんは必死で毎日励ましていました。

「全部落ちて、地元の公立中になっても構わないから、ちゃんと勉強は続けよう」と。

子どもは相変わらずマイペースで進みが遅かったのですが、勉強を投げ出すようなことはしませんでした

そしてこの時期になると、さすがに点を取ることは意識してきたようです。

過去問での合格がないまま2月の入試へ

2月の都内に向けて過去問をやるも、合格点は取れず

いや、正確には1回だけ取れました

サピックス偏差値で35の学校なのですが、数点だけ合格点を上回りました。

でもそれっきり。
そんな状態で2月の都内に突入。

なんと3連続で受ける予定だったサピックス偏差値35の中学校に一発で合格!

そこで千葉県の複数回受験がある、1月は不合格だったサピックス偏差値40台半ばの学校学校を再チャレンジ。

募集人数はとても少なく、倍率もかなり高い。

そして過去問での合格回数は0回
しかもかすってすらいない状況

そんな状況なので、お母さんとしては合格を手にした学校で十分と思っていたようですが、本人が受けるというので再チャレンジ

合格!\(^o^)/

合格者数がとても少なかったので、本当にギリギリ滑り込んだ合格でした。

実はこの学校、ファイに来た当初、志望校には入っていなかったんですね。
ファイに入塾後に探し始めて、検討するようになり、見学にいったところ本人が気に入った学校だったのです。

まさに子どもの意思と執念が勝ち取った合格ですね。

この時やっと照れながら笑顔を見せてくれました。

さて、普通ならここで、「めでたしめでたし」として終わるのですが、ファイの指導は合格が目的ではありません

そのため、さらに続きがあるのです。

中学入試、その後

中学受験も無事終わり、後はのんびり6年間過ごせると思いきや、なんとこの子は「このままファイで勉強したい」と言い出します。

お母さんビックリ!
私もビックリ(笑)

そして自ら私に「英語がやりたい」と言ってきました。

中学受験では英語が出ないこともあり、英語は完全ノータッチだったのです。
そのため、小学校の英語ですら全くできていない状態だったんですね。

普通なら好きな科目とか得意な科目を勉強したいと言い出しそうなものですが、あえて苦手な英語をやっておきたいと言い出したのです。

そこで英語を教えることにしたのですが、本当に驚くほどできない!(笑)

小学校でやっているはずなのに、abcはもちろん、読み方も知らない、発音もできない!

しかしせっかく中学入学前に通ってくれるなら、進学した後のことを考えても英語以外にやっておきたいことがある。

そんなこんなでドタバタしているうちに入学。
1回目の中間試験が来てしまいました。

中1。1学期中間テスト

中1の1学期中間テストの成績表

あれだけギリギリな状態で入ったにも関わらず

数学(代数)
153人中13位!\(^o^)/

英語は153人中125位。

しかし何もやっていなかったわけではなく、勉強のやり方を入れ込んでいる段階のまま試験になってしまっただけなので、そこまで心配はしていませんでした。

問題は学校までの距離と宿題の量と部活。

それから1年。
もうすっかり暗かった雰囲気も消え、今ではいつもニコニコしています。

他の子達ともよく話し、後輩の中学受験生に教えてくれるようにもなりました。

中2、1学期中間テスト

中2の1学期中間テストの成績表

英語はビリに近い成績から、真ん中以上に来るまで伸びて来ました!\(^o^)/

1年の成績ではぼかさなければならないくらい悪かった幾何の成績も急上昇して上位に食い込んでいます。

中学受験の時はボロボロだった国語は、中1ではボロボロでしたが、中2では上位3分の1ぐらいまで伸びてきています。

代数が下がってしまっていますが、これには事情があって、部活の遠征で試験直前に何回か公欠しているんですね。
その挽回が追いつかないまま試験に挑んでしまったためにこの成績になりました。

社会、化学は悪い訳ではないのですが、取り立てて取り上げるような感じでもないため、ぼかしています。

生物は全然ダメでしたね。
でもこれも公欠分をどの順番で補うかを決めた結果、後回しにして間に合わず捨てたものなので、想定内

この1回に関して言えば痛い結果ではありますが、長い目で見れば落としたのが生物だというのはそんなに問題ではないのです。

ちゃんと戦略を考えた上での、想定内の出来事ならば。

条件を満たしていない子は進学後に伸び悩む

さて、いかがでしょう。
ファイが合格や点数アップを第一目標にしている塾ではないというのがおわかりになりましたか?

合格を目指さないわけではありません。
合格のために勉強しないわけでもありません。

それ以上に勉強法を重視している、ということです。
そのため、受験にしか通用しないような勉強の仕方は許しません

そういう正しい勉強のやり方を徹底的に学ぶから、ギリギリの合格からトップレベルまで上り詰める子も少なくないのです。

勉強のやり方が正しく身に付けば、成績なんて勝手に上がるのです。
模試で偏差値が足りなくても合格するのです。

よく塾は「受験は直前まで伸びます!」と言いますが、それは条件付きの出来事です。

ファイの子のように伸びる要素を持たせている子は伸びますが、伸びる要素がない子はいくら待っても伸びません

ほとんどの塾がこの伸びる要素を育てず、受験に合格することに特化するから、折角合格しても伸び悩むのです。

目先の点数や合格ではなく、本質を追求して伸ばせるかどうかが、試験後、進学後を左右するのです。

現実に目をつぶり、今のまま続けて、見えもしない合格を目指すか。

今のやり方を捨てて、進学後の長い人生を見据えるか。

あなたはどちらの方が得だと思いますか?

もし今回紹介した子の受験は失敗だと思うなら、そのまま続けて下さい。

もしこの子は成功だと思うなら、ファイへ連絡を下さい。

あなたのお子様も成功できるように、一緒に考えていきましょう(^^)/

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ABOUT US

学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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