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誰にとってもベストな塾とは
塾選びは、悩む人と全く考えない人と、極端に分かれますね。
家に近い、友達が通っている、実績が豊富という安易な決め方の人もいれば、指導方法や指導者の人柄を見て決める人も。
一昔前までは、大体どこの塾でも同じようなことをやっていましたが、現在の塾は多様化を進めており、どんな塾を選ぶかも重要なポイントとなってきました。
結論から話してしまいますと、誰にとってもベストな塾など存在しない!という事は覚えておいて下さい。
大手だから安心とか、個別だから成績が伸びやすいとか、そんなことはないのです。
その塾のシステムと相性が良ければ伸びる!
ただそれだけです。
誰にとってもベストな塾というのは、言い方を変えると「誰にとってもダメな塾」なのです。
個別と集団のメリット、デメリット
ではどのように探せば相性のいい塾を探せるのでしょうか。
まず塾の指導は大きく2つに分かれます。
- 集団指導型(少人数制指導)
- 個別指導型(家庭教師型指導)
最近は少人数というのもはやっていますが、少人数は個別ではないので、集団に属するといっていいでしょう。
家庭教師は通常一人なので個別に分類されます。
以下のメリットデメリットを元に、まずお子様がどちらの指導形態が合っているか考えて見て下さい。
集団指導メリット
- カリキュラムにみんなで乗って行くので、流れに乗りやすい。
- 周りの子供たちと自分を比較しやすい。
集団指導のデメリット
- カリキュラムについていけないと落ちこぼれる。
- 周りの視線が気になる人は居心地が悪い。
個別指導のメリット
- 自分のレベルにあったカリキュラムにできる。
- 苦手な場所をピンポイントで指導してくれやすい。
個別指導のデメリット
- 比較対象がないので自分に甘くなりやすい。
- 先生が変わるとペースが崩れる。
性格別のマッチング
あくまで一般的な例として挙げますと、以下のようになります。
- 学校で友達も多く、輪の中でみなと同じ事ができる子 ⇒ 集団授業
- 先生に質問ができる ⇒ 集団授業
- 授業に集中できる ⇒ 集団授業
- 競争が好き ⇒ 集団授業
- 一人でいる方が好き。一人遊びが好き ⇒ 個別指導
- 部活や習い事で時間の融通がきかない ⇒ 個別指導
- 争いは好まず、わが道を行く ⇒ 個別指導
- のんびりと自分のペースでやりたい ⇒ 個別指導
塾の実績がどうのという以前に、子どもの性格と合わない塾を選んでしまわないように注意しましょう。
慣れるまで時間がかかりますし、慣れた後も何かちょっとしたきっかけで崩れる事になりかねません。
指導方針
指導方針は大きく以下の2つに分かれます。
- 入試を見据えた進学塾型カリキュラム
- 定期テストを見据えた補習塾型カリキュラム
①の進学塾型のカリキュラムは、学校よりも先行して教えていくことが多く、早期に入試問題に着手できる分、入試に強くなります。
②の補習塾型カリキュラムは、学校の進度に合わせる事が多く、定期テストや内申対策に強くなります。
多くの方が勘違いしていることをひとつ。
- 進学塾=レベルが高い
- 補習塾=レベルが低い
というのは大きな間違いです。
補習塾でも優秀な子は優秀です。
逆に進学塾でもできない子はできません。
進学塾に入れたから補習部分がカバーできるかというとそうではないのです。
あくまで「何を目的として塾に入れるか」を基準に考えるべきでしょう。
例えば、「行きたい学校はすでに決まっている。そこへ向けて対策したい!」というのならば進学塾型がいいでしょう。
「内申点を上げたい!」という事なら補習塾型の方がいいでしょう。
また、一般的に進学塾型カリキュラムは、入試が近づくにつれて伸びが大きくなります。
逆にいえば、内申は自分で取らなければならないため、落ちこぼれているとキツイ。
補習塾型カリキュラムは即効性があるので、すぐに結果を出すのに優れています。
逆に入試が近づくにつれて伸びにくくなります。
そのあたりも踏まえて子供にあった戦略的な塾選びをする必要があります。
合格実績の正しい見方
「もう受験は終わってしまいましたが、終わったからこそ先生のおっしゃることがよくわかった部分もあるため、これから受験をする方のお役に立てるならと思い、自身の反省を込めてメッセージを送らせて頂きました。合格実績もまさにその通りという感じです。正直なところ、私は塾を選ぶ際、大手であることと、合格実績が出ているところで選んでいたと思います。当時は『子どもに合う所を』と思って探していたつもりでしたが、今になって思うと、うちの子はできるという期待と前提で、無意識に実績に載っている学校を見てしまっていた気がします。受験が終わる前に先生と出会いたかったとつくづく思います。」
サピックス卒 中1 母
合格実績に関する話題だけ抜き出させて頂きましたが、この方も非常に長文で、反省が書き連ねてありました。
合格実績に華々しい学校の名前があれば、あなたのお子様も合格できるわけではありません。
合格実績というのは、その塾に模試を受けに行っただけでカウントされていることもあります。
また、見栄えが良くなるように、数字が嘘にならない程度にうまく調整されているものです。
そんなことできるの!?
できるのです。
結局、合格実績なんて数遊びの世界ですからね。
大切なのは、どこの学校に何人出たか、ではなく、どういう子ども達がその学校に行ったか。
そして何人受けて、その合格実績が出たのか、です。
最初から優秀な子がその学校にいくのは何も珍しいことではありません。
沢山受けさせて、人数を稼いでいる合格実績も当てになりません。
下手な鉄砲数うちゃ当たるというやつです。
その合格実績に飛びついて入塾しても、あなた自身が下手な鉄砲の一発になるのがオチです。
単に学校と人数が多いよりも、あなたのお子様と同じタイプの子が成功している塾を選ぶ方が格段に合格率が上がります。
見た目に惑わされず、冷静に判断するようにしましょう。
成績UPという実績の正しい見方
中学生になると、「30点UP!」とか、「偏差値10UP!」などという宣伝が目立つようになります。
しかし、実はこれも数遊びしやすい実績の一つ。
なぜなら、どの期間での上昇率かは、塾に都合がいいように、いくらでも調整できるからです。
例えば、一番ダメな時と、一番いいときを比べて「偏差値10上がりました!」というのは、実は簡単です。
一度とんでもない成績を取ってもらえばいいのですから。
「定期テストが近いし、今回は勉強しなくていいよ」
などと言っておけば簡単に下げられますからね。
また、点数アップについても同様に、苦手な単元と得意な単元を比べてしまえば、30点ぐらい簡単に上げたように見せかけられます。
あくどいところでは、比較している科目すら違うなんてことありますからね。
「そんな馬鹿なことあるんですか!?」
あるんです。
特にチェーン展開、フランチャイズ展開しているところでは割とあります。
とはいえ、故意とは限りません。
生徒の点数を集計するときに、科目を書き間違えることはざらにあります。
それに気付かずに集計を取ると、捏造したような結果が作れる、というわけです。
そして成績保証の真実という記事にも書きましたが、成績アップは高確率であれぐらい上がるものです。
また、「学年1位!おめでとう!」のチラシも同様です。
学年1位なんて、年間何人出ると思いますか?
定期テストで5回、5科目で、25人分もの枠があるのです。
さらに3科、5科も入れていくと、35人分。
そしてそのエリアにある中学校の数×3学年。
仮に3つの中学から来ているとすれば、年間315人もの1位が誕生している計算になります。
だからどこの塾にも1位がいるのです。
もちろん大手の塾は人数で囲い込みができますから、1位が沢山いて当然。
むしろ人数を囲い込んでるにも関わらず、1位がいなければヤバいですね。
よって、内にはこれだけ上がった子がいますよ、という数値だけのデータは、何もすごくないのです。
つまり、上がった子も下がった子も、全員分のデータを出さない限り、塾としての優位性があったかどうかは判断できない、ということです。
ファイのオンライン授業
ファイの指導はそもそも既存の塾の形態、概念とは大きく異なります。
テストや成績を追い求めませんし、入試すら目的にしていません。
例えば、通常の塾では入試対策や内申点アップを目指しますが、ファイの第一目的は学習スタイルの確立です。
その過程に入試対策や内申点アップがあるに過ぎません。
だから一般的な塾のような物量作戦や詰め込みはやっていませんが、勝手に成績が上がって、勝手に合格してきます。
ファイのオンライン授業において、副産物でしかないのです。
学習法が整うから、入試で逆転合格もでき、内申点もアップさせられるのです。
また、指導形態も固定していません。
他の人の授業が聞きたければ、学年、科目に関わらず好きに参加していいことにしています。
そのため、小4と中3が一緒に授業を受けることもしばしば。
科目の区切りもないので、社会をやっていると思ったら算数になったり、国語をやっていると思ったら理科になったり、その場の子ども達の興味でテーマがどんどん変わっていきます。
要するに9割雑談、ともいえるような内容です。
雑談というと、そんなの勉強にならないと思われるかも知れませんが、ファイのオンライン授業で話題となる雑談は、
- アメリカ大統領選の行方
- 世界経済と日本経済のズレ
- 自動車産業の未来
- SDGsのウソ
- 幽霊の存在証明
- カレーの定義
- 自然災害と温暖化の関係性
このブログを書いている時点でパッと思いついた、ここ最近の話題がこんな感じです。
ほとんど時事問題やゴシップネタですが、それらを真剣に議論することで、受験程度の知識は手に入ってしまうのです。
実際の授業については、LINE公式アカウント限定で公開しています。
塾の費用に関する裏話
「塾なしで中学受験に挑もうと考えていましたが、どうも限界に感じてきました。とはいえ、お金にゆとりがあるわけではないので、そこまでお金をかけられないのですが、安い塾だと心配です。安くていい塾はないのでしょうか。」
小3 塾なし 家庭学習で中学受験を目指して奮闘中
安くていい塾はあるのですが、安くて悪い塾の方が圧倒的に多いので、見つけるのが大変ですね。
まずは一般的な塾の費用についての裏話を致しましょう。
塾の費用は大きく以下の要素で決まります。
- 広告宣伝費(塾の宣伝、講師の募集、無料体験、割引サービス)
- 人件費(結果を出せる人と学歴がある人は高い)
- 指導時間(拘束時間が長い程高い)
- 設備費、開発費、テナント料
- 一人の先生が指導する人数。(多い方が安い)
- ブランド力(特化した指導ができると高い)
- バックグラウンドでの生徒管理のための時間
安いと心配ということでしたが、逆に高い理由は考えたのでしょうか。
高い理由はいい授業だからと思っていませんか?
高ければ高いほど、自分の子どもに手間暇かけてくれる。
そう勘違いしていませんか?
全く違います。
一つずつ紹介していきましょう。
広告宣伝費(塾の宣伝、講師の募集、無料体験、割引サービス)
広告宣伝費に莫大なお金をかけている塾もあります。
これは大手に多いですね。
テレビCMは1回で数億円飛びます。
それをバンバン出しているということは、塾のCMのためにお金を払っているのと同じだということです。
そして意外と知られていないのが、講師の募集です。
講師の募集も結構費用がかかるんですよ。
講師が卒業生ばかりなら、全然広告費をかけなくてもやっていけますが、違う所から集めている塾、特に塾が多い都心部では講師募集の宣伝費がかなり収益を圧迫しています。
よって、どれくらい費用をかけているかは、どれくらい募集をかけているか、である程度予測できるので、講師募集の状況も調べてみるといいでしょう。
どのあたりの大学生を狙って募集しているのかも結構わかるものです。
無料体験や割引サービスも同様です。
そのコストはその塾が負担していると思っていませんか?
いいえ、塾が負担しているのではなく、他の生徒が負担しています。
もしくは、入会後にその分を賄うか、ですね。
また、割引サービスも同様です。
通常価格の半額!と聞くと安いように見えるかも知れませんが、そもそも通常価格が高く設定されている可能性があります。
いずれにせよ、無料にできるということは、その費用をどこかが負担しているということです。
その負担がどこに行っているのか、は考えた方がいいですね。
あなたの子どもではなく、これから入って来る子のために使われている可能性もあります。
もちろん、広告宣伝費をある程度かけなければ、塾としてやっていけない側面もあります。
なので、広告宣伝自体を否定するつもりはありません。
しかし、自分が支払うお金が何に使われているのか、その流れを意識することは、塾選びに重要な判断基準となります。
要するに、それを納得し、欠けている部分をご家庭で補える準備があるかどうか、が大切なのです。
人件費(結果を出せる人と学歴がある人は高い)
人件費が高い塾は確かに存在します。
しかしその人件費も、どうして高い人件費なのか、は考える必要があります。
人気を売りにして、タレント性で高くなっている塾もあります。
東進やトライがこれに当たりますね。
東大生ばかりかき集めている塾や家庭教師も同じですね。
これらはタレント性や学歴に払っているお金が高いと考えられるでしょう。
もっともブランドとはそういうものなので、それを納得していれば構いません。
しかしあくまでブランドとして高いだけであり、それ以上でも以下でもありません。
好きなブランドの商品が、必ずしも自分に合うとは限らない、ということです。
なお、大手の塾で実績を出していた人が、独立して自分の塾を立ち上げるケースが増えてきています。
こういう塾や先生は、規模は小さくても結構狙い目です。
プライドとか、大手にはない考え方や指導方針を掲げている場合が多いからです。
割と個性的で熱い先生が多いので、合う、合わないがあるため、よく話を聞いてみるといいでしょう。
指導時間(拘束時間が長い程高い)
長時間拘束の塾は比較的料金も高くなります。
これは塾の費用が概ね指導時間数で決まっているためです。
しかし、あくまで指導時間数であり、その時間何をするかでは決まっていません。
つまり、「直前対策!」と言ってひたすら過去問を解かせるだけだったり、テストや演習問題をやらせておくだけだったりしても、料金は取られるのです。
これは以前は人件費に対する費用が塾の費用の大部分を占めていたため、仕方のない部分もあったのですが、最近はその時だけ大学生のバイトを用意したり、複数教室をまとめて一人の先生に任せたりする形で、経費削減が行われています。
なので、指導時間と称して拘束時間だけ確保し、実際には中身が薄い内容に同じ料金を支払わせている塾が多いのです。
特に受験が近くなってくる小6の夏以降は、何にお金がかかっているのか、をしっかり考えた方がいいでしょう。
大手では、あなたの子どもに何が必要かわからないから物量作戦にお金をかけています!という可能性が高いのです。
なので、塾に丸投げして、家に置いておきたくない親向き、といえるでしょう。
設備費、テナント料
生徒を集めて授業をする以上、その場所代がかかってきます。
これが都心にある塾では結構費用がかさみます。
そのため、塾がある場所によってはどうしても高くなってしまいます。
ただ、基本的にその塾に通えるということは、通える範囲内に住んでいることも多いため、所得的にもそれに対応しうる人が通っていると考えれば、それほど問題ではありません。
問題なのは、都心で稼いだ実績を掲げて、一歩離れた地方で営業をしている塾です。
都心の子は高額なお金をかけて通ってくれるので、力を入れればそれなりに実績を出してくれます。
その実績を元に、地方でも同じ価格帯で営業している塾があるんですね。
「高いけれど、それなりの実績が出せる」
と言って、高いことと実績を結び付けて、もっともらしい営業をするのです。
しかし、それでも高いお金が払える優秀な子が数人来てくれるだけで、その塾の実績が本物になってしまうので、ぼろ儲けになる、というカラクリです。
なお、オンライン授業が安いのは、店舗を持たずにできるため、テナント料や設備関係の費用が削減できるためです。
決して質が悪いから安いわけではないのですが、残念ながら誰でも気軽に始められるため、粗悪な指導が多いのも事実です。
オンライン授業に限った話ではありませんが、オンライン授業に関しては、特によく指導内容を確認してから始める方がいいでしょう。
また、最近ではAIの普及が進んできて、システムの開発に力を入れている場合もあります。
これがかなりお金がかかるのです。
それゆえ、そういうシステムを導入している塾、もしくは開発している塾は高くなる傾向にあります。
これに関しては指導料がそのまま子どもの指導に還元される部分なので、システムに納得できれば、高いお金を払う価値はあると言えるでしょう。
一人の先生が指導する人数。(多い方が安い)
もう言うまでもなく当たり前のことになっていると思いますので、簡潔にお話します。
一人の先生が教える人数が多ければ多いほど、その先生に支払う分の人件費を人数で割れるので、安くなる、ということです。
言い換えれば、一人の先生が一人にかけられる時間も少なくなる、ということです。
ただし、これに関しては安いから先生に手をかけてもらえないというわけではありません。
なぜなら、1対1や1対2であっても、大学生が教えている場合が多いからです。
大学生の教え方が下手とは限りませんが、やはり経験では圧倒的に劣ります。
そのため、集団でも個別より個々の生徒について把握している先生もいるのです。
こういう先生に当たればラッキーですね。
また、最近では集団授業ではカバーしきれない部分を、AIやシステムによってカバーできることも多くなってきました。
そのため、集団であることのデメリット自体は少なくなってきています。
結局は合う、合わないによりますので、集団だから指導が手薄になるとは限らない、ということです。
ブランド力(特化した指導ができると高い)
特定の目的のため、莫大な指導時間と個別管理にお金がかかる場合もあります。
医者や政治家、大会社のご子息のための塾や家庭教師はこれに当たります。
年間1千万を超える塾もありますからね。
完全に丸投げしようとすると、それくらいお金がかかるということです。
こういう塾は、目的が特化していることが多いため、生徒や保護者も同じ考えの人ばかり集まります。
そのため、子どもにとっても目標設定がしやすく、多様性によってブレるリスクを回避できるというメリットがあります。
周りが医者のご子息しかおらず、「君たちも医者になるんだ!」と教育されれば、他の世界は見えずにそのまま進んでくれますからね。
これはこれで、一つの教育手法としてありでしょう。
ただ、そういう人たちにしか門戸を開いておらず、めちゃくちゃ高いため、一般の人が出会う世界ではないでしょう。
でももしそういう世界を希望しているのでしたら、あらゆるつてを使って探してみて下さい。
金を積めば、手に入る教育があるのは事実だということです。
この世界を知ると、課金競争に参加するのが馬鹿らしくなってくるでしょう。
逆に安い塾には安いなりのからくりがあるのです。
人件費を削減してコンピューターに任せるとか、安い給料で質の悪い講師を雇っているとか、ブラックな働かせ方をしているとか、どこかにしわ寄せが行っているのです。
また、無料体験も同様です。
その無料の費用は誰が払っていると思いますか?
塾?
いいえ、既に通っている生徒が支払っているのです。
つまり、無料体験をやっている塾に入れるということは、その塾代は次の無料体験の生徒へ使われているということになります。
特待生も同様ですね。
彼らの授業料は、下位の生徒たちから巻き上げたお金からまかなわれています。
その安さの理由をしっかり納得せずに塾を選ぶと、後々大失敗、後悔することにつながります。
最初によく考えずに「安いところでいいや」と入れてしまい、結果合わなかった場合、後々目標達成のために大きな金額がかかってくる可能性が高いのです。
その覚悟がないのであれば、価格にひかれて選ぶべきではありません。
もちろんちゃんと安い理由、デメリットを理解した上でなら、最高のコストパフォーマンスを得られるでしょう。
塾の価値は値段で決まるものではありません。
よって価格に負い目を感じる必要はありません。
そんなことより、しっかりとデメリットを見定めてあげて下さい。
それが結果、良い塾選びになるでしょう。
バックグラウンドでの生徒管理のための時間
これについては、あまりに該当する塾が少ない、というかほぼ皆無なので、端折ります。
塾の儲けのからくり
一般的に受験が近くなればなるほど、授業料は上がっていきます。
これは受験に必要なものを、最後に詰め込むからだと思っていないでしょうか。
実はそうではないのです。
親が焦れば焦るほど、お金を巻き上げやすくなるからです。
確かに受験学年になると、授業時間が増えますが、これも受験に必要だからというわけではなく、お金を巻き上げやすくなるから、授業時間を増やせるというだけです。
小5後半から講座が増え始め、小6では土日の対策講座が追加され、「みんな受けるから、受けないと落ちこぼれる」みたいな雰囲気を出してきます。
夏期講習や冬期講習も同じですね。
「ここで差がつく!」などと言ってあおり立てていますが、そもそもそんなに差はつきません。
実績を左右するような、一部の子にとって重要なだけです。
実際私は大手の塾で夏期講習や冬期講習を受けずなかった生徒と、それ以外の子の成績を比較してみたことがありますが、大して変わりがありませんでしたからね。
そしてその資料を役員に提出し、講習に優位性がないことを示しましたが、
「こんなものが出回ったら、いくら損失が出ると思ってるんだ!」
と言っていましたからね。
ちなみに私は、こことは別の塾で、講習の優位性を示す資料も作成したことがあります。
この意味、わかりますよね?
捏造はしませんが、都合のいい資料は作れる、ということです。
熱心とかフォローとか、綺麗ごとを言っていますが、これが本音です。
右へ倣え、ではなく、何のためにお金を払っているのか、をよく考えて下さい。
そして、デメリットをしっかり押さえて、うまく塾を使って下さい。
そうすることで、最終的にはあなたにとっていい塾になってくれます。
本当は何のプロフェッショナルか見極める
西船橋教室の移転に伴って色々と引っ越しをしたのですが、その時に様々なプロフェッショナルの世界を垣間見てきました。
一見同じ業界でも、それぞれプロの活躍する場は異なります。
同様に塾も何のプロフェッショナルかは塾ごとに異なります。
そんな各業界のプロフェッショナルと、塾のプロフェッショナルについて、ちょっとお話しましょう。
引っ越しのプロフェッショナル
引っ越しの作業を見たことがある人ならわかると思いますが、ものすごく早く梱包していきますね。
見ていると、物の大きさを見極める技術が的確なようで、テキパキとジャストサイズの梱包をし、トラックに積み込んでいきました。
トラックへの積み込みもピッタリ!
どこへ何を配置すればピッタリ入るか、経験的にわかっているようで、全部積み終わってあと段ボールが1つ入るかどうか、という状態でした。
ちなみにこの方は
「営業は現場を知らないから適当なことばかりいって契約を取ってきます。運ぶのが仕事だから、たとえ契約になくても運べるものは運びますが、頑張っても乗らない時もあります。」
と言っていました。
どうやら営業の方が、値段を安く見せるために、積み荷を少なく見積もっていたそうです。
営業のプロフェッショナル
不動産の営業、運送会社の営業、管理会社の営業、広告宣伝の営業、システムの営業、保険の営業、投資の営業。
様々な営業を見てきました。
その手法も様々。
その中でも凄いなと感じたのが引っ越し業者の営業。
営業個人がというわけではなく、会社としてのシステムとして引っ越し業者全体で当たり前になっているのでしょう。
どこの業者も問い合わせ段階では相見積もりを勧めてくるものの、営業が実際に来て見積もりをすると、
「この価格を提示できるのは今だけ」
「キャンセルはできるけれど、キャンセル料がかかる」
「荷造りの段ボールは置いていく」
と様々な営業手法が出てきました。
いずれも相見積もりを受付段階では勧めているものの、いかに相見積もりさせないようにするか、という工夫。
そして今回の営業のように、サバをよんで積み荷を減らし、安く見積もることも。
それでも契約さえ取れれば会社の利益に貢献することになる。
自分の給料にも反映される。
お互いウィンウィンの関係だから、暗黙の了解で成り立っている。
と営業の方は話していました。
運送のプロフェッショナル
大型の荷物は別の業者に頼みました。
蘇我に運び入れた時も業者に依頼したのですが、若者2人が幅ピッタリの階段をすこーしずつゆっくりとずらしながら運び入れていました。
梱包していない素の状態でギリギリだったのです。
そのため運び出すときも大変だろうなと思ったのですが、今回運び出すときに来たのはおじいちゃん2人組。
大丈夫かいなと思ったのですが、なんと丁寧に梱包を始めました。
素の状態ですら運び入れるのが大変だったのに、梱包したら大きくなって大変じゃないかと思ったのですが、
「+4cmまでならいける。運び出しやすいように持ち手を付ける方が楽。」
と言って紐を括りました。
測ってなくね…?(笑)
でもいざ運び出してみると計算通りピッタリ!
幅はほとんど余裕がない状態になりましたが、持ち手が付けられたおかげで、ぶつけることもなく安定した状態でさっさと運び出してしまいました。
話を聞いてみると
「力任せに運んでいた時代もあったが、最近は女性の配達員も増えたし、そういう時代じゃなくなった。梱包が上手ければ運びやすくなる。俺はそれを教える係。」
と言っていました。
物流業界も力業ではなくなってきたんですね。
塾の「本当の狙いと裏の強み」を見極めること
同じ業界でもそれぞれ得意とするプロフェッショナルがいて、それぞれ特色を出している。
これはどこの業界でも言えることですね。
塾業界でも一緒。
ファイのオンライン授業は塾からも依頼を受けることがあるため、多くの塾を見てきています。
- 話題にさせることに力を入れている塾
- 数字をうまく見せることに力を入れている塾
- 宣伝に力を入れている塾
- 実績をかき集めるのに力を入れている塾
- 安く見せることに力を入れている塾
- 人気を取ることに力を入れている塾
- 焦らせてすぐ入会させることに力を入れている塾
- できない子を切り捨てても、実績を出すことに力を入れている塾
- 営業に力を入れている塾
全て有名な大手の塾の話です。
どこの塾とは言いませんが、どこの塾にも何かのプロフェッショナルがいました。
どこが良くてどこが悪いなんていうことはありません。
方針や営業はともかく、現場の先生は目の前の子ども達のために一生懸命ですから。
しかし、どこに力を入れている塾なのか、は広告や見た目に騙されず、冷静に判断した方がいいでしょう。
実績があなたの子どもを合格させてくれるわけではありません。
その塾の本当の狙いとあなたの方針が合うかどうか。
ランキングで上位でも、友達が通っていても、結局あなたのお子様に合わなければ、塾に行っていても効果は期待できないのです。
成績が下がってきた時の転塾先の探し方
「小4の時は市進学院の中学受験コースに通っていました。最初はうまくいっているようで、成績も中の上くらい取れていました。しかし小5くらいから次第に成績が下降してきて、『適正クラスへ』と言われてクラス変更も勧めら変更したものの成績は上がらず、とうとう小6では『希望の学校は難しい。どうしてもというならチャレンジで受けてもいいが、この辺りの学校を考えて欲しい。』と言われる始末。その後、押さえと考えていた学校には無事合格し進学したものの、学校の授業についていくのがギリギリの状態で、補講に呼ばれ続けている状態が続いています。先生のブログを拝見し、今からでも何とかなるものなのかご相談させて頂きたく思い、連絡させて頂きました。」
市進学院 中2 母
本当はもっと詳細に事の顛末が書いてありましたが、割愛させて頂きました。
珍しいケースではなく、詳細は違えど塾に通っているのにうまくいかないこと自体はよくあります。
そしてこの子の場合、中学でついて行けなくなった原因は、中学受験の塾選びにあったと言っても過言ではありませんでした。
まず学習法診断で、過去までさかのぼって色々見させて頂きましたが、小4の時点ですでに暗記に限界の兆候が見られました。
しかし塾の先生には
「とにかく何度もやって覚えなさい!」
と言われて、一生懸命覚えようと、家では同じ問題を3~5回ぐらい解いていました。
それでもテストで点が取れず、保護者の方が先生に相談すると、
「5回でダメなら10回やりましょう!」
と言われたそうです。
とりあえずそれを信じて10回を目指してやってみたものの、他の科目に手が回らなくなり、結局どの科目も総崩れになっていったようです。
この話をすると「やっぱり丸暗記はダメね!」という話になるのですが、そうではありません。
私は丸暗記がダメだなんて言うつもりもありませんし、そういう指導をする塾や学校の先生を否定するつもりもありません。
思考パターンや学習方法には、合う、合わないがある、ということを知っておいて欲しいのです。
これを考えずに塾を選んでしまうと、うまくいかなくなることが多いのです。
今回のケースでは、小4の時点で明らかに暗記に向いていない兆候が見られました。
しかし塾の方針は、物量作戦で繰り返すことで覚えさせる方針だったので、無理させるのではなく、やめさせるべきだったのです。
すると当然次の塾をどうするかが大切になりますが、市進学院と同系列の物量作戦系の塾を選ぶのはナンセンスとなります。
この分析をしっかりせずに、ただうまく行かないからという理由で転塾すると、失敗を繰り返すことになります。
よくある間違った塾選びについてお話ししましょう。
転塾する際は、どんな勉強スタイルが合っていなかったのか、をしっかり見極めること!
無料体験につられてしまった
「上の子の時に塾の無料体験に参加して、本人も気に入ったようなのでそのまま入塾させましたが、入ってみると無料体験の時の印象とは全然違う感じで、受験は残念な結果に終わってしまいました。2つ離れた妹も兄の流れでそのまま同じ塾に通わせていたのですが、塾を変えようと思って別の塾の無料体験に参加しました。こちらもいいなと思ったのですが、上の子の時に無料体験につられてうまく行かなかったので、どう選べばいいかわからなくなってしまいました。子どもに選ばせたつもりですが、いっそのこと無料体験には参加させず、親が決めてしまう方がいいのでしょうか。」
早稲田アカデミー 個別指導のトライ 母
塾の様子を知ることができるという点において、無料体験はいい機会でしょう。
しかし、無料体験は客をそのまま取り込むために実施している授業なので、基本的に塾本来の姿は見えません。
当然客をそのまま取り込むのがうまい先生が実施しますし、内容もわかりやすいように構成されています。
そのため、安易に雰囲気やわかりやすさだけで選んでしまうと、勉強のスタイルが合っていないということになりかねないのです。
無料体験で見るべきは、ご家庭が期待する結果が得られるかどうか、です。
仲のいい友達がいるか、できるか、でしたらそこを見るべきですし、質問のしやすさなら、実際に質問して反応をみるべきでしょう。
つまり、無料体験に参加する前に、求めるものをハッキリさせておく必要があるのです。
よく言われる、雰囲気、わかりやすさ、先生との相性など、演出できる部分は当てになりません。
姉が通っている塾に入れた
「正直、姉の時はよくわからなかったので塾を適当に選んでしまいました。結果的に受験はうまく行きましたが、妹は全然性格が違うため、同じ塾に入れるのはどうかと考えています。本人は姉と同じ塾に通って成功したいと思っているようですが、同じ塾に入れていいものでしょうか。」
姉日能研卒 妹塾検討中の母
兄弟割引がある塾もありますから、同じ塾に入ってくれるのは経済的な面でも負担が少ないからね。
また、塾と家庭との関係自体はすでに成り立っているため、格段に話しやすく、教えやすくなるのも事実です。
姉から話を聞けるという点でも、塾のスタイルに染まりやすい素地が出来ているため、うまくいきやすいのも事実です。
下の子が上の子の様子を見ていて勉強のスタイルを真似ているケースがあり、その場合兄弟同じ塾に通わせるとすでにスタイルが出来上がっているため、うまく行きやすくなるのも事実です。
つまり、同じ塾に通わせるメリットは結構大きいのです。
ただしこれには条件があります。
うまくいくのは、上の子と同じやり方が下の子にも通用する場合です。
上の子と下の子の思考パターンや勉強スタイルが全く異なる場合、同じ環境でうまくいくとは限りません。
通わせてみる価値は十分あると思いますが、冷静に様子を見ていく必要があるでしょう。
また、姉の時に通わせていて、様子はわかっているはずですから、妹に合う合わないは比較的即断できるはずです。
通常塾が合うか合わないか、最低でも半年くらい様子を見ないとわかりません。
その点、上の子が通っていた最大のメリットですから、しばらく様子を見るのはもったいないと言わざるを得ません。
できれば3か月、長くても半年以内には決断するのがいいでしょう。
兄弟で通わせる場合、上の子と同じやり方が通用するかどうかがカギ。
冷静に見極めて、撤退するなら迷わず即断すること。
オンライン授業の方針
「ファイさんの指導に興味があるのですが、実際どのような指導になるのかイメージがわきません。具体的な料金と指導内容を教えて頂けますか?」
ファイのオンライン授業の場合、そもそも受験を目的としていないため、料金は年間を通じて定額です。
指導時間も回数も無制限で、科目も制限もないので、講習料金も講座受講費用もありません。
そのため、×12が年間の指導料になります。
最低金額は月1万円です。
料金は指導内容に応じて変わりますが、親子関係が塾代でぎくしゃくせずに続けられる金額を推奨しています。
賭博と同じで、かける金額が大きくなると、目が曇ってしまいますからね。
受験に捕らわれない勉強をして欲しいため、無理な課金はおすすめしません。
そして指導するのは勉強スタイルなので、長く教えている子ほど、指導が楽になるという特徴があります。
どんな考え方をするのか、どういう勉強の仕方があっているか、どんな話題に興味を持つか、どこが苦手でどこが得意か、全部わかっているので、ちょっとアドバイスするだけで勝手に勉強してしまいます。
そのため、受験指導はかなり特殊です。
一般的な塾のように、物量作戦は使いません。
勉強しろとも言いません。
やりたくないならやるなよ、というスタイルです。
逆に言えば、やりたいならいくらでも応援します。
受験勉強としては、志望校に合格するために必要なことを、自分で考えられるように指導します。
どうすれば合格できるのか、を考える力を身に着けさせる、という感じです。
そして、志望校の入試問題を解けるようにするための思考回路を身につけさせます。
これは単純な過去問からの逆算ではなく、その学校に入学した後の指導内容やカリキュラムから考えるため、入学してから落ちこぼれるということは、ほぼありません。
例外は、自らやらなくなるケースくらいです。
これらを分析するのがファイのオンライン授業の指導の根幹であり、指導負担がかかるところです。
なので指導時間や学年、科目、回数、講習料金などの縛りがないのです。
かなり特殊なので、実際の指導内容はお子様によって異なります。
学習法診断にてお子様の状況を把握することにより、詳しい指導方針をご提案することができます。
指導のイメージがわかない方は、ぜひご利用下さい。
入会不要で利用できます。
番外編
受験の夏に向けた塾選び
「小6になり、受験に向けてラストスパートとなりますが、どうも今通っている塾のままでは受験対策でも伸びる気がしないので、一通り新しいことが終わるタイミングで塾を変えようと考えています。その際気を付けることを教えて頂けますか?」
中学受験の塾ですと、基本的に小6の夏前くらいには新しいことはほぼ終わり、夏から受験対策が本格的に始まるタイミングとなります。
そのため、夏前は最後の転塾チャンスとも考えられます。
実際夏前と夏以降の指導の仕方が大きく変わる塾が多く、基本的には解説中心から演習中心に移ります。
出来が悪いところは何度も解説するので、ずっと解説中心にやってくれている気がしますが、実際には既に習ったところなので、扱いとしては演習なんですね。
テスト形式とか過去問演習と称してテストばかりやらせて、先生は試験監督みたいな状態で高額な授業料を取る塾はわんさかありますからね。
そのため、受験に向けた演習に入るタイミングでどういう塾を選ぶかは重要になってくるのです。
まず考えるべきなのは、志望校との乖離です。
もし志望校と現在のレベルにそれほど差がないのであれば、志望校対策が充実した塾がいいでしょう。
通常、受験直前に集団塾に入れてしまうと、馴染むまでに3~6か月かかってしまい、慣れた頃に受験を迎えてしまいます。
そのため、勉強自体は自分でできるから、志望校対策で最後の詰めをするだけという状態でないと、おすすめはできません。
志望校と現在のレベルが大きく離れているのであれば、価格度外視で質で選ぶべきです。
大手だからいいという事はありません。
有名なプロ家庭教師だから大丈夫なんてことはありません。
お子さまに合う先生がついてくれるかがカギです。
一般的に教えるのがうまい先生は、お子さまと同じ苦労した経験がある先生です。
学歴がいいだけの先生を集めている塾はやめましょう。
また、営業担当ではなく、指導する先生としっかり話をして選ぶようにしましょう。
自身がお子さまと同じ状態から頑張って伸びた、という経験がある先生がつけば、夏明けに大きく伸びる可能性が飛躍的に高まります。
- 志望校とのレベルの差が小さい⇒志望校対策コースがある塾
- 志望校とのレベルの差が大きい
⇒子どもと同じ状況で苦労した経験がある先生(個別指導・家庭教師)
「塾を変えようか迷っている場合はどうしたらいいでしょうか?」
もし塾に通っていて、何かしら変わっているなという様子が見られるのであれば、慌てて変えなくてもその塾に期待する価値は十分あります。
これは成績だけではなく、気持ちや勉強に対する接し方、やり方など、総合的にみてちゃんと変わっているのであれば、むしろ塾を変える事が大きなリスクになります。
もし何も変わっていないな、と感じる場合は、そのまま在籍していてもあまり期待が持てません。
その場合、塾を変えるのであれば夏前は最後のチャンスとなります。
ただし、実際には変わってきているのに、親がその変化に気付けていないだけというケースも存在します。
ハッキリ言ってしまいますが、この場合、残念ながらどの塾に変えても成績が上がる見込みはほとんどありません。
子どもが今の塾を特に嫌っていないならば、そのまま続けるのが無難でしょう。
「どういう基準で選べばいいですか?」
塾を変える場合のポイントは、まずお子様にとって大切な指導は何なのか、をよく考えて下さい。
「成績を上げてくれる塾」
はよく考えた事になりませんよ?
「成績を上げるために必要な指導は何なのか?」
です。
「先生…それがわからないから困っているんです…」
その場合、成績を上げるために必要なことを教えてくれる塾を探しましょう。
最も、誰にでも当てはまるような無難なアドバイスしかできない塾では、お子様を伸ばすことはできません。
お子様の性格や状況から判断して、的確にアドバイスをもらう必要があります。
これについては、周りでそのような方がいらっしゃらなければ、ファイのオンライン授業で行っている学習法診断をご利用下さい。
入会不要で利用することができます。
やることがわかったら、その目的を達成することができる塾を探して下さい。
例えば成績が上がらない原因が「小4・小5の抜け」に大きく起因しているのであれば、前の分野でも遡って指導してくれるシステムが備わった塾がいいでしょう。
個別指導、少人数は比較的そういう指導に強い傾向があります。
「模試で点が取れない」「応用力の不足」の場合は、受験勉強に強い進学塾タイプを選びましょう。
勉強が自分で出来るのであれば、こちらの方がより実践的な指導が入るため、入試本番に強くなっていきます。
- 抜けが大きい⇒抜けを補える塾
- 模試で点が取れない⇒受験形式に強い塾
- 応用力の不足⇒受験形式に強い塾
塾は多種多様にあります。
誰にでも完璧な塾なんていうものは存在しません。
いいか悪いかは、あくまでお子様に合っているかどうか、ただそれだけです。
塾や家庭教師の実績や金額、知名度などと向き合うのではなく、お子様としっかり向き合って、最後の塾選びをしてあげて下さいね。
判断材料にするべきは、実績や金額、知名度ではなく、子どもの目!
「今更ですが、小4の娘が中学受験をしたいと言い出しまして、塾を探しています。この地域は中学受験が当たり前という地域で、8~9割の子が中学受験します。その中でもサピックスが圧倒的に人気なのですが、小1から既に定員オーバーという状況で、今から入ることは難しそうです。また、他の大手の塾も難しそうなため、まだ定員に空きがある中小の塾から選ぶことになりそうです。選び方が全然わからないため、アドバイス頂けないでしょうか。」
中学受験加熱地域 中小の中学受験塾希望 小4 母