みんな大好き、とうきびから学ぶ
埼玉県川口市の中学受験の出張指導に行ってきました。そこで北海道のお土産,トウキビチョコを頂いたので,トウキビチョコから授業がスタート。まず子どもが「とうきびって何?サトウキビと一緒?」と聞いてきたので,トウキビとサトウキビの漢字を調べさせました。
- サトウキビ:砂糖黍
- とうきび:唐黍
- とうもろこし:玉蜀黍
若干違うんですね。すると,「黍(きび)」の字に着目して,「黍は一緒なんだね。でも黍ってなに?」と質問して来たので,今度は黍を調べました。
黍(きび)と言うのは写真を見ればわかる方も多いと思いますが,鳥の餌になっている小さい丸い実がなる植物です。そして玉蜀黍(とうもろこし)も粒は大きめですが,同じような見た目の植物です。
唐黍(とうきび)と言うのは中国から伝えられた植物で,「もろこし」とも呼ばれていたので,唐黍と書くと,「とうきび」とも「もろこし」とも読めます。
そしてその後,唐黍そっくりなトウモロコシがポルトガル人により伝えられます。この時は舶来物(はくらいもの:外国から来たもの)は唐や南蛮(なんばん)という言葉を使って表していたため,唐唐黍(とうとうきび)とか南蛮黍(なんばんきび)と呼ばれていました。しかしそれだと漢字が被ってしまうため,漢字を見た目の印象で変えて,玉蜀黍と書き,とうもろこしと読むようになったのです。
さてこれで話はひと段落でしたが,ここから今度は唐とは何かという話になりました。最近キングダムという漫画や映画が流行っていることもあって,中国史に関心を持つ子が増えているんですね。そこで,中国の歴史を簡単にやりました。
中学受験の子なので興味があるなら教えてしまっても損はありません。最も出ることはないのですが,日本は中国と貿易関係を結んでいたので,中国史の流れを知っていると,関連付けがしやすくなるのです。
このノートは中国史を簡単に流した時のもの。お土産のとうきびチョコからだけでもこれだけ子どもの興味が引き出せるのです。
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