授業中,先生の話を聞くのは当たり前?
授業中は先生の話を聞きなさい。まぁ当たり前と言えば当たり前の事です。しかしこの当たり前の事が出来ている人は意外と少ない。実は成績と先生の話を聞ける子は関連性があり,先生の話をちゃんと聞けていると言える子は一般的な学校でも1割未満,塾でも2~3割程度,そしてその2~3割はほぼ上位クラスにいます。そもそも先生の話がちゃんと聞けていれば,それだけで成績なんてそれなりに取れてしまうのですから,成績が取れていないということは,先生の話を聞けていない可能性が高い,ということなのです。
子どもは聞いているつもりになっている
「先生の話をちゃんと聞いてるの?」
よく聞くセリフですが,ほとんどの子が,
「ちゃんと聞いてるよ!」
と答えます。当たり前ですね。聞いていない事を暴露する子なんていません。それに本人はちゃんと聞いているつもりですから。
ちゃんと聞いているか聞いていないか,実は先生には簡単にわかります。
話している時に目が合うかどうか。
ただそれだけです。
よく話を聞いている子はやはりよく目が合います。
目で聞くとはよく言ったものですね。まさに目で聞いている子こそがよく聞いていると言って間違いないでしょう。
逆に言うと,先生が話している時に目が合わない子。
これは十中八九聞いていません。
さらに目が先生でもノートでもない別の方を見つめている子。
間違いなく聞いていません。
ノート何て取らなくていい!
よく「先生の話を聞いていると書く時間がない」という子がいますが,話を聞いている間のノートなんてそんなに綺麗に取らなくてもいいのです。むしろノートなんて極端な話,他の子に
「写し切れなかったから写させて」
と言っても全然問題ありません。もちろん先生の話を聞く以外に時間を取られて写せないのは問題外ですが。
先生の話は話したその瞬間で消えてしまいます。
しかし黒板なんて先生が消すまで残ります。
さらに友達のノートは処分しない限りずっと残ります。
今この一瞬を考えたら,どちらが大切か,言うまでもなくわかりますよね?
優先すべきは先生が話している時は手を止めてでも聞く事です。ノート何てどうでもいいのです。
PHIでは先生が話をしている時はノートの手を止めさせます。そして目を見る事を徹底させています。これはかなり徹底させているため,全員と目が合わなければ話し始めません。
そして書く時間が必要な時には別に書く時間を与えます。PHIでは話を聞いている間もノートを完成させている子なんていないので,友達に「ノート見せて」が使えませんので。
たったこれだけですが,これも徹底すると話の聞き方が変わってきます。
目で聞く技術を身に着けるだけで世界が変わる!
まず普通に話をする時でも目を見るようになります。実際保護者の方からも,
「こっちを向いて話すようになった。」
というお話を頂けています。
また,学校の先生からも,
「PHIの子はいつ見ても目が合う。」
というお話をよく頂きます。
さらに子供達の中には,
「(学校の)先生がテストに出るポイントを授業中にあんなに話してたのに今まで気付かなかった。」
と言っていた子もいました。それぐらい目で聞くという技術は重要なのです。
そして話して聞かせたぐらいでは習慣付きません。やはり訓練は必要です。ご自宅でも出来ますから,大切な話をする時には必ず目を見て話させるように意識してみて下さい。そして授業参観や塾の見学などで機会があれば,子どもはどこを見ているのか,そこに気をつけてみて下さいね(^^)/
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