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サピックス+コベツバで伸びない理由:オンライン授業とVOD(オンデマンド)の違い

映像授業を再生だけして居眠りする子どものイメージ

オンライン授業とVOD(オンデマンド)

サピックス+コベツバ⇒伸びない!?

お母さん

「いつも声かけの参考にブログを見させて頂いています。今回は声かけではないのですが、映像授業について教えて頂きたく、ご連絡致しました。現在SAPIXに通いつつ映像授業のコベツバさんを併用させて頂いているのですが、どうもあまり成果を感じられずにおります。SAPIXの授業は楽しいと言っておりますが、帰ってきて自分で解くことはできず、かといって私が教えるのも限界のためコベツバさんを併用しました。確かにわかりやすく、娘もよくわかるといっているのですが、なぜ伸びないのでしょうか。」

東京都 そらさん

コベツバさん。

よく学習法診断で相談を受けますね。

サピックスに通っている子が家ではコベツバを併用しているという話はよく聞きます。

教え方はさすがプロという感じでうまいですね。

映像なので自宅で自由にできますし、うまく活用できればサピックスの補修用に家庭教師をつけるよりも安上がりです。

でもそれがうまくいかない。

その理由の一つが、映像授業であるということ。

サピックス+コベツバで伸びずに相談して来た子が高確率で該当している伸び悩みの事例を紹介しましょう。

サピックス+コベツバの最大の弱点

サピックスの授業は進みが早く、全てを解説する時間もないため、抜粋して解説します。

しかしその抜粋により、家では解けなくなる問題も。

そこで活躍するのがコベツバ。

サピックスの授業では説明しきれていない部分も、映像授業ならではの時間メリットを活かしてフル解説してくれます。

しかも解説はわかりやすい。

本家サピックスの授業よりわかりやすいという話もよく聞きます。

でもわかりやすくても伸びない。

なぜ?

実はわかりやすすぎるから伸びない可能性もある、のです。

そもそもサピックスの授業もコベツバの映像授業も、解説しているという点が共通していて、一方通行である、という点も共通しています。

つまり、時間的補完にはなっていても、学習法の補完にはなっていないんですね。

同じ事例が表れている子どもの解き方を例に説明しましょう。

食塩水の面積図の間違った解釈例
食塩水の問題の解法として用いた面積図の間違った解釈

食塩水の問題を解いていたのですが、一向に解けない。

それもそのはず。

この子は塾で「赤天狗、青天狗を書いて、そこで面積図を作る」と習ってきたのです。

塾で習ってきたやり方を真似して解こうとしているのですが、解けない。

塾生

「同じようにやってるのに、なんで解けないの!?」

お母さん

「あんた本当に授業ちゃんと聞いてるの!?何でやったはずの問題なのに解けないのよ!」

もちろんこの教え方がいけないわけではありません。

確かに赤天狗、青天狗で考えるやり方はビジュアル的に印象付けがしやすく、真似するだけで解ける気がします。

実際それで解けるようになる子もいるのです。

しかし、教え方や解き方には、合う合わないがあることを忘れてはなりません。

万人が完全に理解できる解き方や考え方など存在しないのです。

サピックスとコベツバでは、教え方、考え方が異なるものが結構あります。

これは様々な視点での解き方を学べるという点においてはいいことです。

しかしここから「楽な解き方」を学んでしまったらどうなるでしょう。

ポイントがすっぽ抜けて、手順や手法だけを身に着けてしまうことになります。

すると「サピックス+コベツバ」で授業時間は確保しているのに解けるようにならない、という現象が起きるのです。

わかりやすい授業の弊害の例

さて、先程のの赤天狗、青天狗、何が間違っているのでしょうか。

実は赤天狗と青天狗の場所が左右逆なんですね。

食塩水を混ぜるのですから、混ぜた前後を比較しなければ意味がありません。

正しくは以下のようになります。

食塩水の面積図の間違った解釈例
食塩水の問題の解法として用いた面積図の間違った解釈

赤天狗と青天狗の位置を左右逆にしてしまっただけだからケアレスミス?

いいえ、ケアレスミスではありません。

起きるべきして起きた必然のミス

そしてこの先もつまづく要因の一つとなる間違いです。

赤天狗、青天狗は、着目する場所を視覚的に見つけるためのツールですが、そのイメージだけが先行して解いてしまうと、このような間違いを起こします。

さて、天狗の位置が逆になることがわかったら解けたのでしょうか。

実はその次の面積図でもつまづいていました。

この面積図の描き方自体は合っているのですが、等しくなる場所が分かっていないため解けていないのです。

これも「面積図を使う」という部分だけが先行すると、このような間違いを起こします。

そもそも面積図の意味や解釈がわかっていないんですね。

だからどうして面積図を使うのかも説明できない。

分かりやすい授業、うまい授業は一見とても分かった気がしますが、本質を解釈せずに手法だけを学んでしまいがちなのです。

オンライン授業とVODの違い

先程の例のような間違いは、いくら子どもに気をつけろといったところで改善しません。

その理由は、先程も話したとおり、「サピックス+コベツバ」の組み合わせは、どちらも一方通行の授業だからです。

一方通行の授業では、子どもの解釈のフィードバックを受けることができないんですね。

そのため、子どもの解釈の仕方によっては、先程のように手法だけを学んでしまう。

そしてそれに気づいてあげられずにどんどん進んでしまう。

それが表面化していない負債になっているとも知らずに。

だから伸び悩むのです。

YouTubeを始めとするVOD(ビデオオンデマンド)というシステムは、安く授業時間の確保が出来ますが、子どもの解釈までは確かめられません。

一方オンライン授業では、双方向でのやりとりが可能なため、子どもの解釈のフィードバックを受けて、子どもにあった考え方を教えることができます。

ファイのオンライン授業でも、とても時間がかかりますが、子どもの考えを聞いて、その考え方に沿った解き方を教えています

その解き方は、早く解ける方法とは限りません。

サピックスやコベツバで見たような美しいやり方ではないかも知れません。

でも子どもの思考回路に無理ないアプローチで考えられる解き方なら、遅くても忘れることはありません

速く解く方法や、美しい解き方は、後から訓練すればいいだけのことです。

この差は受験で大きな差を生みます

映像授業でうまくいっていないなら、まずは学習法診断を受けてみて下さい。

入会していなくてもOK!

あなたのお子様に合った勉強法を知ることができますよ(^^)/

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ABOUT US

1981年生、千葉県出身の学習法診断師。独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて、大手進学塾で実績、成績上昇率共にトップを取り続け、個別指導塾、家庭教師でもミラクルと言われる多数の逆転合格を打ち出す。2013年に進学塾PHIを作り、2015年に株式会社学習法指導塾PHIを設立。子供たちを対象とした勉強のやり方の指導を初め、親へも教育に関する子育て指導を実施。教育活動の一環として、高校や大学での指導、セミナー活動、塾や学校の先生など教育者に対するコンサルティング、動物介在教育など、多岐にわたって教育業に携わる。

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