「好き!」から学ぶオンライン授業専門の塾

単語カードより効果的なフラッシュカードの使い方とオンライン授業での実例紹介

単語カードを使う子は伸び悩む!

お母さん

「塾で単語カードが配られたのですが、何度やっても覚えられず、しかも多すぎて時間ばかりとられている気がします。どうすればいいですか?」

サピックス 小6母

暗記の方法の1つとして単語カードを作るといった方法があります。

かなり昔からあるレトロな方法ではありますが、未だに根強い人気があり、単語カードを使っている子を電車の中でまだ見ます。

特に中学受験向けの塾では配布していることが多いですからね。

サピックスでは暗記カードを

しかしいざやってみると全く覚えられない、使えない。

覚えてもテストで点にできない。

さてそんな単語カード。

作ったことがある方も多いと思うのですが、作るのに結構時間がかかり、作ったことで満足

覚える前にテストになってしまったという経験はないでしょうか。

実はファイのオンライン授業では単語カードを作ることを推奨していません

特別な場合を除き、基本的には作らせていませんし、与えてもいません。

なぜなら単語カードを作るよりも効果的な方法があるからです。

しかし、とにかく覚えなければならない場面で役立つのは事実。

そこで、単語カードのデメリットと活用法について紹介しましょう。

単語カード最大のデメリットと活用法

単語カード自体がいけないわけではなく、単語カードの使い方が悪すぎるのです。

ただペラペラめくだけと思っていませんか?

その勉強法には限界があるのです。

よって、はじめはうまくいった気がしても、いずれ伸び悩みを起こします。

まずは単語カードのデメリットを並べてみましょう。

単語カードのデメリット
  • 作るのに無駄に時間がかかる。
  • 配布されたものを使うと記憶のプロセスが抜け落ちる。
  • 邪魔。
  • カードが増えていく一方。
  • 意味を理解できない「音」の記憶になる。

このデメリットを理解して、効率よく使えば、単語カードはうまく活用できます。

つまり、単語カードを作らず、文字を書かず、かさばらないように捨てていく

何を言っているんだかわからないでしょう。

オンライン授業でも、一から説明しないとわからないと言われます。

しかしやってみるとこれが覚えやすいのです。

その方法をフラッシュカードと言います。

フラッシュカードのメリット

フラッシュカードとは、その名の通り、一瞬のカードです。

実は単語カードを英語で言うと、flash cardなんですけどね(笑)

日本では別物として区別されています。

その理由は、単語カードがフラッシュになっていないから。

つまり、英語本来のフラッシュカード、つまり見るのを一瞬にすることで、効果を上げられるのです。

お母さん

「なんだそんなことか」

そんなことです。

でもちゃんと意味を理解して使えているなら、今さらこんな記事を読んでいないはずです。

舐めてかからず、改めてフラッシュカードの使い方を確認しましょう。

まず効果についてです。

フラッシュカードの原理を利用すると、こんなことができるようになります。

フラッシュカードのメリット
  • 答えが瞬間的に浮かび上がる。
  • 解答時間が短くなる。
  • 知識を関連付けしやすくなる。

体育でいう所の、瞬発力を鍛えるようなものです。

そのため、知っているだけではなく、訓練も必要なのです。

フラッシュカードの活用方法

本来のフラッシュカードの使い方は、その名の通りカードにしておくところまでは変わりません。

ただ、使い方が異なるのです。

通常の単語カードは見て、裏返して確認してといった使い方になりますが、フラッシュカードは一瞬しか見ません

裏の確認もしません。

つまり実は裏側を作る必要がないのです。

まずは製作。

覚えたいものを単語カードのようなカードに書いていきます。

この際、先程話した通り、裏に何か書く必要はありません。

表のみでOK。

使う時はそのカードを混ぜて、一瞬だけ見て次のカードへ移ります。

この一瞬というのは本当に一瞬で、1秒以内

つまり、めくり続ける、ということです。

これなら単純計算で、1分で60個以上できます。

塾生

「え!?そんなの無理!」

ファイの塾生も最初はみんなそういいます。

しかしやり方を訓練すれば、すぐにできるようになります。

オンライン授業でも画面に表示させて確認することがありますが、慣れてくると即答できるようになってきます。

もちろん答える時間があるので、この時は1秒ではできません。

1秒でするのはセルフチェックです。

覚えるわけではありません。

1秒以内に答えが出るように繰り返す

ただそれだけです。

これが決定的に単語カードとは解釈が異なる所です。

フラッシュカードで覚えられる原理

フラッシュカードは語句とイメージを連結させることで覚えさせる記憶法です。

そのため、解答の良し悪しよりもイメージを重視します。

裏を見る必要がないのもそのためです。

答えを確認することに意味がないのです。

ただその言葉のイメージを植え付けていく、これに特化するため1秒でめくってしまうのです。

例えば「恋」という単語を見たとき、頭の中でぱっと過去の経験などから、その時に関連する感情や状況が浮かび上がるはずです。

これは単語や文章を見たときに、無意識に頭がイメージ化しているために起こります。

この原理を利用して、単語や用語を見た瞬間に、その意味をイメージで捉える訓練をするのがフラッシュカードなのです。

時間に追われながらやると集中力が増すという心理的効果もあるため、集中力アップにも使われることがあります。

頭に芸術的に入れよう

練習する時のポイント

ポイントは3つ。

  1. その用語を頭でイメージ(映像化)する。
  2. 説明の丸暗記ではなく,自分の言葉で説明できるようにする。
  3. 1枚につきかけていい時間は1秒以内。目指すは1秒で3枚。ただし,説明できるかの確認に関しては時間は問わない。

あとはひたすらスピードアップをはかるだけでどんどん覚えていけます。

この方法はイメージがカギを握るため、使う時には一度その用語についてのイメージを調べておいた方がいいでしょう。

Googleのイメージ検索が便利です。

また、どうしてもイメージがわかないものに関しては、何回か口頭で説明する練習をしてみるといいでしょう。

説明できないものは、いくらやっても頭に入りません。

googleを活用して記憶力を上げる方法

検索エンジンを使わせる場合は、保護者の責任の元、安全に使わせて下さい。googleの場合、セーフサーチという機能があり、アダルトサイトの検索結果を排除することができます。

例えば「武家諸法度」はどんなものか説明できますか?

説明できる方もいるかと思いますが、これでやってみましょう。

検索するとこんなページが出てきます。

google画像検索で『武家諸法度』を検索

これをみるとお品書きみたいなものが多く出てきて、中には大名行列のような画像も出てきます。

これらはほとんど武家諸法度に関係あるはずなので、これだけで武家諸法度が大名行列の時代であることはイメージできます。

また、画像の一つをクリックしてみると、

「武家諸法度」は、徳川将軍が大名を統制するために発布した基本法典であり、全国支配を完成した徳川家康が元和元年(1615)に初めて発布した。

といった説明も見ることができます。

ここで出てきた説明がよくわからなければ、その用語を検索すればいいのです。

こうすることで、イメージの網が出来上がっていきます。

これを続けていくことにより、イメージの網に覚えたい事がひっかかりやすくなり、記憶力がよくなるのです。

さらにもっと詳しく知りたければ、このまま「動画検索」を使います。

画像を検索していた画面でそのまま左上の動画検索ボタンをクリックすると、武家諸法度に関連する動画が出てきます。

ただし、動画に関しては、あまり突っ込んだ用語で検索すると出て来ないことが多くなります。

その場合は単元名で検索をかけましょう。

また、全然関係のないものも結構混ざってきますので、できれば保護者が絡んだ方がいいでしょう。

オンライン授業では合いそうなものを探して紹介しています。

なお、危険なのは「オススメ動画」です。

本人の興味に合わせて次々と動画が出てきてしまいますからね。

一応YouTube Kidsという子ども用のアプリもありますので、そちらを使うといいかも知れません。

こちらは制限が色々とかけられます。

ただし、必ず大丈夫とは言えませんので、油断しないようにしましょう。

とりあえず武家諸法度でそのまま検索してみると、武家諸法度の説明の動画も見つけることができます。

教科書などの文章とは違い、テレビを見る感覚で身に着けることができるようになるでしょう。

もしもっと詳しく知りたければ、「書籍検索」を使います。

これで武家諸法度の関係する書籍が検索できます。

また、専門的な知識が知りたければ、web検索ボタンを押せばコトバンクやWikipediaといった専門用語を解説するサイトが出てきます。

もちろん必ずしも正しいことが書かれているとは限りませんので、鵜呑みにはせず参考にする程度がいいでしょう。

この方法はがむしゃらに何度も書いて覚えるよりもはるかに効果があります。

なお、調べたものに対して完璧を求めないようにしましょう。

自分で調べるには説明が重たすぎるものも多く、理解するのも一苦労です。

次第にわかってくるものですから、理解度は求めず,足りない部分は補ってあげるぐらいの方がいいでしょう。

自分で調べる癖はつきやすいので、大切なのはどう使うか、です。

ネットを使わせる際の注意点

最大の欠点は、誘惑が多い事です。

受験生がこの方法を使うと、覚えやすい反面、全然関係ない方向に行ってしまうことも少なくありません。

女の子はこういう誘惑に負けることが少ないのですが、男の子の場合は要注意。

いつのまにかYoutubeやにこにこ動画で関係ない動画を見ているなんて事がないようにしましょう。

そのため、まだ自分でコントロールできないうちは、親が検索に一緒に付き合ってあげるようにしましょう。

私が塾生にネットで調べさせる時も、その結果のフィードバックは受けるようにしていますし、検索したものの履歴も残るようにしています。

オンライン授業での活用法

最初にお話しした通り、ファイのオンライン授業ではそもそも単語カードを推奨していません。

よってフラッシュカードも推奨していません。

まず作るのがひと手間かかりますからね。

しかし、フラッシュ記憶の原理を利用した確認法は推奨しています。

方法は簡単。

そもそもカードを作りません。

もちろんこちらで用意しているわけでもありません。

そんなもの不要なのです。

方法は、自分がまとめたノートを見るだけ。

たったこれだけなのですが、これは誰にでも使える方法ではありません。

子供の性格や思考のプロセスに合わせて、まとめ方をカスタマイズしてこそ力を発揮する方法なのです。

しかし特別な方法ではありませんので、ぜひ試してみて下さい。

勉強のやり方を変えるだけでも結構効果があります。

それでもダメなら、後は個別指導の世界です。

暗記に限界を感じているなら、別の方法を模索してみてはいかがでしょうか。

学習法診断で、お子様の性格に合った方法を見つけることができますよ!

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