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2017年9月の時事問題・親向けの解説

新聞とスマホから時事問題を学ぶイメージ
新聞とスマホから時事問題を学ぶイメージ

■9月6日
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・過去12年間で最大規模の太陽フレアを観測

今回起きた太陽フレア(太陽面爆発)のX線強度は観測史上5番以内に入る大爆発となった。前回の大爆発は2005年。

12年前にも大規模な太陽フレアがあったが,今回の大規模フレアが注目される理由は何か。それは電子機器の技術が格段に進んだため,一般にも影響を受ける機器が普及したから。例えばGPS通信機器は人工衛星や電子を利用しているため,太陽フレアの影響を受ける。もっとも影響を受けるとは言え,映画のような人類滅亡級の影響はないと言われている。実際国土地理院がGPSの誤差が最大3倍程度になったと発表した。しかしその誤差は最大で15m程度。精密な作業を要する場合には注意が必要だが,スマートフォンによる道案内程度ならそこまで大きな問題はないとされる。ちなみに北朝鮮はこの太陽フレアの影響でミサイルの発射実験を断念したとも言われている。

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■9月10日
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・超大型ハリケーン「イルマ」 アメリカに甚大な被害

最大級のカテゴリー5に分類されていたハリケーン「イルマ」がアメリカ南部のフロリダ州に上陸。300万世帯以上が停電となり,カリブ海の島々にも甚大な被害を与えた。フロリダ南部では避難命令が出され,3mの高潮,2日間で400ミリを超える大雨が観測され,広範囲で洪水が起きている。

ハリケーンのカテゴリー5とは,風速が秒速70m以上で,多くの建物が破壊されるような規模の分類となる。大型のハリケーンは経済に及ぼす影響も大きく,被害総額は過去最高の1300億ドル(約14兆円)に達すると試算されている。ちなみに大被害をもたらすハリケーンの名前は度々時事問題として出題されるため,フロリダの場所を確認すると共に必ず覚えておくこと。

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■9月15日
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・カッシーニ 土星の大気圏に突入 

1997年NASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)により打ち上げられた土星探査機カッシーニが探査を終了し,土星の大気圏に突入した。

カッシーニは今から20年前に打ち上げられ,7年かけて土星軌道に到達した探査機。土星を始め,土星の衛星など多くの写真を送って来た。また,土星の環を探査機として初めて通過。なお,大気圏に突入させた理由は,本体に付着している可能性のある微生物を他の衛星等にまき散らして汚染させることがないように,としている。

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■9月18日
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・千葉県 キョン根絶へ

千葉県内で約5万頭もせいそくしているとみられる特定外来生物「キョン」の根絶へ向けて,県環境審議会は防除実施方針を了承。今回はGPSを活用した生態解明を目指す。

キョンは中国南東部や台湾に分布するシカの仲間。千葉県の勝浦市にかつてあった行川(なめがわ)アイランドから逃げ出したと考えられている。キョンは繁殖力が強く,0~1歳の子どもでも3~6割が妊娠している。そのため雌の捕獲がポイントとなるが,雌は警戒心が強く捕獲が難しいため,生態解明が急務となっている。

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■9月21日
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・イラン大統領 核合意を破棄する初めの国にはならない

イランのロウハニ大統領は国連総会の一般討論演説でトランプ政権が不満を示す核合意について,「破棄する初めての国にはならない。」とした。

イラン核合意は2015年にオバマ大統領の下で成立した,イランに原子力分野の活動を制限する一方,核関連の制裁を停止する合意。イラン大統領によるコメントは,トランプ大統領はイランについて「民主主義のふりをした腐敗した独裁体制」と痛烈に非難したことに対抗したコメントとなる。ちなみにこの合意は核実験に関する合意のため,ミサイル開発については触れられていない。トランプ大統領はイランがミサイルを開発しているにもかかわらず核合意に基づいて経済援助をしていることを不服としているが,核開発ではないため合意には違反していないことになる。

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■9月21日
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・量子コンピューター 東大が新手法を考案

スーパーコンピューターを超える膨大な量の計算を瞬時にこなす量子コンピューターを最小限の回路で作る新たな手法を東京大が考案し,アメリカの物理学会誌に発表。

量子コンピューターは今までのコンピューターの概念とは異なる構造で,現在のスーパーコンピューターの数千倍とも数万倍とも言われる速度で計算できると言われる次世代のコンピューター。現在はその大きさが課題だが,今回考案されたのはそれを小型化する方法ということになる。時事性はあまり高くないが,今後世界を変える可能性があるものの一つとして知っておいて欲しいところ。日本が量子コンピューターの分野で世界の最先端をいけるかどうか,楽しみですね。

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■9月22日
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・羽生結弦 SPで世界最高点

カナダモントリオールで開催されているフィギュアスケート・オータムクラッシック,男子ショートプログラム(SP)で,羽生結弦(はにゅうゆづる)選手が世界最高得点となる112.72点を出し,首位発進となった。

世界最高得点ということで出ることもあるかも知れませんので,一応名前は覚えておきましょう。また,試合会場であるカナダのモントリオールの場所も調べておきましょう。

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■9月25日
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・ジャイアントパンダ命名 香香(シャンシャン)に決定

2017年6月に上野動物園で誕生したメスのジャイアントパンダの名前がシャンシャン(香香)に決定した。

パンダの名前も割とよく出るため押さえておきましょう。なお,現在日本国内でパンダが見られるのは全部で3か所,合計9頭ジャイアントパンダ絶滅危惧種に指定されているためワシントン条約により国外への持ち出しができず,1頭あたり約5000万円のレンタル料を中国に支払っている。

・東京都 上野動物園 力力(リーリー),真真(シンシン),香香(シャンシャン)

・兵庫県 王子動物園 旦旦(タンタン)

・和歌山県 アドベンチャーワールド

  永明(えいめい),海浜(かいひん),良浜(らうひん),陽浜(ようひん),優浜(ゆうひん)

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■9月27日
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・ロシア 化学兵器の廃棄完了 義務不履行のアメリカ批判

ロシアプーチン大統領1997年発行の化学兵器禁止条約(CWC:Chemical Weapons Convention)に則(のっと)り,国内の化学兵器廃棄完了を発表した。その上で,まだ廃棄が完了していないアメリカを非難した。

この条約は2007年までの廃棄を求めていたもので,非難しているロシアも実は期限内の履行を果たせずに期限延長を申請していた。果たしてアメリカを非難できる立場にあるのかは疑問だが,本当に廃棄したのであれば,期限が過ぎたとはいえ大きな成果と言える。ちなみに廃棄と言えば簡単そうに思えるが,ゴミを捨てるのとは訳が違い,非常に時間がかかることは事実。なにせ中に搭載されているのは大量殺戮するための物質。一度作ってしまった以上,解体すればいいというものでもない無害化して廃棄するためにはどうしても費用も時間もかかる。また核兵器も同様だが,兵器は抑止力にもなる。アッサリ廃棄してしまうと「強力な兵器による報復が怖いから手を出さないようにしよう。」という抑止力を失い,舐められかねない。このような抑止力の中でも,核兵器による抑止力のことを「核の傘」という。少しずつでも兵器が減っていけばいいのだが…

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■9月27日
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・ツツガムシ病 沖縄で初の死亡例

沖縄県地域保健課はダニが媒介する感染症,ツツガムシ病で60代の男性が死亡したと発表。ツツガムシ病は2008年に沖縄県で初めて確認され,それ以降毎年感染者が報告されている。しかし死亡例は初となった。全国では北海道を除く各地で報告され,年間300~500人感染しており,約0.5%が死亡している。

「つつがなくお過ごしでしょうか。」という表現の「恙(つつが)」とは唐獅子(からしし)とも呼ばれる霊獣。非常に獰猛で暴れまわることから,平和な状態を「つつがない」というようになった。まだダニが知られていなかった頃,正体不明の虫に刺されて死亡する病気があることから,この虫を「ツツガムシ」と呼ぶようになり,後にそれがダニを媒介とする感染症だとわかり,ダニが「ツツガムシ」,病気を「ツツガムシ病」と呼ぶようになった。ローカルなニュースなので時事性は低いと思うが,「つつがない」という表現は割とテストに出されることがあるので知っておくといいでしょう。また,ダニはなかなか侮れない生物。ペットを飼っている方はダニ対策をしているはずなのでご存知のはず。また,「恙(つつが)」は日光東照宮の門にも乗せられています。竜もいますが,恙は足かせをしている方です。これは徳川家康は恙さえも従えているということを意味しているとか。

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■9月28日
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・衆議院解散

安倍晋三首相が衆議院の解散を宣言。10月10日に公示(選挙内容が発表)され,22日に投票となる。

今回の解散は大義がないなどと言われていますが,そもそもなぜ衆議院を解散するのか,これは公民の分野でも重要なところ。時事性も非常に高いのでマークしておきましょう。まず衆議院と参議院の違いを押えておくこと。衆議院(民衆の議員)の任期は4年現在の国民の意見を反映しやすい。参議院(参画する議員)の任期は6年で,長期的な視点で運営することを目的としているため解散はない。衆議院が解散するのは,4年の間に国民の考え方が変わっていくため,時代に合わせて政治を行えるようにするため。しかし政党としては勝てないタイミングで解散してしまうと政権を取られてしまうため,国民の信頼が厚く,勝てる見込みがある時に解散する。しかし今回は森友学園問題を始め,加計学園問題など,職権乱用で信頼が揺らいできたところに,民進党にも不祥事が相次いだため,傷口が広がらないうちに解散してうやむやにしまおうという戦略ではないかということで批判が出ている。

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■9月28日
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・アメリカが法人税率を20%に引き下げ

アメリカトランプ大統領は法人税率を現行の35%から20%に引き下げる税制改革案を公表した。トランプ大統領は昨年の大統領選で15%への引き下げを公約していたが,財源の目処(めど)が経たず断念。今後議会で法案作りが本格化していく。

トランプ氏は減税した分の財源として,国境での課税調整医療保険制度改革(オバマケア)の見直しを掲げていたが,賛成が得られず断念。法人税率とは,法人,要するに会社にかけられる税金で,利益に対してかけられる。そのため法人税が高いと利益を抑える方向に動いてしまい,労働者の給与が増えないとされる。ちなみに日本の法人税率は約30%,フランスは約33%,ドイツも30%,イギリスは20%となっている。しかしながら日本の場合,大企業が実際に支払うことになる「実効税率」は著しく低く,法人税率は実態を伴っていないとも言われている

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■9月28日
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・民進党の前原氏 「希望の党」に合流を表明

民進党前原誠司代表は党執行役員会と常任理事会で,衆議院選に向け,小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」に合流する方針を示した。

この日のニュースではここまでだったが,後日小池百合子氏から「民進党を受け入れる訳ではない。あくまで希望の党と方針が同じ個人を個別に公認していく。」と言われる始末。これにより民進党内からは「話が違う」という声が上がり,さらにその後小池氏から希望があっても受け入れないリストが発表され,民進党は事実上分裂状態となる。勢力が強い新党の名称は割と時事問題として出題されやすいので,東京都知事小池百合子氏が代表を務める希望の党,というところはしっかり押さえておくこと。

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■9月28日
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・中国 新エネルギー車(NEV)を義務化

中国政府は2019年から自動車メーカーが生産,輸入する乗用車の一定割合を新エネルギー車(NEV:New Energy Vhicle)にするように義務づけた。エンジン車の年間生産,輸入台数の10%に設定される予定,目標を達成する事を求める。もし達成できない場合は,超過分を達成することができた会社から点数を購入する必要がある。

この規定でいう新エネルギー車にはハイブリッド車は含まれておらず,ハイブリッド車ですら足りないということになる。時代は急速に電気自動車燃料電池自動車などに向かうことになりそうだが,自動運転でも後れを取っている日本の自動車産業は果たしてどのように世界の市場に追いついていくのか。売上台数が多いといってあぐらをかいていると,家電業界と同じくあっという間に置いてきぼりをくらいそうな状況ですが,今後の技術開発が楽しみですね。

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■9月29日
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・ギャンブル依存症の疑い 320万人

厚生労働省はギャンブル依存症の実態を把握するため,2017年度の面接調査の中間結果を公表。これによると生涯でギャンブル依存症が疑われる状態となったことのある人は3.6%前年比0.9%増となった。これは実に国民の約320万人にも及ぶことになる。ちなみに直近1年のギャンブル経験から依存症が疑われたのは約70万人。日本以外の国の場合,オランダは1.9%フランス1.2%スイスは1.1%となっているため,日本の依存割合は高いと考えられる。

統合型リゾート(IR)整備推進法を施行し,カジノを解禁しようとしている政府にとって,ギャンブル依存症対策は重要な課題。ところで疑問なのは,日本はギャンブル禁止の国。現状ギャンブルは法律で禁止されているにもかかわらず,なぜギャンブル依存症の人がいるのか。政治家は「競馬,競輪,競艇,パチンコ,スロットはギャンブルに当たらない。」としながらも,一方でギャンブル依存症が320万人いるから対策をしなければ,と言う。この辺りに政治家の詭弁(きべん:道理に合わないごまかしの議論,ものは言いよう)が現れている気がしますね。ギャンブルが存在しないはずの国で他国よりもギャンブル依存症の割合が高い日本。果たしてギャンブル禁止にどれだけの意味があるのか疑問ですね。

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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