勉強は絶対に終わらない法則
パーキンソンの法則という、役人の数と仕事の量に関する政治学の法則を紹介しましょう。
政治学ではありますが、仕事量という意味で様々な業務に対して活用されています。
もちろん勉強にも同じことが言えます。
要するに、どれだけ時間が与えられていたとしても、勉強の量はその時間に合わせていくらでも増える、ということ。
また、どれだけ時間が与えられていたとしても、遊びの量もその時間に合わせていくらでも増える、とも言えます。
そして勉強も遊びも、与えられた時間全てを使うまで増え続けるということです。
つまり、これを親視点と子ども視点に分けて言い換えるとこのようになります。
親が必要だと考える勉強量は、勉強時間とみなしている時間を全て満たすまで膨張する。
親が満足する勉強時間は、時間の全てを勉強時間にするまで膨張する。
子供が必要だと考える休み時間は、休み時間とみなしている時間を全て満たすまで膨張する。
子供が満足する休み時間は、時間の全てを休み時間にするまで膨張する。
つまり、親は「勉強時間」の枠を決めることで、その時間きっちりと勉強することを望み、空いている時間を少しでも勉強時間に当てて欲しいと願う。
対して子供は「休み時間」の枠を決めることで、その時間きっちりと遊ぶことを望み、空いている時間を少しでも休み時間に当てたいと願う。
要するに親と子、お互いに時間を奪い合っているのです。
これはそもそも重点を置く部分への考え方が違うために起こります。
親は勉強して欲しい。
子供は遊びたい。
これがあると、「勉強時間」の枠を決めた時点で、自動的に「休み時間」の枠も決まることになります。
よって、勉強時間だけを決めても、それ以外の休み時間の枠が多いため、遊びの時間による浸食が起きてしまうのです。
そして決まっていない時間、親は勉強に当てて欲しいと思うものの、実際に行動するのは子供。
制限がなければ、自由時間が増えても遊びに使うのは必然ということです。
これを何とかしたいのであれば、「勉強しなさい!」と言い続けても解決になりません。
結局その時間をどう使うかは、最終的には子供に委ねられているのですから。
そこで大切なのは、勉強させたければ、その根本的な部分、つまり時間を何にどう割り当てるべきか考える力、行動する力をつけておく必要があるのです。
が、それは簡単なことではありません。
そこで現実的な方法として有効なのが、子供を自由時間から学ばせる方法。
つまり、勉強に対する価値観を変えてしまえばいいのです。
例えば、遊びを勉強に通じるようにするのもその一つ。
これができるようになると、遊んでいるだけで勉強になります。
後はそれを勉強につなげていけば、それだけで勉強を成績にリンクできるようになります。
これなら、「勉強時間」も「休み時間」も枠を取り合うことなく勉強できることになります。
そんなことできるの?
実際に行っている例がありますので、こちらをご覧下さい(^^)/
⇒ 机上以外から学ぶ例
与えられた時間を何に使うのか,その根本的な部分を作り上げておく必要があるということです。
あれもこれも要求していては,その根本となる時間の使い方を身につけられませんよ!
第一法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。
第二法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。