日本初!勝手に勉強する子ができる塾

なぜアイヌ文化の復興は全然進まないのか?アイヌ文化の特別扱いの理由は?

北海道開拓の村の馬車

なぜアイヌ文化だけ特別扱い?

お母さん

「子どもの塾の宿題で、アイヌ民族に関する問題がありました。それによると、アイヌ文化を復興するために、法律作りからしているとのことでした。しかし文化なら他の都道府県にもありますし、アイヌの文化だけ法律まで作って特別扱いする理由がわかりません。なぜアイヌ文化は特別なのでしょか。」

サピックスに通っている子の質問ですね。

最近はウポポイ(民族共生象徴空間)という施設が北海道に税金を200億円も投じて作られました。

これについてはその出来具合からアイヌ民族に対する不信感を招いているようで、ネットでもアイヌ文化を否定するようなコメントが増えています。

確かに文化は日本中いたるところにあります。

しかしそれに対していちいち法律を作って保護をしていません。

アイヌ文化は特別で、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」、通称「アイヌ文化振興法」という法律で守られています。

いや、アイヌ文化を保護、保全しようと頑張っています

中学受験でもアイヌ文化は出てきますし、中学校の教科書にもアイヌ文化は出てきます。

現在の文化がネタになるときには高確率でアイヌが話題になるため、入試問題でも必須といってもいいでしょう。

しかし保護の必要性が書かれていますが、なぜアイヌだけが特別なのかが書かれていません

丸暗記しているだけなら何も疑問に思わない所ですけどね。

こういうところに疑問を持つのは大切なことです。

ファイでも毎年質問が出ますので、ファイの塾生にしている授業を基に紹介したいと思います。

アイヌ文化復興のための法律

アイヌの文化を守るために「アイヌ文化振興法」というものがあります。

正式名称を「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」といいます。

2019年までは「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」という名称だったため、そちらで知っている方もいらっしゃるでしょう。

区別するために、新しい方を「アイヌ新法」という事がありますが、「アイヌ文化振興法」でも通じます。

実はこの法律は日が浅く、1984年に「北海道旧土人保護法」として制定したのが最初。

まだ約30年しか経っていないのです。

なぜ今になって作られたのでしょうか。

また、文化ならどこにでもあるのに、なぜアイヌの文化は法律まで作って復興を特別扱いするのでしょうか。

アイヌの文化は国策で消滅させられた

法律をつくってまで守らなければならない理由。

それはこのままの状態にしておくと、アイヌ文化はいずれ無くなってしまうためです。

しかも他の地域の文化がなくなるのとはわけが違います。

なぜならアイヌの文化は、一度国の政策として消滅させられているからなのです。

それが明治時代から行われた同化政策

蝦夷地を北海道と改め、日本に取り込むために、徹底的にアイヌ文化を取り締まったのです。

そのため、アイヌ語を話すことを禁じ、祭りごとも禁止

文字や言葉も日本語教育に統一していきました。

しかもこの政策は、第二次世界大戦まで続きます。

実に70年近くもアイヌ文化は取り締まりの対象とされたのです。

それによりどうなったと思いますか?

0~70歳までの世代はアイヌ文化を知らずに育っているのです。

70歳以上の人だけがそれを知っていますが、それも子供の頃の話。

年齢的に記憶に残るぐらいの人は、80歳以上でしょう。

しかしそれも散々処罰されてきた後の時代。

「今からアイヌ文化解禁です!」と言われたところですぐには復活させられません。

そうこうしているうちに、アイヌを知っている世代がどんどん高齢化

その結果、アイヌ文化はほとんど失われるまでに消されてしまったのです。

なぜアイヌ文化は復興しにくいのか?

ただ文化を復興させるだけなら、文献を探せばいいと思うかも知れませんが、そうは簡単にいかないのです。

その簡単にいかない理由がテキストには書かれてない!

なぜそんなに簡単にいかないのかちょっと考えさせてみて下さい。

実はアイヌ文化には言葉は存在していても、文字が存在しないのです。

そのため、アイヌ文化は親世代から子世代へと口頭で伝えてきました。

これを口頭伝承といいます。

そのため、アイヌ文化は高齢者の方々から子ども達世代へ直接見せて聞かせて学ばせなければならないのです。

ところが、日本は同化政策において、口頭伝承すら禁止してしまいました。

これにより、アイヌ文化を知っていた世代は、文化を伝えられないまま子の世代へと移っていってしまったのです。

だから一度消えてしまったアイヌ文化を元に戻そうとしても、伝えてきた人たちがいないため、簡単には復興できないのです。

今現在アイヌ文化を復興させる方法としては、知っている人の記憶を頼りに復興させる方法、そしてその当時の様子を書き記した書物や文献を頼りに再現する方法しかありません。

だからアイヌ文化は法律を制定してでも守らなければならないのです。

アイヌ民族の伝承が難しいのはなぜか

言葉があっても文字がないことの意味

日本には古来から言葉はあっても文字の文化がありませんでした。

邪馬台国にせよ、卑弥呼にせよ、この当時の様子を知る手掛かりは、中国の歴史書しかないのです。

これはアイヌも同じ状態。

実はこのように文字がないために当時の様子がわからないことは多々あります

また、戦時中における情報操作の関係で、資料が抹消されてしまったものもかなりあります。

これらは教科書に書かれていませんが、とても重要なポイントになることもあります。

丸暗記していると、これらの背景には気付きません

やはり子ども達の鋭い感覚や疑問は大切にしながら勉強は進めていった方が、頭に入りやすくなります

ファイではこういった子ども達のふとした疑問から授業を行っていますので、丸暗記でうまくいっていない場合はLINE公式アカウントにご連絡下さい(^^)/

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学習法診断士。東京、千葉、埼玉を中心に独自の教育論、常識外れの教育手法を用いて大手進学塾や個別指導塾、家庭教師といった教育機関で多数のミラクルと言われるような合格を打ち出す。2013年に株式会社学習法指導塾PHIを設立し、子供たちへ勉強のやり方の指導を始め、親への接し方の指導、セミナー活動、高校や大学での指導、塾や学校の先生などの教育者に対する指導、動物介在教育など多岐にわたって教育業に携わる。

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