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面積の問題のセンスを養うポイント:日能研の合格力実践テスト

日能研の面積の問題

日能研の合格力実践テストの面積の問題を扱ったので、ちょこっと紹介致します。

問題
日能研の図形の問題を解いたノート

長方形ABCDの中に作った四角形EFGHの面積を求めなさい。

327平方cm

非常にシンプルな問題で、三角形の面積の求め方さえ知っていれば解けます。

中学受験のための勉強をしていなくても小4なら解けるでしょう。

さてこの問題、今日教えた塾生は

「見たことないから捨てた」

と言っていたのですが、パズルみたいなものなので、気付いてしまえば大した問題ではありません

長方形に切っていく

日能研の図形の問題を解いたノート

子どものノートにちょっと色をつけて強調しました。

ピンクの線で区切ると、長方形が5つできます。

この長方形を紫の線で切ると、同じ図形の三角形が2組ずつ、合計8つできます。

すると真ん中の54と書いてある部分だけが残ります。

つまりまず長方形全体の面積を求めて、そこから真ん中の54の面積を引く

すると紫で切った三角形だけになるので、それを半分にすれば四角形EFGHで必要な部分だけにできます。

それに真ん中の54を足せば答えが出る,というわけです。

手を動かして知っている図形に持って行く

この問題を解く時のポイントは、まずは書き込んで知っている図形に持っていくことです。

この問題に限らず、知っている図形に持ち込めさえすれば、解けてしまう問題は結構あります。

この子もまずはパズルみたいに切ってみるように声をかけると、この状態までは持っていけました。

しかしこの先でもう一つ詰まってしまいました。

それが「見えない」という問題

これをセンスに一言で片づけてしまうと解けるようにならないので、センスを身に着ける勉強もした方がいいでしょう。

この子の場合は図形が全体像としてしか見えておらず、一部分に分けてみることができていなかったため、真ん中の四角だけを強調しました。

すると周りの部分は全部長方形を半分にしたものというのが見えやすくなり、そこから先はさっと解けてしまいました。

闇雲に問題数をこなしてもセンスは養えない

何が見えていないかは子どもによって異なります。

見えていないものを見えるように工夫することで、センスと呼ばれる部分をカバーできるようになります。

逆に言えば、見えていない部分に気付けるように工夫しなければ、問題数をいくらこなしてもセンスは養えません

何度も解いているのに応用問題が解けるようにならないならご連絡下さい。

なぜ解けないのか解明致します(^^)/

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